- alicewonder113
- 2013
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当たり前のことを言うことになるが、結局「価値」と「雇用」を生み出す仕事をつくりだすことができなければ、漠然と「人材」を教育したところで限られたパイを奪い合うだけになる。「価値」だけでは多くの人は救われない。「雇用」だけでは持続可能ではない。
2011-12-25 00:58:40「教育」が何かをなしうるとしたら、それは、マクロに見て「価値」と「雇用」を生み出すことに結びつくものでなければ、結局ミクロに見たときの個々人を支えることはできない。
2011-12-25 01:05:12「価値」と「雇用」の関係は単純ではない。アップルやアマゾンやグーグルは多大な価値を生み出したかもしれないが、どれだけの雇用を生み出したか。もちろん様々な周辺産業を生み出しただろうが、それ以上の雇用を奪っているかもしれない。
2011-12-25 01:12:50しかし一方で、「雇用」を生み出すことを直接の目的とした事業活動は、公金が投入されるだけで、社会にとって持続可能なものではない。持続のためには、投入した資本を越える価値を何らかの形で生み出すことが必須条件である。
2011-12-25 01:14:27莫大な価値を生み出す行為と、それなりの価値と多大な雇用を生み出す行為は、必ずしも一致していなくとも構わない。教育は、全員でなくともごく一部の「価値」と「雇用」を生み出す人材と、残りの、その「雇用」のニーズに応える人材を生み出すことが目標となる。
2011-12-25 01:18:43それは生産価値が潤沢な場合に限られます。RT @discoder_x 先進国の現状だけでいいますと、「価値」を産み出しているのは労働ではなく主にはエネルギーと知識であって、雇用は実は極一部を除いて、需要を産み、分配の秩序を作っているに過ぎない、ように見えるんです。
2011-12-25 01:46:40競争が少ないと生産性の低さが温存され、たいして価値を生み出さない雇用が維持される。これは必ずしも「悪いこと」ではない。競争が激しくなった時が問題である。
2011-12-25 01:58:14「莫大な価値を生み出す行為」が「それなりの価値を生み出す雇用」を生み出さない時、大きな賃金格差が生じる。そもそも、「それなりの価値を生み出す雇用」が自然に存在すると思うほうが幻想か。その歪をNPOへの寄付、といった形で埋めているのがアメリカかもしれない。
2011-12-25 07:03:37誰が知識を生み出し、誰が実質的な価値に変えるか、ということが(能力的に)そもそも問われているのです。RT @discoder_x 知識でエネルギーを相対的に安く買い、そのエネルギーをできる限り高効率で実質的な「価値」に変え、それ以外はできる限り非効率を保って分配
2011-12-25 07:06:20この傾向はモノ、ヒト、カネ、情報の流通がグローバル化することによって格段に加速する。一方、「その場所でしか行えないサービス」は別の道をたどる。ただしそれが「高い価値」を生み出すかどうかはまた別の問題である。
2011-12-25 07:26:54高い価値を生み出すのは、「その場所でしか行えない、高い価値を生み出す(ことによって高い報酬を得ている)人間を対象としたサービス」である。
2011-12-25 07:28:28結局、ほとんどの財やサービスは、「高い価値を生み出さない」人間にとっても購入可能な程度に低価格化することによってしか成立しない。
2011-12-25 07:29:46つまり高収益を上げるのは、原則的に「低付加価値×グローバル化」か、「高付加価値×移転不可能性」という組み合わせになる。
2011-12-25 07:36:01例えば日本で英会話ビジネスが成り立つのは、英会話スキルを習得することによって自分が高い価値を生み出すことが出来る人材になりうる、という期待に支えられている。しかしアジアの同程度の能力を持ち既に英語を話せる人間が低賃金で雇用可能となればその期待は危ういものとなる。
2011-12-25 07:42:47その場合、「移転不可能」な価値を生み出せる人間にとってのみ「英会話スキル」という付加価値が(これまで期待されていた意味において)有効になる。
2011-12-25 07:45:02これからの社会に必要なのは「高い価値を生み出す人材」「それなりの価値を生み出す雇用を多数生み出す人材」「低収入でもそれなりに幸せに暮らしていける社会を構想・実現する人材」となる。
2011-12-25 07:57:00まだ今は、こんな厳しい時代だから「こそむしろ」まじめに勉強していい学校、いい会社に入らないといけないという規範がかろうじて優勢だ(と少なくとも予期されている)が、やがてこんな厳しい時代だから「もはや」努力しても無駄という規範が優勢になり、それが周知の事実となる。
2011-12-25 13:14:34「価値」とは何かという問いに答えはなく、あったとしてもそれをどのように実現するかという方法論など無い。しかしすくなくとも、何をすることによって(しないことによって)その芽を摘む機会を減少させるか、ということは考えられるはずだ。
2011-12-25 13:17:10一方、大多数の雇用と(我々が想像しうる範囲でのそこそこの)価値をどのように結びつけるか、ということを構想する役割は極めて重要になる。無駄なコストを払っている余裕はない。
2011-12-25 13:19:02