「同時」、佐野良二「尾なし犬」オンライン読書会 途中経過1

「同時」( http://douji.jp 現在リニューアル中 )は、文学を語ったり、書いたりする社会人サークルです。現在、佐野良二「尾なし犬」の読書感想会をハッシュタグ #doujii_onashi にて行っています。作品は青空文庫で読めます。参加大歓迎。ハッシュタグを冒頭で、金輪際こと私がタイプミスしたため、本来"douji"のはずのところが"doujii"になっています。
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鈴木英理子 @eriko_douji

佐野良二「尾なし犬」読書会を勝手に始めまーす。何というか宮本輝っぽいなーと思いました。何の意味もありませんね、これだけでは。#doujii_onashi

2011-12-01 14:10:10
鈴木英理子 @eriko_douji

何というか、あらゆる感情(の描写)が閾値を越えないようにあらかじめコントロールされていて、しかもコントロールする必然がよく分からないため、欲求不満が溜まりましたね。#doujii_onashi

2011-12-01 14:17:05
齋藤円佳 @madoka_douji

教科書に載りそう。あるいは国語の試験問題文になりそう。と思いました。なんというか、ザ・小説。「小説小説してる」。 #doujii_onashi

2011-12-01 14:19:05
鈴木英理子 @eriko_douji

うん、すごくお手本的によくできてるんだよね。登場人物も、その配置も。ただ薄い。 #doujii_onashi

2011-12-01 14:21:46
鈴木英理子 @eriko_douji

あとこれ北海道弁?なのかな?微妙に栃木弁と似ているところがあって親近感を覚えるかと思いきやスルっと標準語だったり、すごく忠実に再現するとこうなるのかもしれないけど、地味に気になった。 #doujii_onashi

2011-12-01 14:28:45
鈴木英理子 @eriko_douji

了解なり。 兄(忠夫)とバツの関係がもっと浮かび上がってきてほしいんだよなあ。というかすべての関係がフラットに沈んじゃってるというか。狙いはわかるだけに。 #doujii_onashi

2011-12-01 14:54:55
金輪際鉄蔵 @konrinzai_douji

小説らしさ、も、さることながら、人称のゆらぎが最初は気になった。限りなく克夫の一人称に近いんだけど、地の三人称がときどき出てきて、克夫にはわからない見えない場所を記述することがあって、しかし、地の文も「兄」を不用意に使う… (cont) http://t.co/0HqfbZ8C

2011-12-01 14:56:29
金輪際鉄蔵 @konrinzai_douji

人称っていうのが不正確なら、視点というべきなのかな。小説小説した感じが生まれる一原因として、都合の良い視点を「語り手」なしに挿入しているから、があるというか。 #doujii_onashi

2011-12-01 15:01:53
金輪際鉄蔵 @konrinzai_douji

バツの切られてしまった尾、という戦後の悲惨と喪失感の象徴みたいなものが、振られているのが分かるという描写が、ラストにああ繋がるとは予想してなかった RT @madoka_douji: バツたん萌え。#doujii_onashi

2011-12-01 15:05:04
鈴木英理子 @eriko_douji

うん、確かに視点に甘さがあると思う。そのせいで輪郭がぼやけてる。「何となく……だった」っていう文章が多いのが象徴的じゃないかな。何となく文学的→小説小説した感じ、とつながるのでは。  #doujii_onashi

2011-12-01 15:14:40
金輪際鉄蔵 @konrinzai_douji

「走ったくらいでそんなのか」とか「何も恐ろしいものはなくなってしまうのさ」とか、方言というのかわからないけど、読み方、発音がわかんない部分があって、映画を見て小説化しているような、芝居臭さっていうのかなぁ。いや、それ自体は悪くはないんだけど #doujii_onashi

2011-12-01 15:16:00
金輪際鉄蔵 @konrinzai_douji

"ヒューッと音がして、魂が抜けていく"が、戦場を描写する兄の言葉から、克夫の心象へと転写されるラスト、小津映画っぽいあまがなしさを感じさせるのは、いいな、と思った。#doujii_onashi

2011-12-01 15:19:45
鈴木英理子 @eriko_douji

え、でもさ、それって死ぬ時の音なんでしょ? 「克夫死亡フラグ?」と思っちゃったよ。そんなわけないんだけど。  #doujii_onashi

2011-12-01 15:22:52
金輪際鉄蔵 @konrinzai_douji

ラストのヒューッは、病弱な克夫が自分自身のロマンチシズム、というかあからさますぎる感傷、心の風景をそのまま描いてしまった迂闊さ、に照れるさまを、真正面のカメラで捉えているような滑稽味、なのかなと、コミカル #douji_onashi #doujii_onashi

2011-12-01 19:40:52
金輪際鉄蔵 @konrinzai_douji

貧血が起きてしまう、立ちくらむ、熱っぽい、揺らぐように感じる、という病弱さ、腺病質な少年が、老人のような気分になり、暗闇にポッカリと浮かぶ夢を見る。というモチーフと、暗闇に上がる花火の強烈な爆発と光、の対比、バツの無いはずの尾の再生。悪くないな~と #doujii_onashi

2011-12-01 19:41:47
金輪際鉄蔵 @konrinzai_douji

少年の病弱さの記憶って、どんな屈強で頑健な大人にもあるんだと思う。単純に小学生までは少女のほうが少年よりも大きくて強いし、当然大人には勝てないし、熱はでるし、…あぁ、弱い弱い僕、っていう(笑 #douji_onashi #doujii_onashi

2011-12-01 19:42:51
金輪際鉄蔵 @konrinzai_douji

少年が熱を出して死んでしまう、小川未明「金の輪」のイメージが根底にあるのかもしれない。#douji_onashi #doujii_onashi

2011-12-01 19:43:34
鈴木英理子 @eriko_douji

今確認したら、「何となく…だった」という文章はありませんでした。でも「~のような」が多かった。  #doujii_onashi

2011-12-01 15:22:13
金輪際鉄蔵 @konrinzai_douji

そこには何か安らぎのような感覚があった。とかそうだよね。RT @eriko_douji: 今確認したら、「何となく…だった」という文章はありませんでした。でも「~のような」が多かった。  #doujii_onashi

2011-12-01 15:42:12
金輪際鉄蔵 @konrinzai_douji

"房枝は十九歳だった。たとえアメリカ兵であっても、異性に声をかけられると胸がときめくらしかった。"って地の文とか典型で、語り手が克夫であるはずがない。としたら、誰が語っている?という疑問がしばしば。#doujii_onashi

2011-12-01 15:22:14
金輪際鉄蔵 @konrinzai_douji

語りのゆらぎは、家族の過去を回想している克夫、大人の克夫=私、っていう仮定があって、でもそれを明示したくない、っていう書き手の迷いから来ているのかも #doujii_onashi

2011-12-01 15:24:44
金輪際鉄蔵 @konrinzai_douji

小説小説してる、こと、自体の是非は議論すべきかも。RT @madoka_douji: 教科書に載りそう。あるいは国語の試験問題文になりそう。と思いました。なんというか、ザ・小説。「小説小説してる」。 #doujii_onashi

2011-12-01 15:45:40
鈴木英理子 @eriko_douji

RT @konrinzai_douji: 小説小説してる、こと、自体の是非は議論すべきかも。RT @madoka_douji: 教科書に載りそう。あるいは国語の試験問題文になりそう。と思いました。なんというか、ザ・小説。「小説小説してる」。 #doujii_onashi

2011-12-01 15:52:27
鈴木英理子 @eriko_douji

そうだね。小説小説していること自体は別に悪い事でないと思うですよ。ただ戦後、復員兵、悲恋、米兵、配給、とかの枠から出ないんだよねえ。  #doujii_onashi

2011-12-01 16:21:46
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