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茂木健一郎 @kenichiromogi
成田空港、京成スカイライナー乗り場から、「連続ツイート」をお届けします。文章は、その場で組み立てながら即興的に書いています! 果たして、出発までに書けるかな。もう列車は来ちゃって、これから清掃するみたい。
茂木健一郎 @kenichiromogi
にさ(1)前回パリを訪れたとき、植物園の近くに遊戯王カードを売っている店があって、そこにいい年したパリの若者たちが群がっていた。一人は、コンピュータでカードのレア度を調べていた。みな、普通にオタク風の雰囲気だった。女子度は低かった。
茂木健一郎 @kenichiromogi
にさ(2)今回、リールからシャルル・ド・ゴールに帰る時に、オート・グリルで食事をした。横に売店があって、そこが日本のキャラクターの独壇場だった。ハローキティだとか、ピカチュウだとか。レストランにフランスのキャラクターらしい、ロビンフッドみたいなのが描いてあったが、可愛くなかった。
茂木健一郎 @kenichiromogi
にさ(3)シャルルドゴール空港で、フランス人と中国人らしいカップルがいた。3歳くらいの女の子が、キティちゃんのリュックを背負っていた。かわいかった。フランス人は金持ちっぽくって、中国人らしい女の子もファッショナブルな格好をしていた。ブランド名はわからないけど。
茂木健一郎 @kenichiromogi
にさ(4)このところ海外に行って思うのは、日本のサブカル(マンガ、アニメ)力は最強だということである。こわいものなし。だって、圧倒的に質が高い。そこには文化的かつ歴史的な必然があるのだなあ、ということを、帰りの飛行機の中で見た映画でふたたび思った。
茂木健一郎 @kenichiromogi
にさ(5)見た映画は、メル・ギブソンやジョディ・フォスターが出ている『マヴェリック』と、クリント・イーストウッドとジーン・ハックマンが出ている「許されざる者」。たまたま両方とも西部劇だったけど、勉強だと思って見た。後者は傑作の誉れ高く、実際にすばらしかった。
茂木健一郎 @kenichiromogi
にさ(6)『許されざる者』は、いわゆる西部劇の文法に批評的にアプローチしていて、ちゃんと作家も出てくる。最後に、クリントがぶっ放す、西部劇に必須のカタルシスの場面もあるのだけれども、批評性が貫かれているので、ほろ苦い。映像もすばらしく、傑作の名にふさわしかった。
茂木健一郎 @kenichiromogi
にさ(7)それでも、僕は思った。台本としての面白さは、やはり『用心棒』や『椿三十郎』、あるいは『七人の侍』の方が上じゃないかな。なぜそうなるのかというと、結局、人間というものの振れ幅なんだと思う。マッチョを肯定するという世界観から、アメリカはなかなか抜けられない。
茂木健一郎 @kenichiromogi
にさ(8)日本でサブカルが隆盛したのは、歴史的必然がある。正統派のカルチャーでは、どうせ適わない(日本の知識人で世界的ブランドになった人は皆無)。大空襲や原爆。大地震。さんざんひどい目にあってきて、マッチョだとか、前向きだとか、それだけでは世界がうまく行かないのは知っている。
茂木健一郎 @kenichiromogi
にさ(9)沖縄戦を経験した金城さんがウルトラマンを立ち上げたのが象徴的。日本のサブカル力には、それだけ元手がかかっている。ハリウッド映画は、どんどん日本から学べばいい。ぼくたち日本人も、そのあたりについては、もう少し自負を持っていいんじゃないかな。日本のサブカル力は最強だ。
茂木健一郎 @kenichiromogi
以上、「日本のサブカル力は最強だ」の連続ツイートでした。急いでスカイライナーに乗らないと間に合わないよう。みなさん、今日も元気でごきげんよう!

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