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黒瀬さんは今年の5月時点で東北へ取材に行った際、「今回の取材、法人化、そして9月から始まるF/Tまで、一直線につながったプロジェクトになるはずです。」という発言をされています。
2011-12-29 23:18:12まずはカオスラウンジiPhoneケースの発売や美術手帖での作品紹介、GENESIS*ラウンジなど様々なメディアにを通じてカオスラウンジの注目度を高める。
2011-12-29 23:21:20同時に震災をベースとした展示を行い、思想地図βvol.2の発売や事務所内に納入したキメこな壁画を追い風として「東さんの言説とリンクした震災に向き合うpixiv発のアーティスト集団」としてF/Tで生まれ変わる。そして法人化と同時に社会問題なども織り込んだテーマに移行する。
2011-12-29 23:22:19初手からキメこな騒動で大反発され対応も失敗、iPhoneケースは発注した企業のガイドライン違反で発売中止、Pixivでは収拾が付けられないレベルで騒動が広がり、結果的に退会。しかもPixiv側からは公式に「一切の関係がない」とまで言われてしまう。
2011-12-29 23:23:57震災をテーマとした展示会やF/Tでも宣伝に大幅な制限を受け、展示もギリギリでのキャンセルや延期を繰り返し、メンバー数も激減する。法人化やiPhoneケース独自通販の話はどこにいったのでしょう。という結果になってしまいました。
2011-12-29 23:26:19「Pixivであればコラージュを投稿しても削除されないようだ。理由は社長である片桐さんが個人的・会社的にも関わりを持つ梅ラボのPixiv内作品を許容しているから」としたユーザーが「現代アート」タグをつけて大量のコラージュをPixivに投稿、Pixivはそれらの作品を削除。
2011-12-29 23:30:55そして投稿と削除のいたちゴッコが繰り返される中、徐々に「現代アート」タグに投稿される作品は手書きのイラストが中心となるもののPixivはそれも削除するという不思議な状況が発生することとなってしまいました。
2011-12-29 23:32:20手書きのイラストまで分単位で削除されていく様子は明らかに異常事態でしたが「ガイドラインに違反する作品を削除する最中、同タグで似たモチーフを題材としたイラストも誤って削除してしまった。今後はより適切な対応に努めて行く。」とはせずにPixiv運営は削除を続けました。
2011-12-29 23:39:04結果として、普段見慣れない「現代アート」とタグが付けられた作品が大量に投稿され、更にはPixiv運営によって問題がなさそうな手書きのイラストまで削除されていく様子にPixivユーザーから注目が集まってしまいました。
2011-12-29 23:40:10その原因が注目され「カオスラウンジという集団がPixivからだけでは無く、多くの作品を無断で彼らのアート内に用いている。しかも社長である片桐さんはそれを知る立場にありながら咎めるような姿勢も見られない。」という話が広く共有されることとなりました。
2011-12-29 23:41:46そしてカオスラウンジに対する悪評が広がり、「作品だけではなくアカウントごと理由を明確にすること無く削除している」という状況からPixivはその運営体制にまで疑念を抱かれ、記事になるレベルのユーザー流失を招きました。
2011-12-29 23:43:52最終的に、対処は遅くなったもののPixivは公式で「カオスラウンジとの関係性を一切否定する」という発表をするにことになりましたが、過去に仕事上の関わりがある証拠がある中で一切の関係性を否定してしまったので疑念の残る、すっきりとしない展開となりました。
2011-12-29 23:45:14どう対処するのか悩んだ結果対処が遅れたのかもしれませんが、この件で片桐さんの個人的な考えをまじえるのは非常に危険でした。片桐さんの考えや個人的な親交はどうあれ、現著作権法の中ではカオスラウンジは自社のユーザーに一方的な負担を強い、そのコンテンツの活力を削ぐ集団です。
2011-12-29 23:47:13例えばの話ですが、仮に「片桐社長がカオスラウンジの作品を保有している」という話が出てきてしまった場合、「社長が私有財産の価値を高めるために自社ユーザーの作品が無断利用されることを黙認している」と取られる可能性すらあります。
2011-12-29 23:48:32カオスラウンジに言及するのであればまずは「会社として仕事を委託したことはあるが、Pixiv内作品の無断利用は気づくことができなかった。Pixivとしてはユーザーを保護するためにも今後対応する。」と明確にした方がマシでした。
2011-12-29 23:50:09そして「個人、または会社として作家に無断でPixiv内作品の使用許可を出すことは無い」「無断利用されたユーザーはPixivが代理で作者の証明をするシステムがあるので利用して欲しい」と提示すれば建前上は格好がついたかもしれません。
2011-12-29 23:51:26ともかく、結果として「悪名がPixivユーザーを中心に広がってしまったこと」「Pixivから退会を余儀なくされ、それによって積極的な勧誘が困難になったこと」「過去の出展者が離れてしまったこと」という三点からカオスラウンジは大きく活動を制限されることになりました。
2011-12-29 23:53:17盆・げんじつなどの展示においてもその傾向は顕著で、「参加作家数が激減する」「参加作家を広く公表できない」「会場写真を宣伝として用いることができない」という内にこもらざるを得ない状況に陥りました。
2011-12-29 23:57:33F/Tにおいては現実問題として炎上真っ最中で良い意味でも悪い意味でも注目されているにも関わらず、対応の甘さや事前準備の不足が目立ち、F/T運営を巻き込んで更なる騒動を招いています。
2011-12-30 00:00:08