東京新聞（2012.1.6）双葉町長手記

鈴木　耕 @kou_1970

本日の東京新聞、福島県双葉町・井戸川克隆町長の「手記」が痛切。怒りと哀しみ、嘆きと怨みがこれほど表れた「手記」には、そうお目にかかれない。少し引用しよう（続）

鈴木　耕 @kou_1970

双葉町井戸川町長①「私たちは、真面目に電力を首都圏に送ることを誇りに思っていた。それがなんとも切ない、罰当たりなことだった」「終わりの見えない旅。『避難指示』だけの言葉で故郷を離れている。慰問に来られた方が歌う『ふるさと』は、私たちにはとても耐えられない悲しい歌になっている…」

鈴木　耕 @kou_1970

井戸川町長②「恥ずかしいのは、いまだにうそをついている人たち。事故は終わっていません。今も微妙なバランスの中で安定化させている」「（事故収束宣言を）とんでもないと思う。私は認めるわけにはいかない」「放射能をどこかへ持っていけと、加害者に声を大にして言いたい」

鈴木　耕 @kou_1970

井戸川町長③「原因を作った者は誰か。どう責任を取るのか。誰が負担するのか。被害者に責任はあるのか。（略）被害者に『元の生活をするな』と言える人はいるのか」「（中間貯蔵施設を）“被疑者不詳”のままで、立地を頼みに来ることを許すわけにはいきません」

鈴木　耕 @kou_1970

井戸川町長④「私たちに『日本は世界一の技術で絶対に安全』と言い続けてきた『原子力ムラ』の全員が加害者であると思っています。この人たちが罪を償うこともなく、中間貯蔵施設で新たな職場を造ろうとしています」

鈴木　耕 @kou_1970

井戸川町長⑤「私たちは昨年3月11日から被ばくを繰り返している。これほどの被ばく者を出し続けていて、世界から原子力輸出国として認証されるのか疑問です。国家の恥だと思っています」

鈴木　耕 @kou_1970

井戸川町長⑥「（がんを）発症するかしないかでの議論で、罪隠しにはならない。自然界以外の被ばくのすべては、要求しない迷惑なものを浴びせられていることになる。専門家と称する多くの方たちの安全基準はまったく意味がない」「被ばくについて安全と言った人たちに、賠償を求めなければなりません」