三木一馬さんの『ねえ、なんでそんなに頑張るの? 死ぬの?』
- aisaka_novel
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突然ですが先日、弊社の新卒入社試験用のベテラン社員インタビュー的なのを受けさせていただきました。後日、新卒入社試験にエントリーしておけば、メルマガで配信されるみたいです(なので誰でもみれるわけではありません)。
2011-12-19 03:31:22そこで自分で言及して再認識したことがありました。最近、よく周りから『ねえ、なんでそんなに頑張るの? 死ぬの?』と言われることがあります。確かに何でだろう?と思ったところ、手を抜きたくないとか、仕事は頑張らないと駄目でしょとか色々あったのですが、おぼろげにこんなことを思いました。
2011-12-19 03:31:38僕は運良く編集者になれましたが、正直言ってこの道は狭き門だと思います。編集者と言っても様々ですが、自分がやりたい編集者にはそうはなれないはずです。倍率はとても高いし、斜陽産業ではあるけれど、編集者やプロデューサーといった仕事は魅力的で人気があって、憧れの職種だと思います。
2011-12-19 03:31:46そこに就けた幸運に感謝しつつ、創作物を商業で提供するという誰もがすぐには立てない場所にいるからこそ、その立てなかったみんなのために頑張らないといけないと考えています。『自分が編集者として仕事をしている今日』は、『他の誰かがそうなりたかった明日』であったはずなのです。
2011-12-19 03:31:52話はそれますが、映画『スパイダーマン』で、主人公ピーターに父親ベン(正確にはおじさん)が伝えた名言があります。『大いなる力には、大いなる責任が伴う』。
2011-12-19 03:32:14もちろん編集が大いなる力だとは思っていませんが(笑)、他の立場よりも物事への影響力や決定権を多く持つ人間は、それ以上にその責任を負わなければならない、ということです。
2011-12-19 03:32:18そして責任とは、関係する仲間達のため、という直接的な意味でもそうですし、第三者による外部からの評価を受ける、という間接的な意味も含まれます。
2011-12-19 03:32:28具体的に言うと、良く映画や漫画などを観ていても、誰もが「こうやったらもっと面白くなるんじゃないか」とつい思ったりしますよね? これはユーザーとしては当たり前のことです。
2011-12-19 03:32:42そして『なれなかった誰か』ならもっと深く、「俺だったらもっとうまくやれるのに、なんでこんなのがやってんだ」と思っているかもしれません。今は全く出来ていないのですが、自分はそんな人たちに、「ここまでやったならなかなかすごいじゃないか」と思ってもらえる編集者になることが目標です…!
2011-12-19 03:33:15ここはわかりやすくエロゲーでたとえましょう。『なれなかったたくさんの誰か』の、IFルートがたぶん僕なのです。だとしたら、そのIFルートが、頑張ってない主人公で、プレイしてると書き直したくなるような幻滅シナリオであってはいけないですよね!?
2011-12-19 03:33:25そしてむしろこれは作家さんのほうが当てはまる事例です。作家さんは大変なこともありますが、それを生業とできる「今」とは、そうなれなかった山のような誰かの「明日」だったはず。
2011-12-19 03:33:49彼らをあっと言わせ、そして目標として居続けられるよう、これからも頑張っていきましょう! …と鼓舞してみましたが、いかがでしょうか(笑)? 長くなった…orz RT @kunori 担当さんはしんぱいしてください
2011-12-19 03:33:56