朝日新聞(大阪)1面に一言。僕は経済成長を重視し、市場原理を尊重していることは確かです。ただ経済成長には、海外に進出しまた海外から呼び込む外需と国内の内需をともに重視し、大阪と言う大都市にあってはサービス産業の集積が特徴的であると認識しています。
2012-01-08 07:40:46大阪において製造業はGRP率も雇用率も20%程度。残りは非製造業(内需型)です。ですから関西広域連合の産業ビジョンにおいても、非製造業を活性化させることが重要であるが、広域連合としてまずできることとして製造業、しかも関西の強みである新エネルギー、環境、創薬に力を入れるとしました。
2012-01-08 07:45:41自治体ができることは限られており、特に内需型の経済政策をやろうと思えば、最後は税制でやるしかありません。経済政策は国、自治体がやるものはそれぞれ違いますし、自治体でも広域行政と基礎自治行政がやるものは違います。僕は今、大阪市長としては完全に内需型の思考になっています。
2012-01-08 07:48:42地域の特性によっても違うでしょう。製造業の多い地域、非製造業の多い地域、第一次産業の多い地域、そして全てを包括する国と言う立場。概念的にポジションを分けるとしたら、成長を求めるマエハラノミクスと成長を求めないエダノミクスではなくて、外需重視か内需重視かではないでしょうか?
2012-01-08 07:53:03僕も幸福を実感できる新しい暮らしを模索することは必要だと思いますが、だからと言って関西にある製造業の成長を放棄して良いと言うものではありません。敢えて4象限の整理を行うとすれば、外需重視、内需重視、市場原理を尊重するかどうかが軸になるのではないかと。
2012-01-08 07:58:13ただこれも政治家がどのポジションをとるのかという属人性を表すものではなく、対象領域の整理に使うべきです。例えば、大阪と言う地においては、関西の強みのある製造業の分野は、当り前ですが外需・市場原理。ゆえに規制緩和と減税の徹底です。飲食、小売、エンタメ業は内需・市場原理。
2012-01-08 08:01:19ゆえに消費をさせる税制が根幹。貯蓄に課税、消費は全て経費算入で所得税の課税対象外、しかし消費税で徴税。使ったら消費税以外は課税されませんと言う税制ですね。農業・漁業も地産地消型のものは基本は内需・市場原理でしょう。
2012-01-08 08:06:36ただし、他府県の農業地域と比べると競争性には弱いですから一定の財政出動が必要、つまり非市場原理。付加価値の高い農漁産物は外需・市場原理にもなりますね。すると規制緩和・減税。医療・介護・子育てなどの分野は内需・非市場原理。僕は今、保育ママを通じ雇用創出できないか挑戦中です。
2012-01-08 08:10:38市場原理と非市場原理とういう整理も非常に曖昧です。税を投入するかどうかと競争を重視するかどうかが混同されます。僕は内需型において税を投入する分野であっても競争原理は軸とします。保育ママ、それに役所が随意契約で抱え込んでいる仕事。税を投入しますが、競争性、選択による選別は軸とします
2012-01-08 08:14:57結局、対象分野によって外需型で行くのか、内需型なのか、税を投入するのか投入しないのか、これは様々な組み合わせになります。もちろんここで政治家のポジションのニュアンスが出てきますが、政治家のポジションを全ての分野に押し付けるとエライことになります。
2012-01-08 08:17:40今の経済政策は、一律の経済政策になっている。本来は対象分野に合わせて政策を打ちこまないといけない。内需重視だと言って、日本の強みである外需型の経済を放棄してしまう程愚かなことはない。関西の強みの外需型経済を成長さえるためには規制緩和が必要。
2012-01-08 08:20:18医療・介護・保育という内需型の分野を成長させるにも規制緩和が必要。小売・飲食など大都市の強みであるサービス産業、消費産業を活性化させるためには消費を促す税制が必要。貯蓄や資産に課税、消費すれば所得税の対象外、消費税は高率に。もちろん老後の安心のために積み立て型の社会保障。
2012-01-08 08:23:34しかしいずれの分野でもニーズに基づく選別、競争性が必要。おそらく政治家のポジションとして最も違いが表れるのは、この競争性を重視するかどうかの所だと思います。そして国と地方、さらに広域行政と基礎自治行政でできることが違います。ここは強制的に政治家のポジションが決まってしまう。
2012-01-08 08:26:08朝日新聞の記事はそんなことは全て織り込み済みで、あえて分かりやくす整理したものだと思いますが、マエハラノミクスは成長ばかりを追い求め、内需を重視せず、幸福を実感できる暮らしを追求しないかの表現は気になります。分野毎に的確な政策を打ち込むというのが僕の持論です。
2012-01-08 08:29:55保育ママの件は、市役所でしっかりと研修をします。そしてバックアップする保育所をしっかりと付けます。日常の安全性は区長が責任を持ちます。待機児童の解消のためにハードを作り続けるのは限界があります。子供が減った時にどうするか?保育に一番重要な資本は、保育士です。ハードではありません。
2012-01-08 08:34:30もし安全性の確認された自宅等で預かってもらうことが可能になれば、保育施設は無限に広がります。これからの保育政策の方向性は、ハードの整備ではなく、保育する人の充実です。これが雇用創出にも繋がります。
2012-01-08 08:37:05サラリーマン含めて国民全員確定申告です。源泉徴収されるのではなく消費して残ったお金に課税。国民総背番号制が前提です。RT @TaRo_D: @t_ishin 消費すれば所得税の対象外というのが、いまいちイメージつけにくいのですが、どういう方法になるんですか?
2012-01-08 10:33:37朝日新聞1面は、坂の上の雲を掴みに行くマエハラノミクス、雲のない坂をいかにうまく下りるかのエダノミクスと言う整理。そもそも今の国情の認識が不適切。成熟した日本においては、雲のある坂、雲のない坂が複雑に絡み合っている。だから一律の経済政策では全く効果なし。
2012-01-08 10:36:42雲がある坂なら雲を掴みに行けば良い。雲がないなら如何にうまく坂を下りるのか、それとも別の坂を選ぶのか。とにかく一律ではないわけですよ。明治から高度成長が終わるまでは、とにかく坂を駆け上れば良かった。ここで時代の転換が起きたわけです。
2012-01-08 10:38:47上るのか、下りるのか、別の坂を探すのか、判断が必要になった。これまでは判断は要らない。とにかく上れば良かった。ここで日本の統治機構、仕組みを変える必要が出てきたわけです。これまでは大きな車、船で、とにかく坂を上れば良かった。まさに中央集権型、国と地方の融合型のシステムが良かった。
2012-01-08 10:40:29ところが今は、上るか、下りるか、別の坂を探すか、ベストの判断必要になった。大型の車、船じゃダメ。いくつかの車、船に分けて、それぞれのリーダーに判断を委ねる。それぞれの車、船にはそれぞれの役割がある。これが地方分権型、国と地方の分離型の統治機構が必要な理由です。
2012-01-08 10:42:17今の中央集権・国と地方の融合型の統治システムだと、経済政策も永田町・霞が関のマエハラノミクス、エダノミクスに地方も含めて振り回される。国がやるべき経済政策は国がやればいい。地方がやるべきものは地方が。そして地方においても広域行政と基礎自治でやるべきことが違う。
2012-01-08 10:44:34それぞれの責任主体が、坂を上るのか、下りるのか、別の坂を探すのかを選択する。今の日本においては経済政策の中身を論じても意味がない。仕組みを変えなければならない。統治機構の変革です。その上で、それぞれの責任主体が経済政策の中身を詰める。
2012-01-08 10:46:59だから国民総背番号制、カネの流れをしっかりと補足することが前提なのです。 RT @Night_Vision01: 趣旨はわかるけど、これをやったら脱税が横行して誰も税金払わなくなるリスクがあるなぁ。現状でも個人事業主はやりたい放題だし。
2012-01-08 10:48:24今の日本、政策の中身を論じていても意味がない。国と地方で、そしてそれぞれの地域でやるべき政策は異なるのです。やるべき政策を決定できる仕組み、そのような統治機構を作り直すことが今の日本の課題。大阪のことは大阪で決める仕組みを。規制・税制の権限を国と地方で再配置する必要があるのです。
2012-01-08 10:50:17