本の入荷は12月30日から1月3日までお休みです。本日は15時過ぎから中の人の「2011年の10作」をご紹介いたします。年末年始に読む本選びの一助になれば幸いです(あらかじめ予告しておきますが、漫画が多くなります)。
2011-12-30 10:31:06お待たせいたしました。予告通り、中の人の「2011年の10作」を連続ツイートでお送りします。漫画も小説もごちゃ混ぜ、作品名50音順です。
2011-12-30 15:33:54【2011年10作・その1】武富健治『鈴木先生』(双葉社) http://t.co/Bbd0SV46 / http://t.co/FzIfex8j
2011-12-30 15:35:11【2011年10作・その1】武富健治『鈴木先生』(双葉社)/全11巻。毎巻、漫画離れしたテキスト量にめまいのようなものを覚えつつも、結局はそれをしっかり堪能していました。まさかのTVドラマ化も、視聴率的には苦戦したようですが素晴らしい出来でした(DVD-BOX買いました)。
2011-12-30 15:35:49【2011年10作・その2】稲葉なおと『0マイル』(小学館) http://t.co/JgzWCOBq / http://t.co/MHgmvA7U
2011-12-30 15:37:58【2011年10作・その2】稲葉なおと『0マイル』(小学館)/写真家である父と小学二年生の息子、二人きりの撮影旅行。その中での苛立ち、戸惑い、気づき、そして喜び。旅を通して深まる交流。美しい風景や微妙な感情の動きなど、とてもイメージしやすい文章でした。2011年最高の掘り出し物。
2011-12-30 15:38:50【2011年10作・その3】星野泰視『デラシネマ』(講談社) http://t.co/9hA1Ek6h / http://t.co/DV3Nww2U
2011-12-30 15:40:49【2011年10作・その3】星野泰視『デラシネマ』(講談社)/『モーニング』連載中、既刊4巻。昭和の黄金時代の日本映画界で「てっぺん」を目指す、大部屋俳優と助監督2人の物語。王道ならではの熱気と面白さで、毎週楽しみな作品の1つ。映画に詳しい方なら、もっと堪能できると思います。
2011-12-30 15:41:46【2011年10作・その4】古処誠二『ニンジアンエ』(集英社) http://t.co/7xtp4AYh / http://t.co/YHKSonVe
2011-12-30 15:43:25【2011年10作・その4】古処誠二『ニンジアンエ』(集英社)/4作目から一貫して「戦争小説」を書き続けている、私の贔屓作家の1人。今作の舞台は昭和18年のビルマ、主人公は日本軍の宣撫班に付いて取材をする新聞記者。この設定が見事でした。「ニンジアンエ」という言葉の意味を考えます。
2011-12-30 15:44:29【2011年10作・その5】大島真寿美『ピエタ』(ポプラ社) http://t.co/o42x51V7 / http://t.co/Rx8zZEI4
2011-12-30 15:45:52【2011年10作・その5】大島真寿美『ピエタ』(ポプラ社)/舞台は18世紀のヴェネツィア。ヴィヴァルディと、1枚の楽譜を巡る謎。愛と音楽とよろこびに満ちた、2011年に読んだ中で最も美しかった物語。巧みな語りに引き込まれて終盤の「歌」にたどりついた時の感動が今でも残っています。
2011-12-30 15:47:18【2011年10作・その6】小川一水/みずきたつ『復活の地』(メディアファクトリー) http://t.co/rK3td8Zx / http://t.co/lqtScB9T
2011-12-30 15:48:46【2011年10作・その6】小川一水/みずきたつ『復活の地』(メディアファクトリー)/震災復興を書いた小川一水の傑作SF小説をうまく再構成して漫画化して……いたと思いますが、まだこれからというところで連載終了。東日本大震災があった2011年、最も売りたかった作品の1つです。
2011-12-30 15:50:07【2011年10作・その7】今井哲也『ぼくらのよあけ』(講談社) http://t.co/QR5666Dl / http://t.co/Yv15IHX3
2011-12-30 15:51:34【2011年10作・その7】今井哲也『ぼくらのよあけ』(講談社)/全2巻。2011年に読んだ中では最高のジュブナイルSF。すぐそこにありそうな近未来感がたまらなくて、第1話の途中からもうワクワクが止まりませんでした。夏の定番にしたいですね。
2011-12-30 15:53:22【2011年10作・その8】石橋毅史『「本屋」は死なない』(新潮社) http://t.co/jd8JdqKu / http://t.co/dBd6KKmZ
2011-12-30 15:56:26【2011年10作・その8】石橋毅史『「本屋」は死なない』(新潮社)/「本」と「本屋」の今後を探るルポ。ここで言う「本屋」は、店というよりも人のこと。色々な感想があると思いますが、私にとっては「鏡」のような作品。自分の仕事を映して見るために、折にふれて再読することになるでしょう。
2011-12-30 15:59:09【2011年10作・その9】小林有吾『水の森』(講談社) http://t.co/pYIrz9Rg / http://t.co/QcKX3l2z
2011-12-30 16:00:43【2011年10作・その9】小林有吾『水の森』(講談社)/全3巻。造物主の過保護により不思議な力と過酷な運命を与えられた、聖なる乙女・ジャンヌ。現代日本で出会う人々との交流で新しく生まれ繋がっていく、いくつかの物語。新人らしい拙さがあるものの、是非3巻一気に読んでほしい作品です。
2011-12-30 16:01:50【2011年10作・その10】坂戸佐兵衛/旅井とり『めしばな刑事タチバナ』(徳間書店) http://t.co/4KD41zl9 / http://t.co/svJl5ywc
2011-12-30 16:03:08【2011年10作・その10】坂戸佐兵衛/旅井とり『めしばな刑事タチバナ』(徳間書店)/昔から「食」に関する漫画は好きなのですが、これは今までのどの作品よりも「リアル」で、大きな衝撃でした。読むと小腹が空き、またそれを正確に埋めるものが身近にあるのがこの作品の恐ろしいところです。
2011-12-30 16:04:28