- mutselbalance
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「進化論が何の役に立つ?」と訝しがる友人と議論に。世の中には、娯楽、美術、芸術、書道や茶道など相対化出来ない価値のある物も存在する。価値の相対化思想は危険だ。そして「結果的に役に立った」話なんていくらでもあって、耳に入らぬだけ。自分の価値観で絶対化するのも危険だ。
2011-12-31 01:36:35「国税で研究する価値があるのか」という意味で放たれた疑問で、悪意がない事は解ってる。でも、「価値」は相対的なものであると同時に、比較ができない意味では絶対的だ。その両面をきちんと理解した上で「役に立つか」という話をしないと、ただの暴論(しかも正論に聞こえる)になってしまう。
2011-12-31 01:38:50@LambtaniRyosuke 多分ね、僕らみたいな研究者が急に地球上から消え去った時、その価値が理解してもらえると思うよ。僕らはそういう存在だとおもう。
2011-12-31 01:41:23@Mokanishi そう、昔TNBさんが仰っていた「(たとえば生物多様性の)喪失こそ最高の実感手段」というアイデアと似ていますね。本当にそうなのですが、悲観的ですよね。僕らが積極的にブレない価値として信じているものを、説明できるようでありたいです(将来的に僕は)。研究者として。
2011-12-31 01:44:50ピアニストは、何故ピアノを弾くのか。それは、それが好きだからだ。 ピアノのコンサートを聴きに行く人は、そこからサービスを享受している。でも、きっと、ピアノ演奏を聴くのを楽しむ「客」がいなくなったとしても、ピアノの文化はなくならない。主体「ピアノ」を「基礎研究」に置き換えると…!
2011-12-31 01:48:53基礎研究には、ピアノに比べると「客」は少なかろうが、サービスを享受している人が少なからずいて、そのサービスは生物多様性に依拠している。ピアノとバイオリン、どっちが大事か!?なんて論争は起きないのに、何故、基礎研究は土俵の異なる対象と比べられてばかりなのだろう。
2011-12-31 01:50:49@LambtaniRyosuke 聴く人がいなくなったら、ピアノの文化はなくなると思うよ。なくなった文化は枚挙に暇がない。楽観的な予測は僕にはできないな。たとえば、生態学はなくなる可能性が高いと僕は思ってる。
2011-12-31 01:54:52@MasakiHoso そうですか…。なくなった文化はいっぱい(でそれを僕達が認識していないだけ)と言うのはその通りですね。聴く人がいなくなったとしても、時間やお金を充ててピアノを弾く人がいなくなってほしい…という願望はあります。予測は、どうにも立ちません。
2011-12-31 01:59:49@LambtaniRyosuke ピアノは超メジャーな分化じゃないですかw 編鐘とか分かります?中国の漢代などまでは祭礼などで使われて楽譜も発掘されるなどしたその当時はメジャーな楽器ですけど、今には伝わってませんよね?
2011-12-31 02:01:41@Mokanishi 「研究」って、一種の「表現」なのかもしれませんね。もちろん、そこに大きな恣意性や主観的要素が入るのはまずいのですが。
2011-12-31 02:02:29@nagatangt お恥ずかしながら、存じません。でも、その文化の消滅はどこに起因しているかというと、よくわかんないです。生態学が消滅するか、という論旨とアナロジーがあるのかは、僕にはわかりません。
2011-12-31 02:04:13@LambtaniRyosuke 好きっていう流行なら消えかねないってことです。さっきのは中国でしたが日本でも正倉院宝物の螺鈿紫檀五絃琵琶は唯一現存の五弦琵琶で、これもいつのまにか4弦琵琶に押されて断絶したわけですし。
2011-12-31 02:07:54@LambtaniRyosuke まーね。んで、表現的要素があることをそろそろ研究者は認めるべきな気がする。有り体にいえばからを破るってことなのかな。
2011-12-31 02:09:19@MasakiHoso @LambtaniRyosuke だから今のうちにエンターテイメントとしてのサイエンスを確立するのだ。そのために君達ができることは斜論に論文紹介記事を投稿することだ。
2011-12-31 02:10:22@nagatangt 保全遺伝学にかぎらず、科学は予測をもたらしてくれますが、その解釈は個人の価値観に依存しますよね。僕は人間の価値観に影響することを期待して研究をしています。無茶な理想なのは重々承知の上ですけれど・・・
2011-12-31 02:10:36@nagatangt 文化に関する知識がおありなのですね。解りやすいご例示ありがとうございます。勿論、喪失の可能性は棄てられないとは思うのですが、それとは別に、科学者がどういうスタンスで己の研究の「価値」をメッセージとして呈示するかという問題も大きくあると思うのです。
2011-12-31 02:11:12@Mokanishi そうですね。論文を書いて発表するってのは、(査読つきのw)コンクールに出展するのと似ていますもんね。貢献だとかは(個人的には)結果論で認められればそれでいい、とか思ってしまいます。もちろん、貢献したいという気概、大好きですがw。
2011-12-31 02:15:52@kamefuji @MasakiHoso @LambtaniRyosuke エンターテイメントとしての科学は一つの可能性だと思います。それだと@nagatangtさんのおっしゃるように消えてしまう可能性がありますが。
2011-12-31 02:16:13@LambtaniRyosuke もちろんそうですけど提示しても受容されるかは別ですよね?さっきの五弦琵琶は国宝で世界でも唯一現存してるもので編鐘は古代中国の陵墓に埋葬されてますが、それに該当する楽譜はそこそこ残っているのですよ。楽器として確立しても消えうるんですよ。
2011-12-31 02:17:26@Genita_K @kamefuji @MasakiHoso @nagatangt エンターテインメント性は、興味のきっかけとは考えますが、最終的なゴールとしては確かに弱いのかも知れませんね。(もちろん自分の研究を知った人に「面白い」と思って貰いたいですが…)
2011-12-31 02:17:39