作曲家 長瀬弘樹くんの自殺に、友人だった僕が思うこと
友人に出した年賀状が返ってきたので「引っ越した?」と聞こうとしたらFBもMixiもG+もブログもTwitterも公式HPもウィキペディアも全て消えてる。Xmas頃は普通だったのに、正月にいったい何が…。
2012-01-04 05:16:15数少ない親しい友人でした。クリスマス頃、近いうちに会おう、と声を掛け合った感じだったんですが。よろしければ、冥福を祈ってやってください。「作曲家の長瀬弘樹さん自殺か」 http://t.co/zPHptdEp #yjfc_suicide
2012-01-07 07:54:42@youko0024 ありがとうございます。長瀬くんの未発表曲については、落ち着いたら周囲に相談してみます。
2012-01-07 22:41:06長瀬弘樹くんの正月のTwilogと、年末、FBでしたチャットを読み返した。やはり突発的なものだったと思う。
2012-01-08 13:25:23初めは許せなかった。でも、彼が何かを片付けるために死を選んだなら、僕はもう詮索したくないし、そうでなかったとしても、もうチャットや電話で聴くこともできない。諦めるしかない。
2012-01-08 13:25:46「なんだかいつもと同じだな」と思った。強引で身勝手なトークに腹が立つことがしょっちゅうあったけど、けっきょく彼を笑って許してしまう。そんなシーンを思い出していたら、あることに気づいた。
2012-01-08 13:28:54長瀬弘樹くんて人は、思い出すと、笑顔しかない。彼は泣いているときも笑っていた。怒っているときも笑っていた。いらぬ心配をしていろいろ忠告してくるときも、いつも笑っていた。僕の話でショックを受けたときも「ああ」とかいいながら顔は笑ったままだった。
2012-01-08 13:32:59こんなにしょっちゅう腹が立つのになぜ友だちなんだろうって思ったことが何度もある。才能に惹かれたからかと、当時は思ったけど、僕は長瀬くんの存在そのものが好きで、それは、どういうわけか、存在そのものが笑顔のような奴だったからなんだと。そう気づいた。
2012-01-08 13:37:49長瀬くんと僕とは、人の闇を感じすぎて、生きづらい性格を共有していた。それでも軽口を叩いて生きていく戦友みたいに思ってたから、自殺を知ったとき「裏切られた」と心の中で叫んだ。だけど僕は結局あいつが好きだから、何をしでかしても、ここにいないあいつの存在を受け入れる他ない。
2012-01-08 13:47:26いま僕は原稿を書いていて、さわやかな成功を読者に感じさせるシーンを組み上げていたところで、こんなことになってしまったんだけど、今日は仕事を再開しようと思う。
2012-01-08 14:00:16そうやって半泣き半笑いで仕事を片付けて、それから、人知の及ばぬ仕組みがあって、もし彼と再会する日があるのなら、いつものノリで「おまえwwあのタイミングで死ぬかwww」と文句を言いたい。ていうか絶対言ってやる。
2012-01-08 14:02:28この世界の本質は地獄だ。死ぬしかない事態って、正直、ありうる。でも僕は今、生きることを楽に選べる立場だし、生きることを選んでいる。じぶんがはっきりと選んでいることを、認めるほかない。そんなシーンに立ち会っている。
2012-01-08 14:11:36運命って人のいちばんつらいところを的確に付いてくる。でも、これからも、こんなふうに何かを許せるなら、こんな世界でもまだ笑って生きていけるのだろう。
2012-01-08 14:13:31@green0_0frog そうですね。長瀬弘樹くんは、私生活でも創作でも同じでした。僕らの中にあるいちばん大切なものが持つもろさ、それが壊れていくことのつらさをじっと見つめてから、強く、いとおしく抱きしめていました。
2012-01-09 05:07:51それが長瀬くんの生きづらさと、生きる力の、両方の源泉だった思います。彼が、いつもどこかつらそうで、でも、いつも底抜けの笑顔で、押しが強いくらいでこちらに向かってきた、というのはそういうことなのかもしれません。
2012-01-09 05:56:02