東浩紀著「動物化するポストモダン」批判的考察 第一章
- L_O_Nihilum
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「オタクはこうあるべき」とはいかなくとも「オタクはこうしてみたら?」「さらにオタクらしくこうしてみては」という提案なら可能ではとか思えてきた。そう言った方が、倫理としても価値がある気がしてきたような。
2012-01-02 01:47:05東先生の本「動ポモ」での志向が消費に向いてはいるが、一応評価できるとすれば今こうして時間の加速した情報化社会において、享受の形式が「素早く情報(データ)を取り入れる」構想に合致しているという点にオタク文化を解釈させてる点かな。でもじゃあ、「消費したからどうなの」は…。
2012-01-02 16:13:56「オタク系」とは:漫画、アニメ、ゲームなど、一般にサブカルと呼ばれているものに耽溺する人々の総称。早速ですが先生、鉄オタとかは含まないんですね(笑)。
2012-01-02 16:23:31若者文化としてイメージされることが多いが、’50年代から60年代にかけて生まれた。その人たちは今は40代くらいだから、オタク系文化というのはスッカリ日本社会に根を下ろしていると言える。(←早速、どして?その人たちって全60代のうちどのくらいの割合?)
2012-01-02 16:26:09次段落:Jpopほどの広がりは見せていないが、その層はとても大きい。アジアのサブカルの中心だ。もはやオタク系文化は日本だけでの現象ではない(でも日本から始まってるともいえるんだが…(AnimationとAnimeを区別した場合))
2012-01-02 16:27:51しかも、PC解説書とかはオタクから来た例文なども見受けられる。日本文化の現状を知るのに、オタク系文化を避けて考えることは出来ない。(待て待て、Jpopとかはその文脈を使わなくていいようにも聞こえるぞ、しかし「リアゆく」によれば、オタク文化はポップカルチャーの一例だと…?)
2012-01-02 16:29:28東「なのに、連続少女殺人事件とかがあってオタクへの考え方には独特の負荷がかかり続けているぞ」。この事件とともに「オタク」という言葉が社会的に認知された。つまり、「コミュ障,自分の世界に閉じこもりやすい」という意味で。
2012-01-02 16:31:23(著書から脱線)実質、オタクはそうじゃなかった。即売会や身内で、お互いに作品を通して語り合い、創作を通じて広がりを持っていたと思う。つまり、これは完全に誤解だったと思っている(悉若無)。あと、「連続少女~」だけが誤認の要因ではないはずだ。
2012-01-02 16:32:50まず「オタク」というエトスに対する日本のそれ自身のツンデレっぷりを言わせてくれ。日本はオタを昔っから嫌がる傾向がある。なぜかと言うと、てっとり早く言えば「空気読めない」から。「出る杭」だから。
2012-01-02 16:33:52日本は島国⇒論争・抗争が起きても他国に逃げられない⇒そんなとこで争ったら一族皆滅ぶ⇒じゃあ”和”で行きましょう⇒だから、「気遣い」や「思いやり」、乃至「身分」の考えが育った。(参考:「コリア驚いた!韓国から見たニッポン」)
2012-01-02 16:35:16そこで「分際」等の考えも育った。社会全体が等価交換、気遣いによる和のエトスによって紡がれてきたので、若者など内にエネルギーを溜めこんだ人は外に出そうとすると均される。だから、それを嫌がって内向してしまう。
2012-01-02 16:36:23その内向の結果、オタクが生まれた、と「韓国から~」にはある。そう考えると、どうもオタクというのが戦後の現象だった、とは思えない。
2012-01-02 16:37:05で、オタクというのが戦後ではなく日本の必然的なエトス(性)ともいえるのに、何で嫌いやすいかと言うと「若者の内向」の結果だと、より大きい側のシャカイ(国家とかメディアとか)が想っているから。これも、江戸以前から同じ。
2012-01-02 16:38:36「動ポモ」続き。このようにオタクという性に対してツンデレな国の中で、90年代、オタク自身が積極的にオタという語を使ってきてもいる、とある。この最たる例が岡田斗司夫である、と岡田を取り上げる。(まぁ、オタク側のルサンチマンですわな)
2012-01-02 16:40:29宮崎事件によるこの分裂(オタクが分裂した…んじゃないよな?)。で、いまだにマスメディアはオタクに対する嫌悪感が強い。そんなこんなで、論壇では議論以前のレベルでオタをいじり倒してる。
2012-01-02 16:42:25だから、東先生は、①岡田のような、「オタクを語れるのは特定の集団だけ」という立場でも、②「オタクに価値すら認めないもの」の立場でもない、どちらにも加担しない態度をとるのは難しい、と言う。というか、その立場(立場③と言おう)ができるのか。
2012-01-02 16:44:25次:この本の難問なので引用。「本書の企図は、…オタク系文化について、そしてひいては日本の現在の文化状況一般について、当たり前のことを当たり前に分析し批評できる風通しのよい状況を作り出すことにある」。
2012-01-02 16:46:53で、「批評」って誰のために行われるの?論壇のため?オタのため?創作者一般のため?それとも日本社会のため?何のためなの?批評することによって、なんか価値が生まれるの?(実際生まれたいまどきから言うのも難ですが)
2012-01-02 16:47:56ってぇのは、最近購入した「ゲーリア」に「ネット時代の指南書」みたいなプロフがなされているんだよね。つまり、これから経営とかIT企業とかやってる人のために必要な本だ、みたいなことが。
2012-01-02 16:50:11仮にそうだとしたら、それはその本が出ることによってIT企業にどのような「功益」が与えられるんだ?そういう人間の釣り方とかでも言いたいのか?
2012-01-02 16:51:35今の問い方自体にも問題があるとは思うけど、つまり、オタ&日本人分析すれば、例えばIT企業の代表…GREEとかのソーシャルゲーの人たちや、それと同じ方法をとってる今の企業たちにとっても有効だ、ってことだよね?当然、利用するよね?それが生き残り方にもなるのだもの。資本主義的に。
2012-01-02 16:52:42