マッキントッシュのコートが愛される理由

世界文化社 ブックニュース（ナナ子） @sebun_digital

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【マッキントッシュのコート】リクエストコラムです。 @womadinai さんからのリクエストでステンカラーコートの話です。ちょっと時期が遅くなってしまいましたが。

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【マッキントッシュのコート2】ご紹介するのは、イギリスの名ブランド「マッキントッシュ」のコートです。英国国鉄や2度の世界大戦における英国陸軍の外套を作ったブランドで、

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【マッキントッシュのコート3】現在はファッション界のデザイナーやスタイリスト、バイヤーなどに愛されています。独特の風合いをもつというこのコート、いったいどこがほかのブランドと違うのでしょうか。

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【マッキントッシュのコート4】防水布といえば、オイルを塗って撥水性を高めたキャンバス地しかなかった時代。2枚の生地の間にゴムを流し込んで圧着させることで完全防水を可能にしたマッキントッシュクロスの登場は、

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【マッキントッシュのコート5】さぞや衝撃的だったろう。一方、今も当時と変わらぬ手仕事で作られているという事実に、今日の私たちは驚く。とはいえ詳しい製法は企業秘密なのだが……。

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【マッキントッシュのコート6】マッキントッシュはテキスタイル先行型のアウターブランドだ。そして、この生地で仕立てるに際しては、縫い目に裏から防水テープを貼り、ライニングやポケットは縫製ではなく接着する。

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【マッキントッシュのコート7】しかも職人が特殊な接着剤を指先につけ、伸ばし、貼り付けた上でローラーをかけて乾燥、というひどくローテクな作業を繰り返していくことで、結果、服はさらなる防水性を身にまとうわけなのだ。

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【マッキントッシュのコート8】とはいえ、ハイテク素材も多々ある今日において、このブランドのアウターが機能的に最高というわけではない。

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【マッキントッシュのコート9】ゴム引きされた分、重量が増すことは避けられず、着心地にゴワつき感があり、独特の衣擦れの音やゴム臭もあるからだ。

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【マッキントッシュのコート10】しかしこれらマイナス条件が、じつはマッキン好きを魅しているのだから不思議だ。優れているばかりではツマらない。それよりも五感に訴えかけてくる、

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【マッキントッシュのコート11】そんなウェアのほうがオトコ心を魅了するという事実。そして、これこそが他社のアウターにはない、マッキントッシュの唯一無比なる“真価”であるといえるのだ。

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【マッキントッシュのコート12】■誰が着てもバリッと決まる究極の肩ライン⇒マッキントッシュクロスはゴム引きによって、ほかの生地では得がたい強いハリ感をもつ。

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【マッキントッシュのコート13】それゆえ、シルエットがすこぶるシャープになり、肩回りもスタイリッシュに決まる。

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【マッキントッシュのコート14】加えて「ダンケルド（※）」などでは高め設定の台衿が、このハリのある生地と相まってシャープに衿立ち。

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【マッキントッシュのコート15】結果、誰が着ても締まったスタイルに見せられるわけだ。早い話、マッキントッシュには体型補整力が備わっているのである！

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【マッキントッシュのコート16】※ダンケルド……ブリティッシュトラディショナルを体現するマッキントッシュの永世定番コートの傑作

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【マッキントッシュのコート17】■ゴワゴワする衣擦れの音がいい⇒ゴム引き加工により、独特のハリを獲得したマッキントッシュだが、それゆえに着用した際のゴワつき感は免れない。

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【マッキントッシュのコート18】これも普通ならマイナス面とみなされるわけだが、愛用者にとっては衣擦れの“ザラザラッ”とか“シュッ”という音が心地よいものとなる。

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【マッキントッシュのコート19】さらには、こうした音が「マッキントッシュを着ることのカッコよさ」という、極めて肯定的なイメージへとつながっていくわけなのだ。

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【マッキントッシュのコート21】しかも表生地本来の表情を保ちつつも、手に触れるとほのかにしっとりと心地よい。

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【マッキントッシュのコート22】防水性という機能をもちながらも、そのナチュラルな感触はハイテク系の防水生地では得られぬ魅力といえるだろう。～『Begin厳選！ 殿堂ブランド図鑑』より

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【マッキントッシュのコート23】マッキントッシュジャパン⇒ http://t.co/I4b6E4Ql

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