自炊とコピー問題、クリエイターはどう見るか?

作家や漫画家の「自炊」業者提訴など、昨今盛り上がりの感があるコンテンツのコピー問題。それを、ライトノベル作家の笹本祐一氏(@sasamotoU1)、美少女ゲームのシナリオライター・しゅうちゃん氏(@syuu_chan)、漫画家のゆうきまさみ氏(@masyuuki)がそれぞれの観点から述べるTL。
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笹本祐一 @sasamotoU1

WBSで自炊代行業者を作家たちが訴えたニュース見てる。

2011-12-20 23:12:09
笹本祐一 @sasamotoU1

自炊という行為に関しては、スイス政府の著作権に関するこの見解に同意する。 http://t.co/ZbjVv7cj 「消費者行動の変化に適応しなさい。さもなければ死になさい」

2011-12-20 23:16:43
笹本祐一 @sasamotoU1

本は読まれなければ死ぬ。自分が書いた本はどんな形であれ読んでもらわなければメディアとして認識されない。最初が自炊でも違法コピーでも図書館でも立ち読みでも、最後まで読んで貰えれば作家の勝ちだ。次の本を買ってくれなかったら、それだけの価値を認めさせられなかったこっちの負けだ。

2011-12-20 23:30:16
笹本祐一 @sasamotoU1

だからねー、どんな手段使ってもまずは読んでもらわないことには商売にならないのよ。商売に出来なきゃこっちにそれだけの腕がなかったって事。自炊や違法コピーがいっぱい出回ったら、宣伝になった、読者が増えるって皮算用するのが作家だぜ。

2011-12-20 23:32:41
Kazunori Makino @kzmakino

@sasamotoU1 過去作の残光で喰ってる人は守りに入るのかもねー(^^;

2011-12-20 23:34:01
笹本祐一 @sasamotoU1

どんな手段だろうとそのおかげで読者が増える可能性があるなら、それを否定できるほど今の業界に余裕があるたー思えねーんだがなあ。

2011-12-20 23:34:34
連邦の黒い悪魔 @kurohitode

危機感を持ち出す場所が間違っているからこうなる。RT @sasamotoU1  どんな手段だろうとそのおかげで読者が増える可能性があるなら、それを否定できるほど今の業界に余裕があるたー思えねーんだがなあ。

2011-12-20 23:38:01
Robert Inagaki @inagy

訴えたのは、大作家さん方ですから... “@sasamotoU1: どんな手段だろうとそのおかげで読者が増える可能性があるなら、それを否定できるほど今の業界に余裕があるたー思えねーんだがなあ。”

2011-12-20 23:44:48
小泉しゅうすけ🌰(寒川町議会議員@立憲民主党) @KoizumiSamukawa

コンテンツのコピーの問題でTLが盛り上がっている。そこで一クリエイターの立場として私見を述べる。コピーで済ませて満足している消費者は、コピーが出来なくなってもまず買わない。だからコピーを封じても売上なんか伸びない。今、売上が落ちてるのは、コンテンツの多極化と不景気が最大の理由だ。

2011-12-21 09:49:33
小泉しゅうすけ🌰(寒川町議会議員@立憲民主党) @KoizumiSamukawa

むしろコピーで満足出来ている消費者は、コピーで良い物に触れた結果として「次からはきちんと買ってあげるか」という効果を生む方が多いだろう。景気が良くなればますますそうした効果は高まる。根本的に不景気で金がないのにコンテンツ作品が売れるなんて時代はあるわけがない。

2011-12-21 09:51:15
小泉しゅうすけ🌰(寒川町議会議員@立憲民主党) @KoizumiSamukawa

俺が主に携わっているフルプライス(\8,800前後)エロゲーも全く同じである。作り手は初めからその金額を出せる経済層向けにしか作ってないし、出せないけどやりたい奴から金を取ることを考えている作り手なんてアホだ。買える消費者にその値段分の満足を与えることだけ考えるのが当たり前。

2011-12-21 09:55:45
小泉しゅうすけ🌰(寒川町議会議員@立憲民主党) @KoizumiSamukawa

コピーを封じることによって「なら買うか」が成立しうるのは、今の経済状況から考えると、\1,000未満だけだと思われる。それ以上の金額は、金額の問題だけで躊躇され、コピーで済ませていた人は、もう買わない。買うようになるとすれば、その人が躊躇しない経済状況になるようにするだけだ。

2011-12-21 10:02:38
小泉しゅうすけ🌰(寒川町議会議員@立憲民主党) @KoizumiSamukawa

\3,000のコンテンツがあって、それがコピー出来なくてもコピーで済ませていた人が買うようになるためには、最低でも月収\300,000は保証しないとダメだろう。月収手取りが\200,000行くかどうかなんていう時代に\3,000のものをコピーする方が悪いとか言ってる奴はアホ。

2011-12-21 10:07:14
小泉しゅうすけ🌰(寒川町議会議員@立憲民主党) @KoizumiSamukawa

コピーが悪いとか叫んでいる人たちって年収が1500万から1200万に下がったのはコピーが蔓延しているからだとか言っているだけじゃないのか。ふざけるのもいい加減にしろと消費者は怒って良い。このご時世に年収を1200万も取ってる奴のせいでコンテンツに払えなくなっているだけなんだから。

2011-12-21 10:14:16
SAKIYAMA Nobuo/崎山伸夫 @sakichan

書籍自炊代行業者への著作権者の訴訟の会見の作家たちの言葉で思い出すのは、著作権法37条(視覚障害者等のための複製等)などがまだなかった時代、点字翻訳の許諾を求めた障害者団体に対してある作家が視覚障害者には読んでほしくないと拒否したという逸話。あれ、誰だっけ?

2011-12-21 10:26:24
SAKIYAMA Nobuo/崎山伸夫 @sakichan

訴訟の是非とは別に、会見での作家達の、経済的合理性の観点とは別箇の「紙の本」のみに読者を縛ろうという拘りって、どうしても読書から障害者を排除したがったかつての話を思い出してしまう。

2011-12-21 10:29:03
SAKIYAMA Nobuo/崎山伸夫 @sakichan

書籍自炊と視覚障害者がまったく無関係かというと、たぶんそうでもなくて、論理的には弱視の人が拡大して読む用途もあると思うしね。大学時代、同期に弱視の人がいて、彼は SPARC Station のX の画面でフォントを 100pt 以上にする設定をしてもらっていた気がする。

2011-12-21 10:35:57
SAKIYAMA Nobuo/崎山伸夫 @sakichan

作家がカネを産む権利の維持のため話として自炊代行業者を訴えることは否定しないけど、下手に「文化」の話をして、底の浅さを露呈するのはいいかげんやめたらどうだろう?「作家=文化人」的なイメージなのにカネの話に終始すると下品になると思ってそうしちゃうんだろうけどね。でもあれはダメだろ。

2011-12-21 11:02:45
クロム @elixirel_chrome

@syuu_chan ご意見ありがとうございます。自分なりに韓国語に翻訳して私のフォロワーさんに見せていただきました。

2011-12-21 11:08:51
Suda, Takahisa @sudatak

同意。潔くビジネスとして語るのがなぜ悪い。プロなんだから。 RT @sakichan 作家がカネを産む権利の維持のため話として自炊代行業者を訴えることは否定しないけど、下手に「文化」の話をして、底の浅さを露呈するのはいいかげんやめたらどうだろう?…

2011-12-21 11:11:16
ゆうき まさみ @masyuuki

作家さん(に限らずだけど)は「この不況をなんとかしろ」って訴えたほうがいいと思うの。10年前なら月に5冊6冊買ってくれた人が、お財布乏しくて2,3冊で我慢してるなんて状況もあるんじゃないかな。

2011-12-21 11:22:07
小泉しゅうすけ🌰(寒川町議会議員@立憲民主党) @KoizumiSamukawa

ありがとうございます。韓国もパッケージソフトが売れなくなって元気がいいのはネットワークゲームになってるとか日本と似てておもしろいですね。 RT @elixirel_chrome: ご意見ありがとうございます。自分なりに韓国語に翻訳して私のフォロワーさんに見せていただきました。

2011-12-21 11:26:21
クロム @elixirel_chrome

@syuu_chan 日本もそうだったんですか。自分はそれを「買えなくてはいられないゲームを作れなかったゲーム社の責任」と思ってましたが、確かにパッケージソフトが枯死したころは韓国も全国的に酷い不景気だったんですね。

2011-12-21 11:29:47
Naruhito Ootaki @_Nekojarashi_

@masyuuki 十年前は月に5~60冊のコミックスを買ってましたが、今は多くて10冊くらい。しかし不景気も理由だけど置き場の問題のほうが大きいので、早急な電子化を希望します。置き場がなくて買えないんです。買ったものは末長く読みたいから手放したくないし……

2011-12-21 12:13:40
もり きょうすけ @kyosuke_mori

@masyuuki 私は以前、CDショップに勤めていたのですが、景気がいいときは、お客様は「本当にほしいCDと、『ついでに』ちょっと聴いてみたいCD」を併せて「2、3枚」買っておられました。その「ついでに」が、業界を支えてたのだと思います。

2011-12-21 12:24:30