金明秀の民族コンプレックス

金明秀 Ꮶɨʍ, ʍʏʊռɢֆօօ @han_org

むかし書いた文章だけど、もう一度、再掲しておこうかね。

金明秀 Ꮶɨʍ, ʍʏʊռɢֆօօ @han_org

「僕はとにかく寝起きがわるいので、朝は逆に早起きをして、ゆっくり時間をかけて新聞を読みながら目を覚まします。ボーっと１時間ほど使って社会面までたどり着いたとき、毎朝、ハッと目を引き付けられる個所があります。」

金明秀 Ꮶɨʍ, ʍʏʊռɢֆօօ @han_org

「その行為が意味する矛盾を知りながら、そこに在日の名前が載っていやしないかと、どうしようもなく緊張感をともなって犯罪報道の欄に視線が引きよせられてしまうのです。」

金明秀 Ꮶɨʍ, ʍʏʊռɢֆօօ @han_org

「在日の名前が載っていなければ、ほっとします。ほっとしている自分がとても情けなくて、恥ずかしくて、それでも安堵する気持ちはどうしようもなくやってきます。」

金明秀 Ꮶɨʍ, ʍʏʊռɢֆօօ @han_org

「在日の名前が載っていれば、紙面から自分が糾弾されているかのような恐怖感と罪悪感がおそってきます。その感情がいかに理不尽でナンセンスなものかは分かっているのに、それでも、胸の締め付けられるような居心地のわるさを禁じえない。」

金明秀 Ꮶɨʍ, ʍʏʊռɢֆօօ @han_org

さっきのは、「毎朝のグロテスクな習慣」と題した文章の一部です。毎朝、毎朝、心にしみついて、抜き差しならない自己差別を知覚させられる経験を、たったあれだけの短さなのに、けっこう時間をかけて絞り出した記憶があります。