身体運用技術の習熟とうつ病の関係について

@fdesaussurerb35 Saussure氏のつぶやきまとめ
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Saussure @mamiyac330

昨日ガソリンスタンドに車の給油に行ったら久々に族風に改造したホンダのホークを見かける。乗っていたのはパンチのお兄さん。何でも今は族とは言わず旧車会と言うらしい。博物館にでも展示したい風景だったが、ふと暴走族の衰退とうつ病の増加には相関があるのではないかというアイデアを思い付く。

2011-12-19 07:16:03
Saussure @mamiyac330

当地、平塚ではその昔、平塚Dollというグループが幅を利かせてていた。平塚学園にいた嶋大輔がやんちゃしていた頃だ。あっ、宇梶も居たね。閑話休題。

2011-12-19 07:22:42
Saussure @mamiyac330

暴走族の衰退とうつ病の増加についてはたとえ相関係数で正の相関が認められても多分、見かけの相関として棄却されるだろう。それよりも診断基準にDSMを使うことが精神科の標準化されたプロトコルになったことの方が因子としては説得力がある。診断を下すことへのハードルが下がったのである。

2011-12-19 07:30:58
Saussure @mamiyac330

しかし、たとえ見かけの相関であっても何らかの真理が含まれるのではないか、と考える。そして突如、ビルドゥングスロマンに於ける身体性の欠如がうつ病の増加に関与しているのではないかというアイデアに至る。また飛躍したな。

2011-12-19 07:39:25
Saussure @mamiyac330

成人社会への参入に於いて身体の毀損や改変による苦痛や恐怖、あるいは身体の酷使を儀式化した民族は多い。子供社会から大人社会への移行は身体を関与させて象徴的に果たされた。それはハレの話であるが日常の生産の場面、ケの部分でも一人前になることは身体運用技術に習熟することだった。

2011-12-19 07:51:20
Saussure @mamiyac330

つまり大人になるとは身体をベースとして象徴的にも生産に於いてもこの私の身体というホームランドにおいて果たされた。そこでは身体運用に優れた大人は憧れの対象であり目標であった。身体運用技術を磨き、社会にとって有用な人材になることが一人前の条件だった。ところが現在はそうではない。

2011-12-19 08:00:33
Saussure @mamiyac330

何故、身体の運用技術を磨くことが一人前の条件として占める割合が低下したのか。それは身体に依存する限り生産性の向上は身体の限界に阻まれるからである。市場は生産性の停滞を嫌う。そこで逆転が起きる。身体運用技術の習熟を必要とする労働の価値は低下し、身体を疎外した労働が重要視される。

2011-12-19 08:19:46
Saussure @mamiyac330

今や労働に限らず身体の関与が大人であることを条件付け難くなっている。妊娠、出産を果たしことで大人であることの自覚を得られる女子はどれだけいるだろう?閑話休題。明日以降に繋げる。

2011-12-19 08:24:56
Saussure @mamiyac330

ビルドゥングスロマンに於ける身体性の欠如がうつ病の増加に関与しているという話をしていた。身体運用技術の習熟が一人前の条件であれば身体の限界が習熟の限度を基礎づけられる。しかし市場は身体の限界を超えた生産力の向上を欲望する。すると身体の限界を超えた部分で人間は成長を強要される。

2011-12-20 06:04:50
Saussure @mamiyac330

市場が人間の身体の限界を超えて生産力の向上を欲望することが前提になれば人間は身体の限界から離れた部分での成長を強要される。それは幻想の領域にシフトし限界を無限大に先伸ばしすることで果たされる。一人前になって自足することは市場が赦さない。

2011-12-20 06:18:10
Saussure @mamiyac330

「貴方には成長の余地がある」これが市場の殺し文句である。その様に囁かれ続けられたら誰が成熟を自覚し得るだろうか?先ず無理だろう。つまり市場は人間の成熟を永遠に先送りすることで生産力の向上を果たす。だから市場は必然的に限界を有する身体を忌み嫌う。人間は成熟できなくなっている。

2011-12-20 06:38:29
Saussure @mamiyac330

市場が成長に限界を必然的に内包する生身の身体を忌避し、幻想の領域で人間の成長を強要することで我々は成熟し得たという実感を持ち得なくなったという話をしていた。成長を動機付ける語法の構造は永遠に承認を与えないことである。所謂、性悪女のロジック。峰不二子やかぐや姫のそれである。

2011-12-21 07:19:29
Saussure @mamiyac330

永遠に先送りされた承認を追い求め、市場の要請に付き従う人間はどのように適応するか。幻想の領域で何処までも走り続けることは物理的に生身の肉体を持つ限り不可能事である。何れ身体に意義申し立てを提示されるか、社会的紐帯を毀損するか、精神の不調に苛まれるだろう。

2011-12-21 07:33:33
Saussure @mamiyac330

言っておこう。不実な女は貴方がうつ病を発症しようが自分がお宝をせしめれば何の良心の呵責も感じない。対抗ロジックはあるか?否、その前に貴方自身がその性悪女の手足になってしまっている事実と精神の不調を個人の資質やロシアンルーレットの確率として考えている事実を認めなければならない。

2011-12-21 07:45:15
Saussure @mamiyac330

認めた上で身体の限界を超えて絶え間なく成長を強要してくる市場に対抗するためにはもう一度「意志的に」身体を立てる必要があるだろう。制度的に身体を関与させた通過儀礼を失い、身体運用技術の習熟が一人前を条件付けなくなった社会に於いては個人が主体的に立てなければならない。

2011-12-21 07:56:22
Saussure @mamiyac330

個人が個人として身体を通したビルドゥングスロマンを果たす。市場の承認を得ずとも尊厳を確立できる回路を持つ。あるいは敢えて(収入や見た目を選択基準から外して)身体運用技術の習熟が威信を根拠つける職業を選択すること。それが精神の不調を避けるための一つの指針に成りうるかもしれない。

2011-12-21 08:17:21
Saussure @mamiyac330

明日はこの話の発端であった暴走族の衰退とうつ病の増加に相関があるのでは?という話に結びます。

2011-12-21 08:19:53
Saussure @mamiyac330

暴走族の衰退とうつ病の増加に相関があるのでは?という話。身体を超えた幻想の領域で承認を永遠に先送りされ、限りなく成長を促されれば精神の不調もやむ無しと論じた。身体運用技術の習熟が職業的威信を根拠つける職業を選択することで少しは精神の不調をセーブできるのではないかとも主張した。

2011-12-22 05:58:50
Saussure @mamiyac330

その昔、暴走族のメンバーの就職先は先輩後輩関係のつてで地元の建設、分野が多かった。そこで腕が立ち面倒見の良い親方の下で一人前になるまで育成されていった。その様な集団はいわば擬似的な家族として人間の成熟にも関与した。しかしそれは身体運用技術な習熟した親方の威信が担保していた。

2011-12-22 06:10:09
Saussure @mamiyac330

しかし今や建設分野に於ても余程特殊なものでない限り身体運用技術の習熟が職業的威信を根拠付けることがなくなっている。親方の経験が裏付ける自信が奪われ、族の方々にとっての魅力的な職場足り得なくなっている。また、その様な進路を選択する上での回路としての族の存在意義も低下する。

2011-12-22 06:22:18
Saussure @mamiyac330

つまり身体運用技術の習熟が職業的威信を支えなくなってきたことと暴走族の減少には相関があり、そしてうつ病の増加にも関係するのである。

2011-12-22 06:29:19