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saijotakeo @saijotakeo
飢えている人たちがいるのでできるだけ安く食料を調達してより多くの人に配ることと、その人たちがいるところの経済を回すことはまったく異なる、ということは誰にでもわかる。それらは関心がまったく異なるものだ。しかし「食料」が「家電」となった途端に異なる関心を混同する人が少なくない。
saijotakeo @saijotakeo
経済的に厳しくて家電が買えない人に冬物家電を届けることと、地元経済を回すことはまったく異なる関心事だ。お金がある人はすでに買っている。寒いのに買わないわけがない。そんなことぐらいちょっと考えればわかるはずだ。買いたくても買えない人に届けることは、地元経済を回すことと関係がない。
saijotakeo @saijotakeo
もちろん地元での雇用創出や、地元経済を回すことも大事だ。だから僕らはミシンでお仕事プロジェクトや、重機免許取得プロジェクトも大々的に進めている。地元の一件のお店から購入することは、その家庭を助けることにはなるが、それは経済を回すことにはならない。
saijotakeo @saijotakeo
異なる関心のものは異なるプロジェクトとしてやらなければならないのだ。異なる関心のもとで努力している人に、自分の関心を押し付けるのは、無粋というものだ。それに価値があると思うなら、自分でやればよい、それだけのことだと思う。
saijotakeo @saijotakeo
僕らもできるだけ被災地の会社から買おうとしている。しかし地元の小売店から、となると事はそう単純ではない。地元の小売店から買う場合には、同じ品物をへたすると3~4倍の値段で購入することになる。つまりの1/3~1/4人にしか配れない。しかも大量に仕入れることはできない。時間もかかる。
saijotakeo @saijotakeo
「地元の小売店から買うべき」と軽々しく言う人は、間違いなくこういう活動をしたことがない人だ。活動をすれば、総合的に様々な事を勘案しなければならず、そんなに簡単な話ではないとわかる。
saijotakeo @saijotakeo
人は自分が価値がある、と思った活動をする。しかしその価値があると思った活動、というのは必ず特定の関心に照らして、ということに過ぎない。そのことを自覚しないと、自ずと自分の関心を絶対化して、異なる関心のもとで活動している人に押し付けることになる。
saijotakeo @saijotakeo
ついでにいえば、学習支援のプロジェクトも僕らはできるだけ塾などがないところで進めているが、それはそういうところの方が需要があるからであって民間云々ということではない。「ボランティアのせいで民間の塾の売り上げが減っている」という言説は因果関係を取り違えた風評被害の類だと思っている。
saijotakeo @saijotakeo
被災地の塾の学生が減っている。当たり前だろう。そもそも人口が減っている。特に子どもを持つ親はかなり内陸に移っている。しかもほとんどの人が被災して家も何も流されており、経済的にも厳しい状況にある。塾に行かせたくても行かせられない、というひともたくさんいるだろう。
saijotakeo @saijotakeo
勉強したくてもできないという子ども達がたくさんいて、塾に行かせてあげたくても行かせてあげられないという親がたくさんいる。だから、各ボランティア団体が、なんとかそういう人たちの学習環境を整えようとがんばっている。
saijotakeo @saijotakeo
仙台でみたNHKのニュースで、「学校の授業がわからない児童が震災以前の25倍となっている」という報道がされていた。仮設など学校での学習環境も悪化しており、「家庭学習時間が30分以下が26パーセント」になっていると。
saijotakeo @saijotakeo
経済状況が厳しく就学補助を受けている人が、1万六千人で去年の3倍となっている。被災地3県、少なくとも119人が不登校。理由は、親の失業や繰り返された避難生活、津波や放射線被害による。そんな報道ななされていた。
saijotakeo @saijotakeo
そういう厳しい状況にも関わらず「ボランティアのせいで民間の塾の売り上げが減っている」と因果関係を取り違えて、子ども達の支援よりも、塾の売り上げを優先させる「正論」を組み立てて、現地でボランティア活動をしている人を責めたり、そうした人たちが肩身が狭くなるのは、おかしなことだと思う。
saijotakeo @saijotakeo
それに、ボランティアは、塾のように責任もって合格するよう指導することは難しいだろうから、やはり補助的な手段に過ぎず、お金に余裕がある人は、本当に良い塾があれば、そこに通わせることだろう。
saijotakeo @saijotakeo
因果関係を取り違えた「正論」は、そこら中に溢れているから、気をつけた方が良い。塾と同じで、地元の家電小売店の売り上げがあがらないのは、ボランティアのせいじゃなくて、以前からそうだっただろうし、それに拍車をかけたのは震災のせい。これを忘れてはならない。
saijotakeo @saijotakeo
その証拠に、津波被害にあった地域は、家電小売店以外のお店も軒並み売り上げは落ちているはず(仙台は景気よいみたいだけど)。それにお店がある人の売りあげより、お店も家も家電も流された人への支援の方が優先順位が高いのは当たり前だろう。
saijotakeo @saijotakeo
地元の小売店から購入といった理想論を掲げる前に、一切支援が受けられずに、今も厳しい状況で生きていることを忘れないで欲しいと思う。冬物家電配布PJの関心はそういう人により多く届けることにある。ぜひこの手紙を読んでみて欲しい→http://t.co/uKgtKTiJ 
saijotakeo @saijotakeo
支援についても色々な意見があるが、一つだけ確実なことは「完璧な支援は存在しない」ということ。必ず何らかの関心から一つの事象にアプローチすることになる。それ以外は基本的にカバーできない。だからふんばろう東日本支援プロジェクトでは、様々な関心をもとに総合支援を行っている。
saijotakeo @saijotakeo
それから「ふんばろう東日本支援プロジェクト」は、罹災証明書や他の団体からの支援量を踏まえて、1万世帯を超えるご家庭に冬物家電を届けようとしているから勘違いされがちだが、行政でもないし、多額の資金を抱えている財団でもない。右から左に流すだけだから常に資金繰りは大変だ。
saijotakeo @saijotakeo
これをみている多くの人と同じで、一般人がたった二人で立ち上げた、プロジェクトの一つにすぎない。お金もない権力もない。自分が10000世帯に届けるとしたら、どうだろうかと考えてみて欲しい。少なくとも僕は(スタッフも)いっぱいいっぱいですw
saijotakeo @saijotakeo
代案を出すのはよいですが、方法の原理によれば、方法(代案)の有効性とは、必ず特定の(1)状況(=現実的制約)と(2)目的の二つから決まります。現実的制約を無視した理想論の多くが意味をなさないのは、こうした原理を踏まえないためです。
saijotakeo @saijotakeo
言い換えれば、代案は、必ず現実的な制約を踏まえて提出されるものでなければなりません。実現不可能な代案は、案として意味がないのです。
saijotakeo @saijotakeo
「野党」がしばしば理想論を掲げ、それからの減点法で「与党」を追いつめていく、こうした常套手段がまかり通るのも、こうした方法の原理が共有されていないためです。
saijotakeo @saijotakeo
ふんばろう東日本では、常に状況を見定め(現実的制約を踏まえ)、被災者支援という目的からぶれずに、各人がより建設的な方法を考え、実践していくということが基本的な考え方として共有されています。そのため議論するときも、建設的に進みやすいのです。
saijotakeo @saijotakeo
今、僕らに必要なのは「野党精神」ではありません。方法の原理といったツールを活用しながら、自らが主体となって、建設的に新たな枠組みを作り上げていくことこそが、これからの時代を創り上げていくのだと思います。
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コメント

Jin @jin_kojima 2011年12月21日
まとめ作成からの差分を追加。
NiKe @fnord_jp 2011年12月21日
で、その「言説」は誰が言っているんでしょうか。
さるけー @sarkeeeee 2011年12月21日
毎回思うんだけど、「迷惑だから止めてくれ」に対して「あなたはあなたのよいと思うことをしてください」は全く意味わからないよね。
さるけー @sarkeeeee 2011年12月21日
毎回思うんだけど、「迷惑だから止めてくれ」に対して「あなたはあなたのよいと思うことをしてください」は全く意味わからないよね。
タケルさん @Redworks_ 2011年12月22日
反論含めてまとめるべきだと思う。