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田代ヤネス和温「チェルノブイリの雲の下で」読書録

田代ヤネス和温著「チェルノブイリの雲の下で」(技術と人間)を読みながら気になる一節やらそれから派生した雑感を記録しています。 こちらもとても参考になるサイトです。同書を読もうと思ったきっかけでした。: 「東京の「現在」から「歴史」=「過去」を読み解くーPast and Present」 http://tokyopastpresent.wordpress.com/ 続きを読む
震災 原発
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@gmax_jp
この本を注文した。 西ドイツ(当時)バイエルン州の1986年以降の出来事を綴った本。→ 'チェルノブイリの雲の下で':田代ヤネス 和温 via @amazonJP http://t.co/TzxPSNen
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田代ヤネス和温 著「チェルノブイリの雲の下で」/ 技術と人間 刊 (1987年) 到着。これから読む。 http://t.co/MuLcKurv
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チ雲)実測値より大幅に低く改ざんされた線量の政府公表、気象台に対する圧力、汚染された牛乳とそうでない牛乳とを混ぜて市中に流通させる、一部関係者にしか通知されない緊急時の防護対策…彼らドイツの市民はすでに経験していた。ため息が出る。
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チ雲)南バイエルン州で酪農と有機農業を営む農家は100万円相当の損害額に対して15000円程度の補償しか政府からもらえなかった。牛たちに与える餌は零細ゆえ買えず、やむを得なく自家牧草を与えて原乳を捨て、自分たちは数ヶ月LL牛乳やコンデンスミルクを飲んでいた(1987年)。
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チ雲)チェルノブイリ事故の降下物被害を受けたドイツ農家の声「10年20年先に癌が多発したとしても、誰がその原因を証明できるだろうか。政府はそう開き直って、生命に敵対する政策を取り続けている。農民はいつまでもそういう政治の支えであってはいけない。」(1987年)
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チ雲)「コール首相夫人や女性大臣のジュスムート保険相(当時)が報道陣の前で野菜を買うポーズをした。普段八百屋で買い物など滅多にしない人たちがだ。テレビカメラの前で汚染された牛乳を飲んでみせる閣僚もいた。こうした高齢の方々が食物の安全を保証したところで何の役に立つのだろうか」
Kino @quinoppie
数時間前、gmax_jp さんが内容を紹介した『チェルノブイリの雲の下で』、明日RTしよう。 http://t.co/4GzsBeS8 http://t.co/0gv0uhI5 http://t.co/fhSep61j http://t.co/XOTVxZpc
Kino @quinoppie
『チェルノブイリの雲の下で』は、西独在住のジャーナリストによって事故の翌年に書かれている。あれから25年、当時の西独政府の対応を批判的に検証した本が、かの地では何冊も出版されているにちがいない。邦訳はないのだろうか。
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チ雲)雑感。チェルノブイリ以降の西ドイツ国内の混乱について、あまりにも日本政府との酷似が多くて辟易とするが連邦制故州によって対応は異なるところも多々ある。バイエルン州は、その中でも酷いのだがその経緯を見ると核災害に対する「悪のマニュアル」があるのではないかと予感する。
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チ雲)悪のマニュアル=ICRP勧告と見る向きも当然あるが、核災害に対する基準として常にICRPを参照してきたのならあの当時よりの反省を少なからず反映している内容と今の日本政府の対応の間には乖離がありすぎる。政府は実は無知なのではなく他国の先例をよく研究し、実践しているのでは?と。
@gmax_jp
チ雲)まだTwitterには書いてないけれど、市民同士の分断、政財界癒着、そういった最悪な実態もこの本には書かれている。ならばここに希望がある。これらすでに起こったことを僕らは学ぶことが出来る。時間はかかるかも知れないが国ぐるみの合意を得ることもまた不可能ではない。
@gmax_jp
チ雲)当時のドイツ学会が概ね批判的だったのは事実のようだが、一方で印象操作のため実効線量当量を導入にに精力的に動いた推進側の学者たちもいたし、その発言も記録がある。しかし根拠なく安全に偏りすぎていると今も批判されている彼らのほとんどがその後発言力を失い隠れている。さて日本は。
@gmax_jp
チ雲)「チェルノブイリのあとに、人々の間に三つの立場が生まれた。生活の中に入り込む脅威を身をもって感じる人たち、自分の中の不安感や恐怖感を抑圧し、いつものように生活し機能する人たち、そして恐怖感を持ちながら汚染を宿命的なものと受けとめ、パニックを否定し政治的な行動に走る人たち。」
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チ雲)「心の深いところから生まれた立場の差が長年の友人関係や夫婦関係にさえしばしば深い亀裂を生じさせることになった。自分の不安感をおもてに出した人たちは、自分の中にある不安感を抑圧している「強い者」たちから、しばしばエゴイストと呼ばれ、せいぜいのところわずかな同情を受けるほかは…
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チ雲)行動的にも精神的にも連帯を受けることは少なかった。」
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チ雲)「立場の違う者たちのせまい自己主張の枠を越えて、親身な討論がなされたことはほんとうにめずらしかった。」
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チ雲)1986年にはじめて発行された「汚染通信」は二人の技術者により設立された。政府発表の線量と対策の間に大きな矛盾があることに気づき、自ら測定を開始して市民に情報提供を始めたという。表面汚染に関しては最大で30倍の開きがあったという。このような動きは日本でもあった。
@gmax_jp
チ雲)「政府機関の発表の内容には、各種のトリックが隠されていることに気がついた。その例として、公的機関が地面から1メートルの高さで測った低い値を発表してお茶を濁している。けれども子供たちは背が低いので、地面に近いところで遊び、汚れたり、怪我をしたり指を口にくわえたりする。」p90
@gmax_jp
チ雲)「別の例として、土壌の汚染地が土の体積や重量あたりで発表されていることがある。土を深く掘るという詐術であり、汚染値は極度に低くなる。なぜなら放射能は一般に高い吸着性を発揮し、ほとんどが土壌の表面かその近くにとどまりやすいからだ。」
@gmax_jp
チ雲)放射能は高い吸着性を示し、というのは特に放射性セシウムのことを言っていると思う。このあたり著者が専門家ではないことと1986年当時のことだから目をつぶっておくところ。
@gmax_jp
チ雲)ちなみに1986/5/1のミュンヘンの地面の汚染値はコンクリート舗道上で30万Bq/m2を超えていた。一方西ドイツで住宅地に許容されている汚染値は3700Bq/m2だった。
@gmax_jp
チ雲)(汚染通信)「行政当局がなぜ誤った情報を市民に伝えるのか、我々はそれが理解できない。5月以来ドイツの市民は原子力についてより深く考えるようになったが、決してパニックに陷ったりはしなかった。むしろ行政当局の態度こそが市民の間に大きな不安を生む原因だった。」p94
@gmax_jp
チ雲)(1986年5月はじめのアンケート)「より大きな差が出たのは「進歩のためには原発の危険性はやむを得ないと思うか?」の問いに対する返答である。「やむを得ない」の回答が男性28に対して女性はわずかに1だけだった。」p102 数字は%
@gmax_jp
チ雲)「このアンケートの結果もある程度示唆しているように、生活の内部にまで否応なく侵入してきた放射能は、根の深いところでの男と女の対応の違いをあらわにさせた。夫婦の間にも諍いが生じ、それがこうじて離婚に至ったという話もまれではない。」p103
@gmax_jp
チ雲)著者はここで男女の性差にちなむ反応の差を過大評価しないように警告している。なぜなら男女の差を問わず個人的な差も大きかったからだ。「母親の思い」というジェンダー慣習にまつわる言葉に頼った心理学者たちの議論も西ドイツでは当時盛んであったがそれだけで括れる話ではない。
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コメント

gmaxとかMaxと @gmax_jp 2011年12月30日
その後のツイート追加。
gmaxとかMaxと @gmax_jp 2012年1月5日
読書中のリアルタイムのつぶやき、最終章まで追加しました。
gmaxとかMaxと @gmax_jp 2012年1月5日
本書を読むきっかけとなったブログの記事エントリーを解説序文に追加しました。
gmaxとかMaxと @gmax_jp 2012年1月5日
デコレーション追加(見苦しくなったらごめんなさい)。
一色登希彦 @ishikitokihiko 2012年1月12日
「こんなドイツの様子、当時日本で報じられていたっけ?記憶にない…」というコメントが印象深い。「チェルノブイリの雲の下で」読書録。自分が昨日綴った「みんなどうしちゃったの?」という気持ちと共に既視感を持って拝見しました。 @gmax_jp
巡礼者 @Hagiasophia765 2012年1月12日
分かりやすいね。原発問題に端を発する諸問題が、実際の所、原発や国風土固有の問題ではなく、現代の人間文明全般における機能不全だという事が、ここにあるチェルノブイリの記述と日本の現状から読み取れる。
hiratakes @hiratakes 2012年1月12日
RT @gmax_jp: チ雲)「チェルノブイリのあとに、人々の間に三つの立場が生まれた。生活の中に入り込む脅威を身をもって感じる人たち、自分の中の不安感や恐怖感を抑圧し、いつものように生活し機能する人たち、そして恐怖感を持ちながら汚染を宿命的なものと受けとめ、パニックを否定し政治的な行動に走る人たち。」
hiratakes @hiratakes 2012年1月12日
RT @gmax_jp: チ雲)「チェルノブイリのあとに、人々の間に三つの立場が生まれた。生活の中に入り込む脅威を身をもって感じる人たち、自分の中の不安感や恐怖感を抑圧し、いつものように生活し機能する人たち、そして恐怖感を持ちながら汚染を宿命的なものと受けとめ、パニックを否定し政治的な行動に走る人たち。」
Sirius☆彡 共謀中一般人 祈ります @sitesirius 2012年2月6日
P.216 日本ではセシウム合計量が370ベクレルという許容量が導入された。この高い許容量は日本での原発事故への第一歩であると言ってもよい。~そういうことだったのか… #NUKEjp
Kalmia @kapok2009 2012年5月8日
「...彼らには幼い生命や新しい生命を守るよりも、放射能まみれの「日常」を維持することのほうが価値が高かったのである。」行政・東電・各業界の人に読んでもらいたい。東北・関東圏で今まさに進行中...
バイクくん@完全個人主義 @Micheletto_D 2012年5月8日
ドイツでのこういう似た状況(政府の対応、市民の分断等)を見聞すると、バイエルンの現在の状況と似ていると良いなぁ、と思う
YUKO KUROMATSU @mikanponkan 2012年5月8日
今の日本そのものですね。 核を利用するかぎりどこの国も民衆も過ちを未来永劫繰り返すのだな。
あひるっくす第4形態(ただいま進化準備中) @yotayotaahiru 2012年5月8日
この先が知りたい。チェルノブイリ事故後26年が経過した中での「確率的影響」がどうなっていったのか。もちろん、国が変わるという大政変の影響があるのはわかっているけど。
makotokasai @makotokasai 2012年5月8日
時代や国が違えど、お母さん達が子供を守っていた事にほっとする。間違ってなかったんだって。そして、原子力災害のマニュアルというのは各国に実在するんだと思う。日本政府の対応を見ているよう。最後に既存の権力や利権をむさぼる人達が時代や国が違えど存在し、デマを垂れ流し個人攻撃をする人がいると言う事に危機感を感じる。それをやめさせるのに弱い人達が亡くならないとダメなのか?と。
ぷんこか @puncoca 2012年5月9日
今の状況を、過去の例にならってやっているのか、国は、なんて思ってしまう。
gmaxとかMaxと @gmax_jp 2012年5月11日
復刊ドットコムにこの本の復刊リクエストが出されていました。ご賛同いただける方の協力をいただければ幸いです。 http://www.fukkan.com/fk/VoteDetail?no=54766
葉茶 @mechako 2012年5月12日
@gmax_jp 遅ればせながら読ませていただきました。政府や人々の心理、行動に時代や国がちがっても共通するものが多くて驚きました。今の状況を考えるヒントになりました。ありがとうございます。
HASHIMOTO,Kenji @jitepon 2012年5月17日
@gmax_jp 読み終えました。【1-17章の感想】26年の間、徐々に日和った自分、何の役にも立てなかった自分の無力さを再認識してしまいました。【18章の感想】それでも間に合わなかったと思わず、「注意を払いながら緊張をほぐした状態」で暮らすのしかないのでしょうね。原発を抱える当地では知事選も近いので、まずはそこを「わたしたちの内部に生まれてくる新しい力と思考とを、次の行動の場で使うチャンス」にしようと思いました。
ma @dnfd 2012年5月18日
歴史は常に繰り返される、、、ドイツがなぜ過剰ともいえる反応をとるのか。こういう経験をしていれば当たり前だと思う。
正造 @etosha0824 2012年5月19日
チェルノブイリ後に何が起きていたのかを探していて、ここにたどり着きました。貴重な読書録をツイートくださり感謝。くじけそうなときに勇気をもらいました。これからの指針になります
makotokasai @makotokasai 2012年9月4日
今、借りたチェルノブイリの雲の下でを読んでいるのですが、全文掲載したい気分です。できるだけみんな読んだ方がいいです。私たちと同じように苦しみ、悩む日々を既に経験していた人々がいたのですから。
riririnoeru @riririnoeru 2012年12月14日
http://blog.hangame.co.jp/url.nhn?url=P096546547&m=archive&month=2011&date=11&page=2 ここを見ると、バイエルン州はドイツでは長寿。平均寿命が長くなってる。
堀石 廉 (石華工匠) @Holyithylene 2012年12月15日
母親じゃなくて、当時子供だった人に当時のことを色々聞いてみたいなーという気が。
gmaxとかMaxと @gmax_jp 2013年1月9日
人間の年齢の上限はだいたい決まってしまうので、平均寿命がのびるということは高齢者層が増える場合もあります。出生率低下して、齢構成ヒストグラムが山型でなくなればやはり平均寿命あがりますので。 何らかの理由で子どもを産む人が減っても平均寿命高くなるわけです。
s_matashiro @glasscatfish 2013年1月10日
25年前だけを見ていても当時の混乱をたどるだけだと思う。25年間とその後の結果を見ないと。
luckdragon2009(rt多) @rt_luckdragon 2013年2月17日
愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ、と。
gmaxとかMaxと @gmax_jp 2013年2月24日
25年前だけじゃなくて、僕らは今を見てますよね。 僕らは生活者の視点で改めて学び直していますが、彼らは統治者の立場で学んだようです。当然その学びの成果が投入されるのが、この現実ですけれども。
gmaxとかMaxと @gmax_jp 2013年3月1日
しかしまぁ、改めて思ったけど「25年前の混乱をたどるだけ」という人たちは、その混乱を避けておとなしく政府の言うことを信じて初期被曝してしまった人たちがたくさん居る事実をどう考えるのかな。
笛吹斑(うすい まだら) @chervbim 2013年3月7日
ここに書かれている内容こそ最も日本政府が市民から隠したがっていることなんだろうな。マニュアル化してまったく同じ事をしてやろうとしてるんだから。当時の様子が日本でまったく伝えられていないのは意図的だろう。
gmaxとかMaxと @gmax_jp 2013年3月9日
僕の懸念は、この本の存在もすでに織り込み済みであるのではないかということです。最近特に思う。
makotokasai @makotokasai 2013年10月24日
フォローさせてもらっている方とDMでやりとりしながら、3/15につくば市の研究者が母子を避難させていたのに、その後無関心になっていく様を思いだした。このチェルノブイリの雲の下で、、で出てくる男達のように
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