もうすぐクリスマスだということをすっかり忘れていた。インドでは、イルミネーションはおろか、クリスマスを感じさせるようなものが一切なかったからなあ。
2011-12-18 10:31:08今回のインドみやげで、一番のお気に入り。長男に買ったノート。中身は、一枚一枚、色が違っている。 http://t.co/oMPNU9wP
2011-12-18 13:32:32インドには、物乞いや物売りが大勢いた。@smappatekkaは、赤ん坊を連れた母親に懇願されると小銭を渡し、人懐っこい物売りに日本語で話しかけられると、何の役にも立たない代物にもそれなりの額を払った。相手がNOと言えない日本人だとわかると、彼らはしつこく、集団で食らいついた。
2011-12-18 16:32:37でも、僕はそうした気持ちにはなれなかった。それは、ただ僕がドライなだけなのか、それとも、自分は他者から見れば絶望的とも思える状況からみずからの人生を切り拓いてきたという自負があるからなのかは、わからない。無論、カースト制など、僕らには見えない事情による貧困ではあるのだろう。(続)
2011-12-18 16:39:25だが、そうした状況から抜け出すための唯一の方法が、見ず知らずの人間に手を差し出す行為だと、どうしても認めたくない自分がいたのだ。だから、僕は車いすのまわりに群がる人々に、強い意志をこめて「NO」と首を横に振り続けた。何が正解かはわからない。だが、とにかく僕はそうしていた。(続)
2011-12-18 16:46:49しかし、インドの人々は、それもわかっている。与える人がいることも、与えない人がいることも。だから、とにかく声をかけ続ける。そうして与えられた小銭で、生活を成り立たせている。「与えた人」も「与えなかった人」も何かを感じ、考えているが、「与えられる人」はそれ自体が生活の営みなのだ。続
2011-12-18 16:52:08いや、そこでいちいち考えこんでしまうのは僕らが異国から訪れた人間だからで、インドの人々は「与える」にしても「与えない」にしても、それぞれ自然体であった気がする。そこには育った環境や信仰心などもあるのだろうが、そこにインドという国の本質があるのだろうな。うーん、まだ考察が甘いけど。
2011-12-18 16:58:211.出発前に、「インドは人生観を変える国とも言われるし、二度と行きたくない国とも言われているけど、はたして僕にとってはどちらだろう」とつぶやいたけれど、結果は――保留。うーん、保留と言うよりも、まだインドという国を判断できるほど多くを知ることができていない、というのが正確かな。
2011-12-18 21:15:082.今回、僕らはインドを「観光」してしまった。移動して、見学して。移動して、見学して。もちろん、それだけでも十分に魅力的な国だったけれど、それだけではインドという国の奥深さに触れることはできないだろう。旅の大半を移動に費やし、名所だけを写真に収めたこの旅では、インドは語れない。
2011-12-18 21:29:253.ガンジスのほとりに腰を下ろし、何時間もその流れを見つめ、そこで沐浴する人々を見つめ、それを眺める自分を見つめる。道端で焚き火にあたる人々に混じって暖をとり、わからないながらも言葉と笑顔を交わす。屋台でおなかを壊し、露店で騙される。そんな経験なくして、インドは語れない気がする。
2011-12-18 21:36:044.次回は、もっとじっくり旅したい。あれをしなきゃ、これをしなきゃ、ではなく、ただ何の目的も持たず、のんびりと。そうして初めて見えてくること、感じられることがあるように思うのだ。そして、そのとき感じられることは、人生においてとても意味を成すことのような気もしている。
2011-12-18 21:38:325.というわけで、きっとまた数年のうちに訪れるでしょう。そんな予感を抱いている時点で、僕もすっかりハマってしまったのかもしれない。ちなみに、@smappatekkaは「インド人、すごい美人。オレはインド人と結婚する!」と叫んでいました。次回は、彼の嫁探しも兼ねたいと思います(笑)
2011-12-18 21:43:036.これにて、インド旅行記はおしまい。ここ数日間、数多くのツイートでみなさんのTLを汚してしまい、申し訳ありませんでした。なかなか行く機会のない国。僕が感じたありのままをみなさんと共有したくて、つい、つぶやきすぎてしまいました。どうかご容赦ください。(完)
2011-12-18 21:45:37