- nyaa_toraneko
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『輪るピングドラム』の最終回を見た。なかなか良かった。んー…でもなんていうか、今更95年を繰り返さなくてもよいような気もするんだけど、やはりそれを超えないとアニメ界の呪いは解けないのかなぁ…とかそんな気がした。でもね、同じ事を目指した他のどんなものよりも面白かったですよ。
2011-12-24 07:44:06『輪るピングドラム』で個人的にすごく高く評価したいのは、最後の落ちに当たって語るべきこと/言いたかったことを決して曲げなかったこと。そしてそれが誰もが知っているはずのことであるが故に、決してケレン味へと逃げなかったこと。その勇気と力強さは、95年当時にはなかったものだ。
2011-12-24 07:53:01『輪るピングドラム』、男性原理に基づく滅びの美学に満ちたあのオチは、個人的には好き。それでも最近は、奇跡を起こした主人公がこの世に残れる方法を考えているっていうか、やっぱりアレって女性の観点からは、「だから男ってやつは~!ゲシゲシ」と蹴られかねないテーマだと思うのですよ(^^;
2011-12-24 08:12:30でもそうやって、下手するとマッチョに描かれかれないテーマを、実にエレガントに映像化するのが、幾原流というか…やはりスゲーですよ>『輪るピングドラム』 僕の中では、やはり今年最大の話題作でした。ホント、監督&スタッフの皆様、お疲れ様です。最後まで楽しませていただきました!
2011-12-24 08:21:52桃香の日記=死海文書、ピングドラム=人類補完計画と置き換えると、凄くわかりやすい話なんだけどね(^_^;)。
2011-12-24 11:06:17『輪るピングドラム』、銀河鉄道を地下鉄、それも環状線っぽい首都圏の地下鉄網で表現したのは面白かったから、各々のキャラの運命線をスイッチしていくゲームにすると面白いだろうなーと妄想してみる。キャラごとのエンディングがありうる物語なので、アニメの結論ひとつだけなのはもったいないなぁ。
2011-12-24 11:12:42世の中のどんな大人達よりも、よほどはるかぜちゃんのほうが、『ピングドラム』の本質を受け止めているよ。こういう次の時代を担う人たちの心に、しっかりとした力強いメッセージを伝えられる作品を作りたいものだ。本当にそう思う。>http://t.co/qqKXBPY8
2011-12-24 12:38:31ピングドラム最終回「冠葉が晶馬に林檎を分け与える」シーンが素晴らしかったなぁ。手前味噌だけど、僕も本当に愛する人ができるまでは、「自分が食べる以上に、相手が食べてくれることがどれほど嬉しいか」知らなかった。そのことを知ることができただけでも、人を愛する甲斐はあると思ったもんです。
2011-12-24 12:52:02@S_Asky そう思います。だから「95年」の件だけはちょっと残念なんですよね…。ただ幾原監督が当時庵野監督にどれほどの影響を与えたかを考えれば、ピンドラは今佳境を迎えようとしている庵野さんに対する、生原さんからの心の林檎の引き渡しのような気もしてます。
2011-12-24 12:54:33これもう少し補足すると、『坂の上の雲』と『君死にたもう事なかれ』の違いとも言える。男は愛する女や国を救う為に命を燃やしても悔いはないが、女が求めるものは一緒に過ごすことのできる日常を守ること。だから男はその存在の記憶を女から抜いていく。> http://t.co/WVP16agT
2011-12-24 13:11:30だからこそ、運命が変わった世界で自分を救った二人の男の存在を忘れざるを得なかった二人の女に対する扱いは、男性原理のそれとも言える。そのカウンターとして、「でもペンギンたちはずっとその記憶を持ったまま、銀河鉄道の旅を続けているのだろう」というオチは、実に素晴らしい。
2011-12-24 13:14:34『輪るピングドラム』主題歌『ノルニル/少年よ我に帰れ』を持っている人は、フル版を改めて聞いてみるといいと思う。最終回を見た後だと、傑作と呼ばれることになる作品のテーマソングにはストーリーにまつわるたくさんのヒントがたたみ込まれているかかがわかる。これもある種の伏線なんだよね。
2011-12-24 13:50:17いろんな解釈はあるとは思うが、個人的には『こどもブロイラー』や『檻しかない世界』は本当にあるんだと思っている。そんな世界を大人達は破れないでいるが、それを破れる呪文を持っているが子供の特権だということだ。
2011-12-24 13:54:54運命が変わった世界に少女達が持ち込んだのは、愛という果実だった。その結果として表れた世界に記号化したモブがいなくなっているのは、我々自身の世界に来たということなのか? ということは、この世界には「愛」があるのか? そう考えて行くと、本当に『ピングドラム』と言う作品は面白い。
2011-12-24 13:56:24かつて山下いくと氏が添えた「ナンセンスだからあり得ないのではない。もしあったらどうなのか?ただその一点でのみエヴァは面白い」という言葉を、そのまま体現したのが『ピングドラム』のように僕には思える。そういう意味で正当にエヴァの面白さのアプローチで決着がついた初の作品なのかもしれない
2011-12-24 14:00:30だからもはやTV版の『エヴァ』の呪いはもうないと言ってもいいんじゃないかな。これからは未来に向かって、新しいモノを作り出していくべきだし、そういう列車に僕らはすでに乗り込んでいるものと、僕は信ずる。
2011-12-24 14:04:4895年に始まる間違った列車に乗り込んでしまった僕たちを、違った運命線に乗せ替えたのが『ピングドラム』だとしたら、昨日のあの最終回が放送されたその時点で、本当にゼロ年代は終わりを告げたんだということ。そしてそのキーを開けたのが、キャラクターだったというのには意味深なものを感じるな。
2011-12-24 14:09:04まあ、そんなことは、一制作者としてはずいぶん前からわかっていたのだけど、それを観客も巻き込んで一緒に体現させたのは大きいなぁ。まるで大乗仏教だねぇ(^_^;)
2011-12-24 14:10:30表現方法は違うけど、『ピングドラム』と『とらドラ!』の物語の解決法は一緒だと思う。だからこそ見終わった後で、甘いだけでなく、ちょっとほろ苦い幸せの味がするんだろうな。
2011-12-25 04:47:36僕の場合、あるタイトルをゲームにする際に、その作品を「読む」だけでなく、どのようにしてその作品が生み出されているのか考えるようにしている。要するに、作者がその作品を生み出したロジックを極力自分でシミュレートしようと努める。じゃないと、同じ世界観で別の話など作れるわけがない。
2011-12-25 04:58:16だから『とらドラ・ポータブル!』を作る時にも、まず真っ先に悩んだのは、どうすれば竜児が実乃梨を愛しつつも大河を選べるのか、そしてその逆がありうるのかだった。これはものすごく難しい問題だった。なぜならば、この物語は純愛がテーマだからこそ、ハーレムルートなんかないからだ。
2011-12-25 05:00:00放送当時、『とらドラ!』をリア充アニメと断じる評論があったが、当時それを読んでそのあまりに薄っぺらい理解度にあきれ果てたもんだ。もし『とらドラ!』のキャラ達が本当にリア充だったら、あんなに悩むことはない。素直に全員とやっちゃえばいい。「リア充が羨ましい」とはそういうことだろうに。
2011-12-25 05:03:58今でも『とらドラ・ポータブル!』の始まりで竜児が記憶喪失になる意味を、あまりわかってもらっていないけど、アレはプレイヤーと竜児の関係性を同じするためにやったこと。だから核心ルートに来ると、何があったのかしっかりと竜児は思い出す。その上で選択を迫られる形式にしているわけだ。
2011-12-25 05:06:12純愛を貫くならば、何人愛していてもいいのだけど、幸せを本当に分け与えることができる人はたった一人になってしまう。一人の幸せの裏で泣いている人がいることを理解した上で、それでも前に進む勇気。それこそが表現するに足るものだ。じゃなければ、泣いている人の涙が無意味になってしまう。
2011-12-25 05:08:30『ピングドラム』で言うならば、立ちすくむ冠葉の前に、目覚めた陽毬が一歩一歩近づいていく。近づく度にその身を錫の破片が切り裂いていく。でも陽毬は歩むことを止めない。第20話で、与えられる愛のみを望んだ彼女とは思えない力強さだ。愛はその身を傷つけても前に進まなければ実現しない。
2011-12-25 05:11:38