低線量被曝ワーキンググループ答申を批判ー島薗進教授の考察

政府の低線量被曝ワーキンググループが「年20mSv未満は健康被害無し」と結論を出したことに対し、島薗進教授が批判的に考察しています。 ポイント ・野田内閣は低線量被曝問題に関して強権的な政治手法を採った。 ・低線量被曝ワーキンググループの答申はICRPの現存被ばく状況の参考基準を決定するやり方「住民の意思を尊重する」に合致しない。 続きを読む
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島薗進 @Shimazono

低線量被曝WGに基づく政府報告書報道。20mSvは安全。除染の中間目標として2年後までに年間10mSv以下と。激しい批判を浴びた4 /19の文科省20mSv学校基準の時と相似。政府と政府周辺の科学者が疑われるばかり。柿沢議員発言http://t.co/dxQLdkZh 参照。

2011-12-16 20:23:39
島薗進 @Shimazono

野田首相は原発収束と放射線被曝問題について強権的な政治手法を取った。放射能問題では細野大臣は低線量WGが多くの人々から御用学者の集まりとされてることを知ってる。ICRPが勧告する現存被ばく状況の参考基準を定める「最適化」の決め方に大いに反する。細野氏は本音は違うが「合わせる」人?

2011-12-17 10:28:20
島薗進 @Shimazono

低線量WGは住民の意思を十分に反映させるべきとするICRPの方針に合致しない。第6回低線量WG http://t.co/7kNiNrtu 細野氏「ネットなんか見ていると政府の人間とあまり使いたくない表現だが御用学者が集まっているという批判がある。そこを乗り越えないと集収しない事態

2011-12-17 10:29:30
島薗進 @Shimazono

長瀧氏はICRPはポリシーUNSCEAR(国連科学委員会)はサイエンスというが、後者も「一致した見解」なるものを示してICRPの下請けをしており科学的討議の場ではない。とくに広島・長崎疫学についてABCC=放影研をうのみにしているだけ。 http://t.co/CiM74EvC

2011-12-17 10:40:16
島薗進 @Shimazono

低線量WGの座長の一人、長瀧氏は科学の「国際的合意」なるものを持ち出し、日本の科学者はそれに従うべきだというが、これは科学者に対して権力に従いなさいと説いているに等しい。野田首相と組んで国民に真実を隠し強権を発動する主体となっている。これは科学者と政治のたいへんまずい蜜月では?

2011-12-17 10:44:05
島薗進 @Shimazono

ICRPやUNSCEAR、それを支持する科学者が「100mSv以下の放射線健康影響が検証されていない」という時、アメリカの原爆災害調査委員会(ABCC)とそれを引き継いだ日米の放射線影響研究所(放影研)の広島・長崎の疫学調査がほぼ唯一の根拠。チェルノブイリは大きな疫学的調査なし。

2011-12-17 11:39:51
島薗進 @Shimazono

では、広島・長崎の疫学調査の結果は信頼できるか?「放射線と原子力発電所事故についてのできるだけ短くてわかりやすくて正確な解説」の田崎晴明教授はこう述べているhttp://t.co/EWzmSUQM 「原爆投下から 13 年間のあいだのガン発症についてのデータが不足していることは、

2011-12-17 11:40:22
島薗進 @Shimazono

田崎氏「LSS 集団の調査の大きな欠点の一つである。つまり、幼い子供の発ガンについては、LSS 調査からは多くは学べないということだ」。広島・長崎調査からは子供の発ガンについて分からないと言っている。その意味は、政府や政府周辺の科学者がいうように「少ないから分からない」ではなく、

2011-12-17 11:41:27
島薗進 @Shimazono

田崎教授がいうのは、広島・長崎調査(LSS調査)からは子供の発ガンが少ないか多いかも分からないということ。主に、D. L. PrestonらのSolid Cancer… 1958—1998, Radiation Res. 168, (2007)による。「この論文で示された、

2011-12-17 11:43:08
島薗進 @Shimazono

田崎氏「20 歳前の発ガンの ERR が(1 Sv の被ばくで)20 というのはきわめて高い比率であることは言うまでもない。 被ばくしていない人に比べて、ガンを発症する割合が約 20 倍になるということだ」。大人の致死的ガン統計も怪しいのは当然。とくに最初の5年間の死者らの除外。

2011-12-17 11:44:44
島薗進 @Shimazono

疑わしいところの多い広島・長崎疫学調査を長期にわたり多くの人数を調べたという理由で決定的な重みを与えて放射線被曝の影響を評価してきたのがICRPとUNSCEAR。実際にはそのような評価では説明がつかない健康影響が多数報告されている。チェルノへの英米以外の各国対応がよい証拠。

2011-12-17 11:48:48
島薗進 @Shimazono

日本の放射線影響・防護の専門家はなぜICRPやUNSCEAR以上に楽観論をとるのか?以下は私の推測で歴史的研究が必要。1核開発に都合のいいシステムを日米両政府が協力して作ってきた。放影研・放医研に顕著。2国際的な原発推進発勢力(IAEA等)が重松氏ら日本の科学者をおだて悪用した。

2011-12-17 12:34:34
島薗進 @Shimazono

日本の放射線影響・防護の専門家がICRPやUNSCEAR以上に楽観論をとる線量評価を絶対視するのはその一面。内部被ばくは健康影響を線量では測れないことをICRPやUNSCEARは認めるが日本の専門家は認めない。彼らは広島・長崎の線量評価が正しいという役割をあてがわれてきた。

2011-12-17 13:14:35
島薗進 @Shimazono

林衛氏による文科省の放射線教育副読本の検討http://t.co/7F7wdJMg富山県教育委員会の研修会で「100mSv以下の低い放射線量と病気との関係については、明確な証拠がないことを理解できるようにする」との解説編[教師用]の記述はICRP勧告と矛盾しないか?うやむや。

2011-12-17 13:22:59
島薗進 @Shimazono

「100 mSv以下の被ばく線量では、他の要因…によって隠れてしまうほど小さい」との政府報告書12/22のどこがおかしいか?「低線量被ばくリスクWG主査長瀧重信氏の科学論を批判する」という記事を以下に掲載。http://t.co/RO1AR1jr ご覧いただけますと幸いです。

2012-01-03 15:12:25