ハーバード大学リスク解析センターの発表している「リスク認知因子」を読んだ

佐藤健太郎先生@KentaroSato の2011年の連ツイです。今読んでも なんてこった!と思わざるを得ません
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佐藤健太郎 @KentaroSato

ハーバード大学リスク解析センターの発表している「リスク認知因子」を読んだ。10個の「リスクを強く感じさせるファクター」が挙げられている。

2011-12-20 23:19:14
佐藤健太郎 @KentaroSato

(1)恐怖心:サメに襲われるのと心臓発作では後者の確率がはるかに高いが、人は恐ろしい死に方である前者のリスクを強く感じる(2)制御可能性:自分でコントロールできないリスクは強く感じる。運転しているより助手席の方が怖い(3)自然か人工か:人工物はリスキーに感じる。説明不要。

2011-12-20 23:21:11
佐藤健太郎 @KentaroSato

(4)選択可能性:自分で選び取ったリスクは小さく感じる(5)子供の関与:子供に関わるリスクは強く感知される(6)新しいリスク:なじみの病気であるインフルエンザよりも、未知の新たな疾患は恐ろしい(7)意識と関心:大きく報道され、人々の意識に上っているものは恐ろしく感じる

2011-12-20 23:24:58
佐藤健太郎 @KentaroSato

(8)自分に起こるか:自分に関わってくる可能性が少しでもあると、リスクは大きく感じる。100万分の1の率で毒が入っていても、その飲料は選ばない(9)リスクと利益:その行動から利益がないと感じると、リスクは強く感じる(10)信頼:リスクの伝え手、決定者に信頼がないとリスキーに感じる

2011-12-20 23:29:45
佐藤健太郎 @KentaroSato

ということで原発事故の放射能のリスクは、この10項目をパーフェクトに満たす。何てこった、と思わざるを得ない。

2011-12-20 23:31:37