ゴムひもに結ばれた音符たちの話

ドイツ在住のテノール歌手、山枡信明 @nobuyamamasu 氏のつぶやき
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山枡信明 @nobuyamamasu

1】 ちょっと思いついたこと。楽譜にはデジタル的な情報が主に載っているわけだが、それは実際に音になる状況下で、いつも微妙な変形、伸び縮みを強いられる。

2011-12-12 07:52:20
山枡信明 @nobuyamamasu

2】 私のイメージの中では、音符の玉が整然と並んでいるのだが、それが縦横のゴムひもにつながって宙に浮いている。

2011-12-12 07:54:07
山枡信明 @nobuyamamasu

3】 言い方を変えれば、縦横のゴムひもでできた網の結び目に固い音符の玉が付いているというイメージ。

2011-12-12 07:55:32
山枡信明 @nobuyamamasu

4】 そして音符の玉に何らかの力がかかると音符は本来の位置を離れて上下左右に位置を変える。

2011-12-12 07:57:17
山枡信明 @nobuyamamasu

5】 一つの音符が動くと、ゴムひもによって、その影響が隣の音符、周りの音符にも及ぶことがあり、連鎖反応がおこる。

2011-12-12 07:59:05
山枡信明 @nobuyamamasu

6】 このようなモデルを想定して何が言いたいかというと、例えばリズムは♪♪♪♪♪♪のように規則正しく並んでいた場合、全ての時間間隔が同一になる楽譜の規定なのに、演奏時には個々の音符が前後に微妙に動いて、またお互いに影響し、リズムに変形が起きるということ。

2011-12-12 08:03:06
山枡信明 @nobuyamamasu

7】 実際の演奏、とくに自然で音楽的な演奏の場合、この伸び縮みがほとんど常時起きている。その感覚をゴムひもで結ばれた音符のイメージでとらえた。

2011-12-12 08:05:11
山枡信明 @nobuyamamasu

8】 また音程(音高)に関しても、このような微妙な変位が生じているであろう。その音が和音のなかで、どの機能をもっているか、あるいはどのような旋律的文脈におかれているか、などによって。

2011-12-12 08:07:18
山枡信明 @nobuyamamasu

9】 楽譜上でどのゴムひもが、どう伸びるか、縮むかは、一般的な法則もあるだろうし、演奏者個人の主観にもとづくこともあるだろう。

2011-12-12 08:09:17
山枡信明 @nobuyamamasu

10】 ただこの「ゴムひもモデル」を想像するだけで、少しは自然で有機的な演奏のほうに導かれていくような気がする。

2011-12-12 08:11:12
山枡信明 @nobuyamamasu

11】 今晩の連ツイ第2弾は、ゴムひもに結ばれた音符たちの話でした。お付き合い有難うございます。

2011-12-12 08:13:52