「おとボク」を通して「男の娘」を語る
- takayan1964
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@takayan1964 論点はずれますが、おとボクを男の娘ジャンルとして確立させるんだったら、千早と男性のルートが必要だったかも。私、おとボクは厳密に言ったら、男の娘ものと言えないと思っています。なんか違う。
2012-01-05 21:21:48.@suzukilune 「千早と男性のルートがなぜない?」は、「百合世界には男性がいてはいけない」教信者の「おとボク」への攻撃ポイント(異性愛だけが認められて同性愛はダメ、と彼らが当該作品を読んでいる理由=当然事実無根)なので、むしろ「あってはならない」と思うのです。(続く)
2012-01-05 21:36:45.@suzukilune (承前)あとは先日togetterにまとめたような「男の娘」の定義内容にも掛かってくるのですが、個人的には、一般的な言われ方からする「狭義の」男の娘の定義に「おとボク」はどうにも該当しない。ただし、「広義の」男の娘の定義にははいってくるのでやっかい。
2012-01-05 21:40:53@suzukilune もともと百合好きの嵩夜氏が「百合ゲーでは売れないから女装にした」(二見書房『姉★コレクション』でのインタビューにて)と言っているのですから、「百合の疑似体験ゲーム」なのは確かかと。
2012-01-05 22:08:08@suzukilune そうです。ターゲットは間違いなく射落としているのです。ただ、問題はそういうことを無視して「俺萌え」に走った本田透氏とか、「女装少年おいしい。じゅるり」となってしまったそれなりに数多くの人たちをも生み出してしまった、ということなのですが(苦笑)
2012-01-05 22:19:21ここからしばらくは、「どうしてこうなった?」系のお話しです。
千早ちゃんと瑞穂ちゃんの立ち位置の違いにも触れています。
@takayan1964 発展した要因の1つとして。瑞穂ちゃんがヒロインとして成立してしまった功罪かもしれないですね。エロゲにおける主人公の役割を逸脱してます。
2012-01-06 10:55:27@suzukilune そこに「罪」がある、とされるのは私の立場からするととてもつらいものがあるのですが……まあ、「マリみてみたいなエロゲ」という目標そのものが「本来エロゲとしては成立し得ない」ものである、ということについては、否定はしません(苦笑&続く)
2012-01-06 11:08:41@suzukilune (承前) で、つらいところあえてまじめに返答すると、やはり「エルダーシスターの魔法」の効果が作る側の想定をはるかに超えていた、という否定しがたい事実はあって、その意味で「エロゲにおける主人公の役割を逸脱」してしまった、という言説にも一理ありますね。
2012-01-06 11:12:03@takayan1964 おとボクで女装少年が主役をはれるという新たな視点を多くの人、特に男性に気付かせてしまった…と。少女漫画なら女装キャラや女装もできる男の子は割と見るので、女装は本来女性向けだったのではないかと思います。
2012-01-06 13:16:46@suzukilune 発言内容に前半、後半ともに同意します。少女漫画の女装キャラは男性キャラに感情移入させやすくする目的が多いと思うのですが、「おとボク」の場合は、女装主人公に感情移入しないとほんとうの意味で楽しめない構造にしたことが、革命であり「罪」なのでしょうね……。
2012-01-06 14:50:50@takayan1964 瑞穂ちゃんの女装のきっかけが祖父の遺言で理由がはっきりさせてないのが、設定として最初から無理があったと露呈してる気もします。でも、それはかえって、リアルさがなく良かったのだと思います。
2012-01-06 13:23:04@suzukilune まあ、常時女装の「万人が納得できる理由付け」など聞いたことがありませんが(苦笑) そこにリアルさがなかったから(主人公に感情移入できず)萎えてしまった人もいるのは事実でしょうね。そういう意味で「女装主人公」作品は万人受けできるものにはなりえないのでしょう。
2012-01-06 15:05:44@suzukilune ただ、「おとボク」シリーズでは、その「無理な設定」が、主人公とヒロインやまわりの学院生たちとの「関係性」(※「とろけ」た人はそこにリアリティを感じる)づくりに貢献するよう、テキストが練られている。その点が特筆に値すると思います。
2012-01-06 15:13:21@takayan1964 瑞穂ちゃんは、男の子でもあり、女の子でもあり、でも、それは中性というわけでなく、人としてかなりバランスの取れた性格に見えます。瑞穂ちゃん登場により、それまでいびつだった関係性が修正されていったようにも感じたりします。
2012-01-06 18:09:37@suzukilune 瑞穂ちゃんの性格は、朴念仁なところ以外は確かにバランスがとれていると私も思います。あの当時としては、それでこそあの関係性が無理なく描けた、と言えるのでしょう。一方、千早ちゃんの場合は、「違う自分を演じる」ことによって関係性構築に向けた問題を解決している。
2012-01-06 18:30:35@suzukilune 確かに千早は「女装させられ、違う自分を演じることを強制されることによって、自分が変わるためのチャンスを掴んだ」わけですよね……しかも各エンドにおいても、千早は相手に合わせて多彩な変化を見せます。瑞穂ちゃんと違って「男の娘/女装」話的には王道なのかも。
2012-01-06 20:33:45@takayan1964 千早は子供の頃から自分よりも母親や千歳のために生きてきた経緯があるので、自分よりも相手のために生きることが出来そう。千早は理想の女性像に近いので、「男の娘/女装」話的には王道ですね。
2012-01-06 21:11:31@takayan1964 あと、千早と瑞穂ちゃんの家庭環境がほぼ真逆なんですよね。瑞穂ちゃんと父親の関係は良好で良い大人に囲まれてたらしいのが伺える。千早は、父親との関係は最悪で、母親と千歳と史を支えていたように見え、父親代わりになってた。
2012-01-06 21:32:37@takayan1964 故に、瑞穂ちゃんの性格のバランスの良さは納得できるのです。千早は見た目は完璧に近いのですが、どこか暗さを持っているキャラ。千早は実は内心では、あの家にいることすら窮屈だったのではないかと思っています。女装という強制はあったが、聖應に行くことで解放された
2012-01-06 21:39:07