がれき移動と焼却の是非についての論点Ⅱ 対策編

表題につきまして、スレッドが長くなったので、①~⑧環境省の広域瓦礫処理計画から、こちらに移しました。前のまとめ 「がれき移動と焼却の是非についての論点Ⅰ 問題抽出編 http://togetter.com/li/237255」」は2日で7715のPVを頂きました。ありがとうございます。o(_ _)o 後半は、「原発震災下における放射性物質の移動のゴールデンルールの私案」、「morigucci先生とのディスカッション」、などを補足しています。
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森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

環境省の広域瓦礫処理計画① 環境省のhttp://t.co/Jw2o2xp7 のポンチ絵(@kazooooyaさんから)によれば、岩手:57万トン、宮城:294万トンあるので広域処理(福島は県内処理が基本)とある。全国の自治体に広げるという話だが、私は以下の方策を提案します。

2012-01-09 20:28:15
森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

環境省の広域瓦礫処理計画② (1)被災瓦礫の遠隔処理は、受け入れ先の放射線量が被災地よりも『高い』地域に限定すること。津波瓦礫は微量であっても放射能に汚染されており、それは東京からみるとはるかに低いが大阪からみると高い。放射能汚染対策の基本は第一に封じ込め、第二に線量が

2012-01-10 09:22:22
森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

環境省の広域瓦礫処理計画③ 低いところから高いところへの移動(広義の封じ込め)が原則であり、それに反すれば全国に放射能が拡散して、西日本で比較的クリーンな清掃場が汚染される。 (2)過去10年で全国の焼却場では焼却灰溶融炉爆発事故が多発している。ネットで検索をしただけでも、

2012-01-09 20:42:15
森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

環境省の広域瓦礫処理計画④ 過去に、●バグフィルタ破孔・破損事故☞2001年千葉県野田市・2007年神奈川県高座、●焼却灰溶融炉爆発事故☞2002年青森、2004年静岡・香川、2007年沖縄 (各事故の詳細はhttp://t.co/gztp9IAA 参照)  

2012-01-09 20:45:23
森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

環境省の広域瓦礫処理計画⑤ が起こっている。頻発する事故例から、ダイオキシン対策でバグフィルタ装置がセシウム吸着にも応用できるからといって、もともと放射能汚染を想定していなかった一般の清掃場を多施設で行うことは非常にリスクが高い。(3)対策としては、陸前高田市長の主張のように、 

2012-01-09 20:49:18
森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

環境省の広域瓦礫処理計画⑥ まずは放射能対策を施した専用プラントを被災地に建設すること、それが完成するまでの次善の策として、清掃場の検査を含めた質と人材が担保できる清掃場を少数限定すること、それらの清掃場もフィルタ破損や溶融炉事故が起こって放射性同位元素が拡散した場合の

2012-01-09 20:52:24
森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

環境省の広域瓦礫処理計画⑦ 防災対策(焼却所を起点とするSPEEDI情報の迅速な提供体制、住民への屋内退避や避難などの防災計画の策定と周知徹底)を行うべきである。現状は、バグフィルタの紙一重(実際には一枚ではないが)で環境への放出が防がれているのであれば、幾重にも安全対策が

2012-01-09 20:56:01
森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

環境省の広域瓦礫処理計画⑧ 施されなければならない。拙速な施策で全国で広域処理を行うことことにより、環境省が未来の日本人から「環境破壊省」の政策だったと評価され、省史に汚点を残すことがないように望みます。以上です。

2012-01-09 21:00:09
森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

参考資料:日本全国の放射能汚染度状況最新版(文科省) http://t.co/gwBfPzpF  

2012-01-09 22:07:49
森口祐一 @y_morigucci

@Todaidon さんの記号論的総論は条件を明確にしたうえで論じておく価値があると思います。原則が明確でないまま広域処理に着手されていることも問題の一因であると思います。但し、原則を明確にしても、それに沿った政策の履行への信頼が伴わないと、かえって混乱することを懸念しています。

2012-01-11 08:01:44
森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

@y_morigucci 先生、コメントをありがとうございます。私は以下のように考えています。まず第一に、①法律(放射線障害防止法)における放射性物質の隔離の原則より放射性物質の拡散を防止することにつとめる。これが第1のGolden rule です②次に、原発震災においても

2012-01-11 08:47:54
森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

@y_morigucci 承前) 法律である①を極力遵守する観点から、やむを得ない場合に限り低線量☞高線量汚染への移動を認める。これは①に続くゴールデンルールとしての位置づけです。前回はここでコンセンサスが得られなかったのですが、これがOKであれば次に瓦礫移動でどの資料で線量を

2012-01-11 08:56:07
森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

@y_morigucci 承前②) 評価して移動間の放射線量の高低を判断するかとう作業になります。具体的には空間線量か土壌線量か、焼却場の飛灰線量か、資料は早川マップor 文科省マップを使うか、など③次に具体的な線量数値設定の策定です。たとえば焼却前のがれきが●●ベクレル以下

2012-01-11 09:05:26
森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

@y_morigucci  承前③)であれば移動を認める、などです。このレベルを②の次としたのは、放射能濃度の基準値は、米国が戦時中から研究して以来、値が変わり続け、今日本で決めても数年後、10年後には変わる可能性がほぼ確実だからです。このため濃度の高低だけで判断できる②を上位の

2012-01-11 09:10:56
森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

@y_morigucci 承前④)位置づけとしました。以上3つのルールが決まれば、次に例外規定や、具体的に東京や横浜などへの移動をどうするかなどを議論したいと思いますが、まずコンセプトはこれでよいかどうかについて、ご意見をお伺いしたいと思います。なお、私は1mSv以下なら

2012-01-11 09:19:34
森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

@y_morigucci 承前⑤ 放射線が高い☞低いところへの移動を認めると今の段階で安直にきめるべきではないと思います。先ほど書きましたように、人体にとって放射線がどの程度なら問題ないかということは半世紀以上経っても未解決ですし、今回の日本の原発事故で固いデータが出たとしても

2012-01-11 09:22:33
森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

@y_morigucci 承前⑥ そのときには患者さんにとってはもう遅いのです

2012-01-11 09:25:24
森口祐一 @y_morigucci

この②の運用が大変難しいと思います。低線量について、現地での隔離が優先するのか、高線量のところでまとめて隔離して管理すべきなのか。 @Todaidon :②次に、原発震災においても法律である①を極力遵守する観点から、やむを得ない場合に限り低線量☞高線量汚染への移動を認める。

2012-01-11 12:38:01
森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

@y_morigucci 今の日本で高レベルゴミを大規模に処理する所はありますでしょうか。原発周辺の自治体が処分場建設を拒否という話を聞いたことがありますが、並行して中間~最終処分場を早く作る必要があります。話が決まらないのは処理の原則論が共有化されていないからではないでしょうか

2012-01-11 12:58:38
森口祐一 @y_morigucci

これは現在論じている津波瓦礫の広域処理よりさらに重い課題です。この問題に関して処理の原則論の適用を国政の中枢が回避してきたように思えるため、その状況下で原則論を論じるのを避けていました。 @Todaidon :高レベルゴミを...原発周辺の自治体が処分場建設を拒否という話....

2012-01-11 21:08:43
森口祐一 @y_morigucci

広範囲にフォールアウトした状況下で、平常時の施設おける「隔離」と同じ原則でよいのかどうか。薄めてでもレベルを下げたほうがよいのか、作業者の被曝リスクが伴うとしても集め、場合によっては濃縮して管理対象とする「物質の量(×放射能の量)」を減らすのか。(続)  @Todaidon

2012-01-11 12:46:36
森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

@y_morigucci 現状は隔離は不可能ですよね。なので②が重要となります。薄めてもレベルをさげるというのは低レベルのものを混ぜて時間当たりの被爆を少なくするということですか?今回の遠隔処理に関しては被災地の低線量のものしか扱わないのでそれは可能になると思います。

2012-01-11 13:03:20
森口祐一 @y_morigucci

ではその低線量の線引きをどこにするか。事故前のクリアランスは100Bq/kg。その数値まで「薄める」などして非汚染地域への拡散が正当化されるなら、隔離とは逆行しますね。@Todaidon :今回の遠隔処理に関しては被災地の低線量のものしか扱わないのでそれは可能になると思います。

2012-01-11 21:12:34
森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

@y_morigucci それは③以降の話ですね。考え方としてはまず①で隔離・拡散(移動)させないを原則として、②でやむを得ず移動せざるを得ない場合には低☞高への原則を説き、結果的に広域での①を目指す考えです。そこまではOKですか?よければ③の線量線引き、例外規定の話になります。

2012-01-11 21:31:56
森口祐一 @y_morigucci

そう考えていたのですが、介入レベル以下なら、高から低もありうると保健物理の専門家と教わった(誤解かもしれない)のでそこは要確認。@Todaidon :①で隔離・拡散(移動)させないを原則として、②でやむを得ず移動せざるを得ない場合には低☞高への原則を説き、結果的に広域での①..

2012-01-11 21:47:40