10周年のSPコンテンツ!

「性急に話を転がす」脚本の問題性

あるいは、物語における序盤のエピソードの匙加減について。 『ギルティクラウン』のシリーズ構成の問題については、こちらのUstでも詳しく語っています。 http://www.ustream.tv/recorded/18877792 シリーズ構成について語っている部分のハイライト:http://ustre.am/_1hcYw:Xew 続きを読む
マンガ 泉信行 バクマン ギルティクラウン 松井優征 赤松健 脚本 めだかボックス
127
泉信行 @izumino
話を急いだ深夜アニメは「そういう心理になるのはわかるがその過程の描写がない」と「そういう心理になる理由は過程がないとわからない」が起こりがちで、どっちも苦しいけど、前者はまだガマンすればいいだけマシかなあ。ギルクラの最新話はその前者をアヴァンでやってる
泉信行 @izumino
でもガイさんがゲンドウ父さんとの格の違いを見せ付ける言動をとったのでわりと瞬時に許せてしまった…
泉信行 @izumino
ギルクラの話の転がし方が性急すぎて、それを良しとしてるのは、脚本か、プロデューサーか、監督か、誰の意向なんだろうなあ
泉信行 @izumino
起承転結の承をそれなりに長く描くのは重要なんだろうと思いますね。アニメにかぎらず漫画連載でもそうですが。最近のジャンプの新連載は承をじっくりやるのがヘタな人が多くて、ちゃんと成功してるのはトリコくらいです
泉信行 @izumino
その点、バクマンとめだかボックスは作中劇やメタ発言において「承をじっくりやらずにゴールに向けて性急に転がした方が面白い連載になる」という、描き手側の「誤った幻想」を助長するような発言をしていて、ジャンプ作家のお手本として大変よろしくないと思う次第です
泉信行 @izumino
同じパターンを浸透させる手間を引き伸ばしと自嘲するのは、そのパターンで楽しませる自信がないと言ってるようなもので。ネウロの松井優征が新人離れしていたのは、パターン話の面白さもしっかり自信をもって描き、充分な承の長さを待ってから話を転がすことで「引き伸ばさなかった」ところですね
九条水音 @mizune
@izumino 承ってその作品の型なので、そこが読者に理解されてるかどうかの見極めが出来ないと辛い気がしますね。
泉信行 @izumino
だから作家や編集者は先行研究しなきゃいけないんですよね。松井優征はエリ8に学んでいましたね http://t.co/r7U00EHE RT @mizune: @izumino 承ってその作品の型なので、そこが読者に理解されてるかどうかの見極めが出来ないと辛い気がしますね。
泉信行 @izumino
気負った作家は「必ずここまで描きたい」というゴールを想定するとコケるリスクが高まりますね。松井先生や赤松先生は、「すぐに打ち切られたらこの話で完結させ、次はこのくらいで打ち切られたらこういう話で完結させる」という妥協案をいくつも持って始めるからこそ序盤が安定していて、コケない
辻斬り朔日餅@就職不能 @1daymochi0421
@izumino これは本当に実感しましたね。長編シリーズ立ち上げたいって作家さんは当たり前だけど近々の詰まったプロットと先の大まかなシノプシスを上げてくるんですがテンションがもたないことがある。売れ行きや個人的な理由で。チーム体制の作家さんは別ですが、基本は個人なので。
泉信行 @izumino
序盤のストーリーを「ゴール(メインディッシュ)へ至る必要な前座」としか認識していないか、「それだけで客の喜ぶ顔が想像できる自信もあるメニューのひとつ」と認識できているかの違いですね
泉信行 @izumino
先行研究と計算の行き届いた連載からちょっと離れた話をすると、ジャンプ漫画にありがちな「序盤からテコ入れが入って全然違う漫画になる現象」にも学ぶべきところがあります。統一感があるかはともかく、それも「序盤は前座ではなく、序盤のみの魅力で楽しませるつもりだった」ことは確かなわけだから
泉信行 @izumino
というわけでまとめると、シリーズものは「客に切られないように続きが楽しみになる話を10話なんとか乗り切ろう!」じゃなくて、「そこで終わっても満足できる話を10話続けよう!」と思って作った方が、客はついていきたいと考えるはずだということです
泉信行 @izumino
補足すると、話を性急に転がすことによる客へのストレスは、「せっかくやったことがなかったことにされる」ストレスだと表現できますね。パワーアップしたと思ったらすぐに対抗策が出て負ける、コネを作ったと思ったら裏切られるというのは、ギャップの驚きよりも「じゃあ意味なかったじゃん」がまさる
泉信行 @izumino
「なかったことにされる」「意味なかったじゃん」は匙加減が難しくて、日本の漫画でぼくが引き合いによく出すのは『野望の王国』ですが、あれは強力な味方をつけたと思ったらすぐに抹殺されてしまう。それが面白いとも言えるんですが、あのノリをうまくマネするのは難しいと思います
泉信行 @izumino
なので、ジャンプ漫画は安全な手法をとって成長のインフレを起こします。ジャンプで育った読者は、それが普通だと思ってるから余計に「なかったことにされる」展開に耐性がない。強さのベースを守ったまま延長線上に進化し、怪我で後遺症を残すこともないバトルが求められると
泉信行 @izumino
.@tuji_aoi そんな新人さんが果敢にも倒れていった結果、萌え四コマ的な企画が重用される…という極端な現象もあったとしたら(実際ありそうな…)、それはそれで困ったことのような気もしますw
辻斬り朔日餅@就職不能 @1daymochi0421
@izumino 実際にもう丸巻表示がタブーになっている現在ラノベほど単行本だけで収益が採れない本ってないんですよ。だから結果的に長く続いたものは歓迎される。あんまりないけどw そうい考えから萌え4コマ的なタイトルと内容の刺激で売り逃げ企画ばかりの市場が形成されているんですよね。
泉信行 @izumino
ライトノベルの場合、本人は「異能バトル小説のつもりで描きました」というこれゾンが編集さんから「いや、これラブコメですよね?」と突っ込まれるくらいの天然で成功するというパターンもあったり
狐面 @Hanikamifox
いつかの@izumino さんの「めだかボックスは調理方法が気に入らない」という発言の真意は、先の起承転結のことなのかな。
残りを読む(23)

コメント

  @sino11 2011年12月22日
承の定義がよく分からんなー。ギルクラ知らないからかもだけど。「承をじっくりやらない=ゴールに向けて性急に転がす」というのがしっくりこない。ネウロ作者がいつ打ち切られてもいいように終了パターンを複数用意してたのがスゲー、ってのは同意
|日0☆TK @kyuumaruTK 2011年12月22日
『転』でカタルシスを演出するために、破壊されるべき『変わらない日常』というか確固とした作品世界を構築するってことですかな。『物語を起こし、世界を承認させ、転じ、結ぶ』というか。 承が無ければ、揺動する不安定な世界を読者は受け取り続ける。1秒後に何が起こるか分からない先の見えなさを演出できるけど、『この世界でこういう事が起こるなんて』は無く、『まぁ、なんでもありだよね』と驚きが演出しにくい。
|日0☆TK @kyuumaruTK 2011年12月22日
暗黙の世界観が造りにくいというか。
🐮アキト🐮 @tanakasann617 2011年12月22日
ギルティクラウンとコードギアスの違いを誰か説明して欲しい。どこで差が付いているのか
愚者@ C97土南ソ30a @fool_0 2011年12月22日
中盤中々パワーアップしないのに頭脳戦と度胸で切り抜けるアプトム四人衆バージョンが脳裏を過りました
へっぽこぴーすけ @hpsuke 2011年12月23日
昔サンデーのMARについて「守るべき世界もロクに描かずに世界を賭けたウォーゲーム編に入ってもなー」と憤っていたことがあるのですが、後に作者インタビューで「序盤全然人気がなかったけど、ウォーゲーム編で爆発的に人気が出た」と言っていたのを聞いてごめんなさいと思ったことを思い出したり…
ざの人 @zairo21 2011年12月24日
「話を性急にする」事の懸念を少年ジャンプの連載形態を お手本とすることに問題がある。読者票をもとに 生き残りのサバイバルレース形態の媒体ということに触れずして そういう漫画家たちが きちんと描き切れないリスクはジャンプ長年の読者なら判っていること。必然的に切られる連載の媒体だけを取り上げて 「作家の性急すぎる姿勢」をダメだと論じても無意味、むしろサンデーやマガジンではどういう作家が育っており、このように展開されている等 記述すべき所 この段階でまとめられても説得力は無い。 
しめすへん@ネ人造人間 @shimesuhen 2011年12月24日
「承」ってのは面白く作るのが難しいものだから、受け手の見切りを恐れてしまうとどうしてもすっとばしがちになってしまうものだろう。個人的には許容範囲かな。「承」がつまらない作品は「転」に入ってもたいして面白くならない気がするので
しめすへん@ネ人造人間 @shimesuhen 2011年12月24日
バクマンの問題点はジャンプの人気競争に負けた人が他の雑誌でのびのびとやって成功する事例がないことだと思う
  @sino11 2011年12月30日
安心院さんの意見とサイコーの意見を一緒くたにするのは違うと思う。 共通したことは言ってるけど前者はただの極端な暴論で サイコーのは漫画にはそれぞれに適した長さと物語作りの方法論がある、って論調かと思ってる。
  @sino11 2011年12月30日
全1~3巻の漫画なら話の幅を広げる準備をしたり設定を長々と描写する必要も無いわけだし 承と転の割り振り方なんてそれぞれの漫画の作り方の方向性でいくらでも変わってくるんじゃないかと。 というかリバーシは描けるネタが限られてる(最初から出せる承の量がそう多く無い)のが 事前に予測できるからサイコーはああいう言い方をしたんでは、と。
stonehead @hogehoge1192 2012年11月10日
こんだけ能書き書くんならいつも思うんだけど実作すりゃぁいいのにな。こんだけ絵うまいんだし。絶対能書きこくのと実作業で漫画書くのは異次元世界だってはっきりわかるだろうけど。だから書かないんだろうが。
ウミドリくん @umidori_kun 2013年3月30日
萌え4コマが単なる逃げにしか見えない時点でお察し。あれこそ当人が言う「そこで終わっても満足できる話を10話続けよう」の典型例だろうに。
ログインして広告を非表示にする
ログインして広告を非表示にする