@null ─はじめに 「眼鏡を外したら美人は幻想」とは眼鏡を掛けた不美人が外したら、素顔は美人なんてことは有り得ない、と云うことではありません。眼鏡ッ娘は眼鏡を掛けた、ありのままの姿が可愛いのだから外す必要はない、ということなのです #メガネッ娘考察
2012-01-09 20:04:15@null 「眼鏡ッ娘」は眼鏡を掛けている女の子であり、眼鏡は「必要条件」であって「充分条件」ではありません。故に「眼鏡を外したら美人」というイデオロギーが世間一般において常識として語られることを問題にしているのです #メガネッ娘考察
2012-01-09 20:04:48@null 遡れば、明治時代には眼鏡ッ娘は憧れの的であり、当時の小説には眼鏡を掛けた女性たちが魅力的に描かれています。では何故、眼鏡を掛けることが負のイメージとして固定観念になったのでしょうか? その原因として、少女漫画が挙げられます #メガネッ娘
2012-01-09 20:06:25@null ただ、少女漫画においても1960年代まで眼鏡が負のイメージで描かれることはなく、一方で主人公としても登場していません。1970年代になり恋愛がテーマとして取り上げられるようになりました。その多くは「告白」に至るまでの過程の物語を描いています #メガネッ娘考察
2012-01-09 20:07:46@null 告白に至るまで過程をドラマチックにする要因には障害が必要です。ライバル、親の反対といった外在的なものと、もう一つ身体的特徴などの内在的な要因。その代表が近眼、つまり「眼鏡」だったのです #メガネッ娘考察
2012-01-09 20:08:24@null 少女漫画の主人公たちにとって「容姿におけるあらゆる欠点の中で唯一自分の力をもって対抗しうるメガネを取るという行動」が障害を取り除いたら告白が成功するということであり、その事が「眼鏡を外したら美人になる」という観念になったと考えられます #メガネッ娘考察
2012-01-09 20:09:14@null では、このロールモデルを一般に広めたのは何だったか。意外にも少女漫画ではなく少年漫画だったのです。少年マガジンに連載されていた『翔んだカップル』に眼鏡を外したら美人というキャラがはっきりと描写されています #メガネッ娘考察
2012-01-09 20:09:54@null 『翔んだカップル』はTVドラマ化もされ、影響を与えたことは間違いないでしょう。その後はパロディなどによってロールモデルが量産され、「眼鏡を外したら美人」という固定観念が一般に浸透していったと考えられます #メガネッ娘考察
2012-01-09 20:10:34@null 一方で「眼鏡を外したら美人」という観念を呈示した、少女漫画は1980年代には「眼鏡を掛けたありのままの自分を肯定」する登場人物が多く描かれるようになっていました。眼鏡が障害として描かれる時代は終わり、既に克服されたテーマになっていたのです #メガネッ娘考察
2012-01-09 20:11:47@null ─結論 現在において眼鏡が負の記号として機能している作品は殆どなく「眼鏡を外したら美人」という俗説は根拠ない妄言であると言わざる得ません。しかし、眼鏡萌えは「眼鏡を外したら美人というギャップ萌え」という間違った認識が、未だ蔓延してる事も悲しい事実です #メガネッ娘考察
2012-01-09 20:14:57格言 ─漫画家・磨伸映一郎先生
アイザック・アシモフ先生も知性の象徴である眼鏡を捨てることを美化するのは、無学を礼賛する愚劣極まりない行為だと50年以上前から警鐘ならしているというのに。 RT @amane015 眼鏡外したら可愛いよはありもしない幻想だと何度言えば…っ!!!
2011-12-08 17:36:09何度でもツイートするしかない。『眼鏡を外せば美人になるなんて、論理的に考えてありえない。 そんな事を言う輩が増えているのは人類の知性の退化の証明である』 アイザック・アシモフ(1920~1992) 『無学礼賛』より。 「アシモフって、だれ?」とか言ってる人はもう知らん!!w
2011-12-08 17:44:13参考サイト
めがねのままのきみがすき ~恋愛少女マンガの思想と構造(1)~(4)
http://www.tinami.com/x/review/06/
http://www.tinami.com/x/review/07/
http://www.tinami.com/x/review/08/
http://www.tinami.com/x/review/09/