アニメ映画とテレビアニメってどう違うんだろう?
- CrowNanashino
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けいおんファンにはオオウケだろうけど(実際僕は楽しめた)、あまりけいおんを知らない人にはまず受けないだろう。へたすりゃ、コケる可能性あり。
2011-12-04 15:56:03@manaboo2009 消失はとても映画してましたね。でもけいおん!はどうやったら映画らしくなるのか、想像がつかんです。ストーリーものかどうかの差もあるでしょうが、映画になったけいおん!ってもはや別物なんじゃないかと。
2011-12-04 16:28:57@CrowNanashino 僕は割りと簡単だと思うよ。アングル変えればよかった。部室、唯の部屋、唯のダイニングとか、同じ舞台である必要はあるけど、違った角度から再構成すればよかった。平面的じゃなくて、上下の縦構図入れてもよかった。それだけで随分違ったと思う。
2011-12-04 16:38:56@manaboo2009 なるほど。あとはロングショットを増やしたりとか? ただ、アングル的に高級感のある画面にしたときに、あの「けいおん!」のゆるい内容がそれに見合うのかというのが疑問でして。まあ、まだ観てませんので、劇場が空くようになってから行きたいと思いますw
2011-12-04 16:58:19『消失』はもうむちゃくちゃ画面作り込んでたでしょ?部室のホワイトボードまでディテール凝ってて、無駄に力入ってるなあと当時思ってたけど、違うんだね。そうでもしないと画面がTVと同じになっちゃうんだよ。今日見ててわかったwもちろん『けいおん!』の方もなにもしなかった訳じゃないが弱い。
2011-12-04 16:16:58『けいおん!』が何やったかって言うと、画面上にピントが合ってるところとあってないところを作ったこと。まあ、実写の真似なわけですがこんなの気づく人はいないのでテレビ画面がただ大きくなったって印象を植え付けてしまった。なんだそんなことかと言うなかれ。これがいかに大事かは観ればわかる。
2011-12-04 16:26:25やっぱりね、開始30分ぐらいで厭きてくるのね。画面に新しい発見がないのに30分以上見てるのは観客としてつらいでしょう。映画ってものに観客は過剰な期待を持ってやってくるので、ある程度それに応えないとダメでしょう。
2011-12-04 18:48:59映画の中でも彼女たちけいおん部は変わらなかった!ってのが山田監督の狙いかもしれないけど、それは映画の中に彼女たちを置くことができて初めて問えること。これは映画になってないんだから、彼女たちがTVと変わらないのあたりまえなんだよね。そこは全然評価できんわ。
2011-12-04 18:53:30ある意味では、押井守が『うる星やつらオンリー・ユー』でやらかしたこと、宮崎吾郎の『ゲド戦記』みたいなこと、そういう失敗を山田監督もやっちゃったってこと。あとね、これこそ反けいおん的な発言かもしれんけど、2時間観てて、メッセージ性がないのはやっぱりかなり辛いのかもなあw
2011-12-04 19:00:54『うる星やつらオンリー・ユー』『ゲド戦記』の失敗と『コクリコ坂』の成功、『けいおん!』劇場版と、ここまでサンプルがそろえば、TVアニメの監督は、どうすれば自分の担当シリーズを映画にすることができるか、かなり学べるんじゃないかな。
2011-12-04 19:23:06いや、そう考えるとホント、『消失』ってよくできてたんだなあと思うよ。長いだけじゃなかったんだwちょっと石原さん見直した・・・・て、けいおん劇場版で石原さん共同絵コンテなんだよなあ・・・
2011-12-04 19:27:44押井守は出来上がった『うる星やつらオンリーユー』を映画館で見て、「でかいテレビ」だと思ったという。で、どうしたら映画になるのか真剣に考えたらしい(「押井守全仕事」キネマ旬報96年臨時増刊収録金子修介との対談)。実際オンリーユーは宇宙を舞台にしてドンパチやっても映画にならなかった。
2011-12-05 22:08:01押井が出した結論はまた別のものだけど、僕なんかの見解だと、とてつもなくでかい宇宙船を出したり、宇宙を舞台にして戦争したり、派手な大立ち回りをやっても映画にはならなかったわけで、じゃ『ビューティフルドリーマー』で何やったかと言うと舞台を友引町にして、恐ろしくディテールに拘った。
2011-12-05 22:14:16つまり、でかいことをやらずに細かいことをやったという。『ビューティフルドリーマー』は最終的には宇宙に飛び出して、次元も超えちゃうわけだけど、最初は夜の泊り込みの給湯室でラムちゃんが持つヤカンに何が書かれていたかみたいな時点からはじまって、それが最初からちゃんと映画になってるわけ。
2011-12-05 22:19:55これはまさしく、『けいおん!』劇場版にあてはまる。まさに映画だからロンドンを舞台にしたわけだけど、全然映画になんないわけね。見てて思ったんだけど、最初の方の平沢家の居間と台所を臨場感たっぷりに描いてれば、この居間と台所はホントはこんな感じだったんだあってだけで映画になったと思う。
2011-12-05 22:28:33「ちょっと待てよ、お前の言うその映画っていったい何だよ?何をもってこれは映画だというんだ?」と言われれば、確かにちょっと困ってしまう。具体的には言えないが、あの座席に座ってでかいスクリーンで観た時に感じるものとしか言いようがない。しかし今まで何本も映画を見てきた人ならわかるはず。
2011-12-05 22:37:11実際、『けいおん!』劇場版を観た時、直観した。これは映画じゃないと。そして、先ほどの「でかいテレビだ」という押井守の言葉も思い出したというわけだ。もう、愕然としたというか。映画とテレビはこんなにも違うのかというね。そんで僕的にはちょっと反省しなければならないなあなんて思ったわけ。
2011-12-05 22:44:06それは何かというと、僕はアニメの分析みたいなことをやってるわけだけど、その方法は記号論を基にした映画理論を応用してるわけね、これはちゃんと理論書を読んで勉強して応用してるわけだけど、ある意味、映画とテレビを地続きのものとして看做してたことになるわけなんだよね。それでいいのかと。
2011-12-05 22:50:41映画のシステムとTVアニメのシステムの違いってものを今後もちゃんと意識していかないと、何かを決定的に間違えてしまう可能性があるなあと『けいおん!』劇場版を観て思ったわけよね。『けいおん!』劇場版は大ヒットの兆しを見せているし、僕も充分楽しんだわけだけど、これは映画ではないのです。
2011-12-05 22:56:53@manaboo2009 一連のツイートを拝見してますと、前半、ディテールの差が映画とテレビを分かつ、みたいに読めてしまうのですが、最終的な論旨としてはそれだけじゃないということでよろしいでしょうか?
2011-12-05 23:09:02