ポップカルチャー評論家宇野常寛「ARBはいかにもな90年代Jロック(キリ」オレ「ARBは80年代なんだが」宇野「ぐぬぬ」

笑ったんで自分用にまとめてみた。
139
宇野常寛 @wakusei2nd

トリプルHの(ARBカバー)アルバムを聴いている。劇中挿入歌として印象的な「ROCK OVER JAPAN」はコテコテの「ロックの不可能性(もはや反抗する対象=壁のない世界」への絶望を歌う(その意味では)いかにもな90年代Jロックだ。 

2012-01-03 08:35:18
宇野常寛 @wakusei2nd

同作(「輪るピングドラムl)ではこれを少女声で歌わせることで、この古びたイデオロギーを延命させる/誤魔化すという(これもよくある)手法を取っている。自分たち(男性)は信じられないけれど彼女たち(女性)はまだ物語を信じている!といった具合に。

2012-01-03 08:35:55
宇野常寛 @wakusei2nd

ここで思い出すべきはやはり『けいおん!』だろう。同作のスタンスは明確。「反抗すべき「壁」のない世界(≒日常系、空気系)」は絶望ではなく希望、端的に祝福すべきものだという「開き直り」だ。いわば「世界を(端的に)祝福するロック」への意味論の更新が同作のコンセプトだ。

2012-01-03 08:36:25
宇野常寛 @wakusei2nd

例えば(以前も書いたが)劇場版でも象徴的に使用されている「ごはんはおかず」は実は「けいおん!」という作品それ自体を歌った曲。よく聴くとごはん=日常の中の幸福感こそが究極の「おかず」=描かれるべき「夢」である、という歌詞になっている。「今、ここ」を積極的に肯定せよという強い主張だ。

2012-01-03 08:36:55
宇野常寛 @wakusei2nd

果たして『ピンドラ』の「予め失われた僕ら(=孤児)」という(やや懐かしい)自意識による連帯は『けいおん!』的な(今やファンタジーとなりつつある)現状肯定のイデオロギーに対抗できるのか。そんなことを考えながら聴いていた。僕は(恐るべきことに)後者にむしろ批判力と強度を感じる。

2012-01-03 08:37:31
宇野常寛 @wakusei2nd

作品としてどっちが好きか、は別として。(ここで大事なのは「予め失われた僕ら」という自意識は「何も持っていない」のが当たり前になった今、それほど批判力がないということ。「失われた」という自意識は「与えられる」ことを前提とした思考なので。)

2012-01-03 08:39:41
宇野常寛 @wakusei2nd

この問題は(おそらくは『けいおん!』のモトネタのひとつである)映画『リンダ リンダ リンダ』を補助線に考えると明確に浮かび上がる。女子高生バンドが「メッセージ性を脱臭したブルーハーツ」を歌うことによる世界への祝福と「ロック」の幸福な結託のビジョンの持つ射程は、想像以上に長い。

2012-01-03 08:40:08
桜野時生 @TokioSakurano

ARBは80年代。当時はJロック(Jポップ)なんても言葉なかった RT @wakusei2nd 劇中挿入歌として印象的な「ROCK OVER JAPAN」はコテコテの「ロックの不可能性(もはや反抗する対象=壁のない世界」への絶望を歌う(その意味では)いかにもな90年代Jロックだ。

2012-01-03 22:34:36
桜野時生 @TokioSakurano

こんなテキトーな見立てする奴が批評家名乗ってそこそこ活動できてんだからラクな商売だよな。 @wakusei2nd

2012-01-03 22:39:12
桜野時生 @TokioSakurano

まぁこんないい加減な引用でも無駄に拡散されて真に受けちゃう奴がそこそこ出てくるんだろうなぁ。オタク批評家ていっぺん全滅させた方が世の中のためになる気がするわ

2012-01-03 22:53:17
桜野時生 @TokioSakurano

ていうか宇野常寛@wakusei2nd て1万人以上フォロワーがいるのに「ARBは80年代に主に活動したグループで当時としてもやや古臭い、70年代的な反抗のためのロックなグループですよ」て指摘する人が一人もいないのね。宇野が宇野ならフォロワーもフォロワーでバカばっかなのか。

2012-01-04 01:11:54
宇野常寛 @wakusei2nd

@TokioSakurano 完全に勘違いしていました……。ご指摘ありがとうございます。

2012-01-04 02:03:50
宇野常寛 @wakusei2nd

ARBの「Rock Over Japan」って87年の曲じゃん。完全に勘違いしていた……。90年代自意識系の典型みたいに書いてしまった。90年代前半の「ベタ回帰」の一貫ってイメージだったんだけど、もっと前の曲だったんだな。申し訳ありません。昨日のツイートは修正しないとまずいな。

2012-01-04 02:04:17
宇野常寛 @wakusei2nd

修正後:〈トリプルHの(ARBカバー)アルバムを聴いている。劇中挿入歌として印象的な「ROCK OVER JAPAN」はコテコテの「ロックの不可能性(もはや反抗する対象=壁のない世界」への絶望を歌う(その意味では)いかにもな「虚構の時代(by大澤真幸)」のロックだ。〉 

2012-01-04 02:04:36
宇野常寛 @wakusei2nd

ポイントは「虚構の時代(68年~95年頃)」における物語回帰(一週まわってベタ)は「その不可能性を自覚しながらも〈あえて〉」とか「自分は信じられないけれど世界には信じている人がいるのだから(この物語は無価値ではない)」とかアイロニーが特定の価値への没入を支援する形式をとる、こと。

2012-01-04 02:05:40
宇野常寛 @wakusei2nd

そしてそのアイロニー=「その不可能性を自覚してコミットせよ」という自意識の操作が、(『けいおん!』の象徴する)現代においては不必要になっている、というのが昨日のツイートの趣旨でした。(「虚構/仮想現実の時代」から「不可能性/動物/拡張現実の時代」へ。)

2012-01-04 02:07:23
桜野時生 @TokioSakurano

なんか訂正してるけど、90年代Jロックを虚構の時代(68〜95年)に置き換えても成立するなら「それってそもそも年代で区切るコト自体意味ないよね」てのを自分で証明してるだけじゃん。おちょこ宇野@wakusei2nd はそんなコトもわからないくらいおバカさんなのかな。

2012-01-04 09:28:09
安東歳江 @littlebilly_bam

@TokioSakurano っていうかその時代設定範囲広すぎじゃないですか?GS全盛期からブルーハーツ解散までの期間ですよ。

2012-01-04 10:39:31
宇野常寛 @wakusei2nd

ごくたまにいるが、(二次元系の)オタクが他のジャンル(たとえば実写ドラマやAKB )を偏見剥き出しで叩いているのを見たときほどがっかりすることはないな。自分たちが一番されて嫌なことを他人にしなくてもいいのに。オタクとは偏狭さではなく、リベラルさの称号であって欲しいと切実に思う。

2012-01-03 15:13:12
桜野時生 @TokioSakurano

50 名前:名無しさん@涙目です。(住吉大社)[] 投稿日:2012/01/03(火) 18:01:31.35 ID:vtqEh/Kd0 「俺はオタクと違ってドラマも見てるしAKBも好き」 といえば何かしら優位に立てる。 その世界マジで興味ないわ…

2012-01-05 13:26:04