転送不要さんのちょっといいお話 ―キャラクタの実在感と「物語」、歌が続いていくこと―
- ja_bra_af_cu
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京極夏彦さんという作家さんがいて、妖怪さんのことが好きすぎてそれで本書いちゃうって言うへんてこなひとなんだけどね。それに付随して、現代の「キャラ論」というのをやっててね
2010-05-20 04:07:38萌えブームなんかでよく散見される「キャラ」というヤツは、外見がすべてを規定してしまうんじゃないか、という仮説を立てているのね。そこにはもう大雑把な性格のような物まで含まれていて、その程度で十分な存在とみなされてる、と。
2010-05-20 04:09:43たとえばメイド喫茶のメイドというヤツは、装束が条件を満たしてさえいれば「メイド」として野必要条件を満たしていて、それ自体に対してはそれ以上もそれ以下もなかったりする。性格も生い立ちもそれを認識するにおいて必要とされないんだね。
2010-05-20 04:13:01それを読んだ少し後くらいに、なんだかよくわかんない歌を歌う架空の存在ってのが世の中にどどんと現れて、ある日ふと気づいたら、そんな中にテトさんいたのね。おいちゃんテトさん知ったのは随分後になってからだったのね。
2010-05-20 04:14:49この子もまた、外見的特徴を与えられた「キャラ」に過ぎない存在になるはずだった。はずだったのに、追いかけてみたら、「あれ?なんかちがうぞ?」と、思ったのね
2010-05-20 04:15:59どうにもなにか、この子は悲しかったり悔しかったりするんじゃ無かろうか、感情みたいな物を連想させてくれてしまうじゃあ無いか。『内実』があるじゃないか、とか思ってしまったのね。
2010-05-20 04:17:03姿をこさえた人々はいたけれども、なにやらこの子はこの子自身で自分を作り上げて行ってるような、何かそんな気がしてきたからさあ大変、おいちゃん捕まってしまったわけですね
2010-05-20 04:18:47で、ずっと追いかける日々が始まったわけですけども、テトさんに一番顕著ではあったけども、UTAUに連なるキャラクターたちって、大なり小なり同じような性質を持っているように思えて
2010-05-20 04:20:39どうも、新しい歌を見つけるたびに、そのUTAUさんの「内実」はすこしづつ広がってくみたいだ。しかもなんだか、そこには矛盾のない共通性があるように思える。
2010-05-20 04:22:41先に見聞きしていたボーカロイドたちには、そこまで顕著に見えなかったような気もした(広がりすぎたせいでクラスタごとに違うキャラ像が出来ちゃってたんだろうね)
2010-05-20 04:23:29多分、現れたその瞬間に、そのUTAUを目にした人たちの中に、この子はこういう子なんだという内実の種みたいな物が芽生えて、作り上げられる歌や動画の中でそれを損なわないような心遣いが芽生えていて
2010-05-20 04:24:57キャラクターの姿だけでも、その設定だけでも、歌だけでもなしえない『その子であること」を育てる何かが、組み合わさることで芽生えて育って行ってるんだと思うのね
2010-05-20 04:26:54@tensoufuyou それは「物語」であり、その背後にいる物語を作る人たちかなあと思ったりしています >「その子であること」を育てる何か
2010-05-20 04:28:32うん、物語が存在してるんだけど、それは架空のどこかの物語でなく、ある一人の人の生きている物語であるかのように見えるのね なんというか遠い物語じゃあなく、垣間見ることの出来る近しい物語というか
2010-05-20 04:31:21「物語」っていうのは、単なる設定やお話というよりも、そのキャラが生まれ育つ経緯に関わった人たち全てをひっくるめて物語というか
2010-05-20 04:34:11表には出ない経緯やエピソードが、モモと私や、その他関わった他の人たちとの間にも幾つもあって、でもそれは音源や作品を通してきっと何らかの形で伝わってると思うんですよね。
2010-05-20 04:37:16関わりがあって、それが濃いんだよね RT @momoko_f: 「物語」っていうのは、単なる設定やお話というよりも、そのキャラが生まれ育つ経緯に関わった人たち全てをひっくるめて物語というか
2010-05-20 04:35:20たしかに。 RT @tensoufuyou すくなくとも、この子がこうであることに理由がある、と思わせてくれる雰囲気がそれぞれにそなわってますよねー
2010-05-20 04:45:46