出張帰りのタクシーを降りたら、なぜか飛べなくなった鳩を保護して解放するまでの顛末

昼の便で羽田を発つところですね。出張の日程が終わり、クタクタで、子どもたちへのお土産も買ったし、この時点では、あとは家に帰り着いたらシャワー浴びて寝ることしか考えてません（だって、普通はそうでしょうにｗ）
この後、何が起こるかなんて考えずに、リラックスしてツィッターしてます(苦笑)

千歳空港に着いて、札幌駅までエアポートシャトルに乗って、自分の庭である札幌駅で出口改札を間違えるという気の抜けようｗｗ もう家まであと少し。

もちろん、このまま帰って着替えて大の字で横になることしか頭にありません。（だって、普通はそうでしょうにｗ）

札幌駅から出て、のんきに写真なんか撮ってます。完全に油断してます。

ほぼ、ゴールが見えてます。ああ、横になりたい、ゆっくり休めるぞ～……とそれで頭が一杯です （だって、普通はそうでしょうにｗ）

タクシーに乗りました。

行き先を告げて、運転手さんと会話を楽しみながら、駅前でのツィートへのツッコミに対する返信を返したり、もう油断しきってます。

この後、何かが起こるなんて、全く想定してません （だって、普通はそうでしょうにｗ）

家からすぐ横の角でタクシーを停めてもらいました。

*そこで、不思議なことが起こりました

ドアが開いて、運転手さんにお金を払っていたら、その向かいの公園（割と広くて、近隣の子どもたちがそり遊びをするような小山があります）から、わらわらと子どもたちが７，８人、走って渡って来ました。開いているドアから覗き込んで、必死でワーワーわめいてきました。

何が何だかわかりませんでした。しかし、子どもたちは真剣な顔でした。

学童保育の運営にも関わっていて、地域の知った顔の子も混じってました。

ぼくは咄嗟に、「あ、これは公園で子どもたちが遊んでいて、誰かが怪我をしたな！」と頭に浮かびました。

お金を急いで払い、出張の荷物（カバン、お土産など、でかいのが３つです）をおろし、雪道の上でぼくを取り囲んで興奮している子どもたちに

「おじさんがちゃんと聞いてあげるから、落ち着いて、ゆっくり話しなさい！！」と言いました……

それが、まさかのドツボになるとは思いもせずに……

説明しないと、ツィートだけでは状況が分からないかも知れません。

ぼくの家のすぐ側の角が、公園の入り口なんですね。野球グラウンド、遊具、ソリ滑りができる小山、テニスコート等々がある公園です。

この時期は、もう雪で覆われています。そり遊びや雪合戦など、広い公園内では少なくとも40人くらいは子どもたちが、めいめいが遊んで楽しんでいます。

その中で、入り口に近いところで遊んでいた子どもたち十数人の頭上の空でカラス3羽が、鳩を襲撃していたそうです。冬に入るとカラスも餌にありつくのに必死です。鳩も必死です。

多勢に無勢の絶体絶命の空中戦で、鳩は必死に無理な飛びかたをして、普段なら見えているはずの、野球場のファールボールよけフェンスに激突して、地面に落ちてしまったそうです。

集まってきた子どもたちの前で、鳩は飛べなくなり、雪の上をヨロヨロと歩きまわっていました。

その子たちも札幌育ちとはいえ、こういう光景は初めてで、鳩が明らかに弱っていて、どうしていいか分からない。でも、助けてあげたい……ちょうどそこに、すぐ前の道路に一台のタクシーが停まり、大人が一人降りてきた、というわけです。

ぼくにしてみると、ここは家の前の公園ですし、この子たちは、ぼくの末っ子が通う小学校の生徒たちでした。

関わってしまった以上、例えば、その鳩を、あとで暗くなってからこっそり同じ場所に放して、同じカラスたちに襲われて、翌日また同じように遊びにきた子どもたちに、昨日近くの大人が面倒をみてくれたはずの鳩が血まみれで死んでいたらどうなりますか？

**ぼくは地域の立場がまずくなるし、ぼくの子どもだって学校でどんな目に遭うか分かりませんよね？……ああぁぁ……

ぼくも北海道のさらに田舎のほうの育ちですが、一般市民が怪我をした鳩を保護した後、どうしたらいいかなんて、知りません……