曽根泰教「研究論」(慶応SFC『先端研究』11.12.13)

慶応SFCでの曽根泰教先生の講義の実況です。
7
まつまり @marinx

今日の先端研究は、曽根先生による「研究計画書」の書き方です! 貴重なのでtsudaります。

2011-12-13 09:31:08
まつまり @marinx

本日のテーマ:①研究計画とは ②研究計画書の書き方 ③いい研究計画とは ④採択される研究計画とは(科研費、森基金)

2011-12-13 09:32:01
まつまり @marinx

曽根「良い研究計画があって初めて良い研究計画書ができる。悪い研究計画からは悪い研究計画書しか生まれない。」

2011-12-13 09:34:59
まつまり @marinx

曽根「研究計画の良し悪しは、研究計画書を一目で見れば読み取れる。」

2011-12-13 09:35:45
まつまり @marinx

曽根「どの学問領域で勝負するかが重要。僕は科研費の社会科学領域に「複合新領域」というのを作ったほうがいいと思う。それは「総合政策」と同じイメージ。ディシプリンを越えた研究を受け付けるべき。」

2011-12-13 09:45:21
まつまり @marinx

曽根「基礎があって応用があるのではない。経済学の応用が政策学なのではない。政治学でも経済学も行政学も基礎は確かにある。社会科学にとっての応用は「臨床」である。基礎があるからと言って、臨床の問題に対応できるわけじゃない」

2011-12-13 09:48:16
まつまり @marinx

曽根「現実に起きていることは何なのか、ということから理論化が始まる。机のうえで導きだされた純粋理論と、現実の社会現象の分析から導きだされた理論との間には、真剣なぶつかり合いがあるべき」

2011-12-13 09:50:59
まつまり @marinx

曽根「社会科学には、課題(テーマ)があっても手法がない人が多い。現地に行けば課題がわかるというのは、手法ではない。手法があるか否かが、学者とノンフィクションライターの違い。」

2011-12-13 10:10:54
まつまり @marinx

曽根「先行研究をレビューする意味は、自分がいかに過去の成果に上乗せしたかを明示するため。研究は過去との差分である。一言で自分の研究にどんな差分があるかを言えないといけない。過去の紹介だけしても全く意味ない」

2011-12-13 10:14:26
まつまり @marinx

曽根「研究の構成要素は、テーマ(対象)→分析方法→データ→分析結果の解釈→インプリケーション。テーマ選びがいちばん大変。ひとがやったことがないテーマなんてない。良いテーマなんてそうそうない。世界中の学生がこれで悩んでいる。」

2011-12-13 10:17:36
まつまり @marinx

曽根「研究の独創性って何か。テーマ、手法か、データか、分析結果の解釈か、どれかに独創性があればいい。」

2011-12-13 10:26:38
まつまり @marinx

曽根先生の授業は終わったけど、授業中につぶやけなかったのを追記していきます。

2011-12-13 11:18:15
まつまり @marinx

曽根「研究のやり方は教えられるものではない。自分で具体的にやっていくしかない。プロジェクトマネジメントも同じ」

2011-12-13 11:20:59
まつまり @marinx

曽根「研究でまずやるべきは、過去の蓄積をしっかり見ること。過去の蓄積の上に自分の研究で何を積み上げるのか、その文脈をつくる。文脈は必ずしもディシプリンにべったり寄り添ったものではなくても良い。」

2011-12-13 11:21:54
まつまり @marinx

曽根「研究の独創性について。独創性とひとりよがりって何が違うのか。唯一にして最大の違いは、それを評価する人がいるかどうか。独創的な研究は、過去の蓄積と比較して『独創的』と評価される。だからこそ、蓄積のレビューとそれへの積み上げを明示することが重要なのだ」

2011-12-13 11:28:11
まつまり @marinx

以上で授業実況終わりでーす。ありがとうございました。

2011-12-13 11:28:53