榊一郎「アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者(1)」(講談社ラノベ文庫)、感想

ほしみん @hoshimin

「アウトブレイク・カンパニー　萌える侵略者」。榊一郎。講談社ラノベ文庫。

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主人公は筋金入りのオタク、そして、あるできごとから世をはかなんでヒッキーやってた。しかし、親の強権発動で就職せねばならぬことに。美味しい話に飛びついてみたら、就職先はなんと異世界？！　業務内容は異世界の異国に日本が誇るオタクコンテンツを輸出すること。

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そんな感じに、いろいろ無茶なお話なのだけど、さすがにスクラップドプリンセスの榊一郎というか、いろいろと毒も含まれていて、ひねってある。

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ただ、良い意味でも悪い意味でも安定していて、自分的には瞬間最大風速がとびぬけて大きなところがなく、現状、地味な良品という感想だ。

ほしみん @hoshimin

主人公。異世界異国の皇帝陛下（見た目幼女）との初会見で、幼女キター！と声高に叫ぶ、ろくでもないアホたれ（笑）だけど、自分が愛する趣味に嘘をつかない、そして妙にひねこびてもいない、かわいげのあるおバカさん。

ほしみん @hoshimin

趣味のことになるといささか暴走気味だが、それをのぞけばそれなりに常識人でもある。俺的には好ましい。主人公が好きになれないと、作品に没入できないことが多いから、主人公大事。

ほしみん @hoshimin

妙にオタク系以外に博識なところもあるけど、マイナーな趣味を楽しむ人のなかには、自己防衛のために人文社会系の知識を仕入れる人が結構いるように思うから、主人公も理論武装のために色々知識を仕入れているのだろう、ぐらいに考えておく。

ほしみん @hoshimin

主人公の一人称ですすむ物語で主人公がモノを知らないと話を作るのが難しいから、作劇の都合なのかもしれん。そんな無粋なことは考えまい。

ほしみん @hoshimin

もっとも、1年間以上ヒッキーやってた割に、おまえ普通に人とモノしゃべれてるよな……。ホントに一年もヒッキーだったの？と突っ込みを入れたい気分になる人も多いかも。

ほしみん @hoshimin

ただ、えらいリアルなヒッキー描写で、すさまじく心をえぐられた、じんたん（＠あの花）みたいなのをやられて、心のどこかをひっかかれたくないしな……。ここも、こまけぇことは考えまい。現実《リアル》なんてクソゲーだ（桂馬＠神のみ）、ヨ？

ほしみん @hoshimin

主人公はこのへんにしとく。

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主要登場人物の一人、交易相手国神聖エルダント帝国皇帝ペトラルカ（16歳。でも、見た目は小学生。豪放磊落お姫様）が、ちみっ子豪快お姫様が大好物の俺にはかなりのヒットだった。

ほしみん @hoshimin

ラシャラ・アース二十八世（異世界の聖機師物語より。12歳。高飛車豪快金儲け大好きお姫様）と、どこか似通ったものを感じ、ペトラルカのセリフを米澤円の声で脳内再生してみたりした。

ほしみん @hoshimin

幼女キター！のあとに、誰が幼女かッ！と無礼者をぐーぱんちで鉄拳制裁するペトラルカ皇帝陛下はホントに素晴らしいよ。俺のような、ちみっ子豪快お姫様を好きな向きにおすすめしたい。

ほしみん @hoshimin

どちらも良いな。

ほしみん @hoshimin

そして、もう一人、主人公の身の回りの世話をするため、エルダント帝国より遣わされた少女ミュセルも良い感じ。この子はメイドさん。オレ、メイド萌えとかよくわからなかったんだけど「ああ、メイド萌えってこういうことなのかな？」と新しい扉が開きそう。

ほしみん @hoshimin

「現状、地味な良品という感想」といった人間が、かなりキャラ萌えをはき出してるね。ダメな人だね。

ほしみん @hoshimin

まあ、キャラへの感想と、物語全体への感想は別物だ。

ほしみん @hoshimin

とりあえず、ベテラン作家さんがきっちり作った作品で、ラノベによくある設定がダメって人はともかく、そういうのオッケーな人は読んでみてもいいかも？

ほしみん @hoshimin

あと、ミュセル（乳、ふつう）＞ペトラルカ（貧乳はステータス）といるが、ちゃんと乳担当もいる。自衛官の美埜里さん。お姉さんキャラの位置に来そうだが、今回はミュセル、ペトラルカに焦点当たっているので、活躍はそこそこ。次からの活躍に期待したい。