川上稔と三田誠の対話

非常に興味深かったのでまとめてみた
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三田誠@Makoto Sanda @makoto_sanda

偉大な先輩や自分の父親などを見ていると、そのときどきの好みは変わっても、本質的に愛している物はそうそう変わらないし、変わらなくても良いのだと思います。好きの在り方は変わるとしても、今自分が好きなものをまあ六十ぐらいまで好きでいられることには自信がありますね。

2010-05-19 03:09:45
三田誠@Makoto Sanda @makoto_sanda

「子供向き」「女の子のもの」「萌えオタ」、そんな言葉で好きなものを縛ったり、遠ざけたりするのは、少なくともあまり面白いことじゃないと、それぐらいは言えるんじゃないでしょうか。面白い物は素直に面白いと言えれば、それで十分じゃないかしらん。

2010-05-19 03:11:49
川上稔 @kawakamiminoru

@makoto_sanda 成長や、環境の変化によっても、そこらへんいろいろありますよね。昔好きだったものを、「冷めた批評眼」で見ることが正しいと、そう思う時期もありますし。しばらくすると開き直って二週目になりますけどね。

2010-05-19 03:20:26
三田誠@Makoto Sanda @makoto_sanda

@kawakamiminoru たまに作り手の方でもおかしくなって、そういう冷めた方向に飛び込んじゃうこともありますけれど、長く続けられる方はやっぱりそのへんどっしりしてるっていう気がしますねー。

2010-05-19 03:22:17
川上稔 @kawakamiminoru

@makoto_sanda 冷めた方向に<<自分の好きなものを信じられなくなったとき、「信じられない自分」よりも、そのものを「信じるに値するものではなかった」と思った方がストレス無いですからね。酸っぱいブドウなわけで。それもまた落ち着きどころの一つなのかな、と思います。

2010-05-19 03:24:31
川上稔 @kawakamiminoru

@makoto_sanda 好きであるかどうかの、基準というか、評価というか、達成感みたいなものが、自分の中ではなく、外の側にあると辛いですよね。自分が好きだったものが、他人が嫌いといってるから嫌いになっていく、というのは、いろいろな意味で哀しいことだと思います。

2010-05-19 03:27:18
三田誠@Makoto Sanda @makoto_sanda

@kawakamiminoru ストレスはあるんでしょうねえ。ストレスコントロールも仕事のひとつとは思っていますが、できれば自分のかかわった仕事やその周囲には誇りを持っていたいものでする。

2010-05-19 03:26:58
川上稔 @kawakamiminoru

@makoto_sanda できれば自分のかかわった仕事やその周囲には誇り<<言説が被りますが、「子供向き」「女の子もの」とか、そういうのも、実は自分の「外が決めた評価」に準じた物言いなんですよね。自分の好きなものは「自分の好きなもの」で、いわゆる自分専用の箱入りですから。

2010-05-19 03:29:56
川上稔 @kawakamiminoru

その意味で、誇りを持つこともですが、それを汚されることや、自分で潰してしまうことなども、要は「自分の中」と「外からの声(評価)」の関係で、この付き合いのロジックがどう出来ているかによって、ストレスや、誇りの保持の可否が変わるのだろうな、と思っていたりします。

2010-05-19 03:31:55
三田誠@Makoto Sanda @makoto_sanda

ああ、そうですねえ。できれば一日一日、自分なりの箱をきちんとつくって積み上げていきたいものですね。RT @kawakamiminoru 自分の好きなものは「自分の好きなもの」で、いわゆる自分専用の箱入りですから。

2010-05-19 03:32:28
川上稔 @kawakamiminoru

@makoto_sanda 何かを好きだとおもったとき、その「好きだ」という思いは、外で汚されることがあっても、中においては不可侵で、「好きだと思えることこそが尊い」のだから、それを信じて欲しいですよね。自分の心の中を潰してしまうのは、自分自身しかいないわけですから。

2010-05-19 03:35:28
三田誠@Makoto Sanda @makoto_sanda

@kawakamiminoru 「好きだと思えることこそ尊い」ってのは僕らの立場だと本当に大事ですよね。感動そのものが仕事であり趣味であり、執筆ですし。

2010-05-19 03:37:10
川上稔 @kawakamiminoru

@makoto_sanda 僕らの立場だと本当に大事<<ですね。どうしてずっと作っていられるのかと言ったら、キャラが書きたいとか、ジャンルが書きたいとか、そういうことじゃなくて、それら全てを用いて「何かを思わせること(ここは人それぞれ)」を作りたいわけで。

2010-05-19 03:43:45
川上稔 @kawakamiminoru

@makoto_sanda ともあれまあ、中学生とか高校生だと学校で本読んでたら「こいつ、こんなもん読んでるぜ」と言われたりすることもあるわけで、そのときの恥ずかしさの裏返しで、冷めてしまうってのもありますよね。

2010-05-19 03:39:47
三田誠@Makoto Sanda @makoto_sanda

@kawakamiminoru まあ中高生は仕方ないですよね。だからこそ、作り手側からは、「それは尊いことなのだ」ってのはちゃんと言ってあげたいところです。「大丈夫だよ」と言ってあげられる大人ではいたいなー。

2010-05-19 03:46:03
川上稔 @kawakamiminoru

@makoto_sanda 「大丈夫だよ」と言ってあげられる<<ですね。変な言い方ですけど、作り手が躊躇ってたら、そこらへんちと難しいですよね、というか。受け手に対して、飛び込み台の下のプールから「オッケこのくらい大丈夫、来てみなよ!」と言ってる感じでありたいというか。

2010-05-19 03:52:03
川上稔 @kawakamiminoru

@makoto_sanda 学校で何か言われたって、家の本棚には傷つきませんしね。親が何か言ったって机の中の隠し場所は傷つかない。自分らの”本”や”ゲーム”とかって、そういう”自分だけの誇りの保ち場所”の住人なので、頑張っていきたいところです。いやエロ本と住処同じ気もしますが。

2010-05-19 03:55:55
川上稔 @kawakamiminoru

@makoto_sanda なお、人によっては、「何かを思えること」の凄さや尊さとかを失念して、いつのまにか、それを発起するキャラやジャンルなどに目が行ってしまい、そしてそのキャラやジャンルが廃れたとき、何かを思うことを「卒業」してしまったりするわけで。

2010-05-19 03:58:05
川上稔 @kawakamiminoru

@makoto_sanda うちらがやってることは、その人の感情を動かしているわけだから、実はその人が凄いんですよね。うちらは感情を動かすための触媒作ってるだけで。うちらの作った物が無条件で感動させるんだったら、うちらの作った物で石でも水でも感動してる筈ですし。

2010-05-19 03:59:58
三田誠@Makoto Sanda @makoto_sanda

@kawakamiminoru あ、そうですよね! それはすごく分かります。僕らが凄いんじゃなくて、読んでる読者が凄いからこそ、感動してもらえる。

2010-05-19 04:01:17
川上稔 @kawakamiminoru

@makoto_sanda そういう意味で、キャラやジャンルが廃れたとき、寂しかったり、またムーヴメントを追う事への疲れなどから「卒業」してしまう人もいると思うんですが、それとは別で、貴方の感動は終わったわけではないのだと、そう思わせられるものを作っていきたいとこではありますね。

2010-05-19 04:02:44