放射能汚染食品の歴史 (以前Twしたまとめ+補遺)

以前投稿したまとめです。原発事故前に日本で50ベクレル以上の食品が検出されるのは2%(検出される可能性が高い食品が対象)で、370ベクレル以上の食品は市場から自治体の総力を挙げて回収されていたという話。すでにkapok_kopakさんがまとめていただいて3227のPVをいただいていますので、そちらもご参照ください。http://togetter.com/li/231911 後半に、「放射能はいらない」という番組動画の寸評①~⑦を加えました。
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森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

放射能汚染食品の歴史 ①日本で放射能汚染食品が最初に問題になったのは、チェルノブイリ事故から半年後の1987年1月横浜で。トルコ産のヘーゼルナッツから520~980Bq/kg(輸入規制値370Bq/kg)のセシウム137が検出された。厚生省はトルコに全て送り返すよう指示した。

2011-12-24 17:38:28
森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

放射能汚染食品の歴史 ②1987年2月、厚生省はトルコから輸入した月桂樹の葉から490~670 Bq/kgセージ(サルビアの葉)1000~3000Bq/kg、とフィンランド産の冷凍の牛の胃から440Bq/kgのセシウムが検出されたと発表した。

2011-12-24 17:39:19
森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

放射能汚染食品の歴史③ 1987年2月、スウェーデンから成田空港に到着した輸入トナカイ肉0.5トンのうち0.2トン分からセシウム134+137が389Bq/kg検出された。(読売新聞2月13日) 東京都衛生研(現 東京都健康安全研究センター)では市販食品の放射能測定を開始。

2011-12-24 17:41:00
森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

放射能汚染食品の歴史④東京都が1988年から2010年まで毎年まとめた報告によれば、市販食品から50Bq/kg を超えた放射能を検出した割合は検査開始1988年:3%☞2009年:2%。途中増加傾向が認められるが、これは調査品目を検出率の高い紅茶やキノコ類など拡大したため。 

2011-12-24 17:44:37
森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

放射能汚染食品の歴史⑤2009年にはフランス製のブルージェリージャムで500Bq/kg のセシウムが検出され、横浜市から回収命令が出された。原料はスウェーデンとポーランド。厚労省は原産地のポーランド、ウクライナ、スウェーデンから輸入されたベリー類加工品の全ロット検査を義務付け

2011-12-24 17:46:50
森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

放射能汚染食品の歴史⑥チェルノブイリ事故1年後の1987年8月三重県度会町のわたらい茶生産グループは、チェルノブイリ事故後に採れた茶でセシウムが227Bq/kg検出されたため供給停止。同グループは国の輸入規制値(370Bq) の10分の1を出荷許容量(37Bq) としていた。

2011-12-24 17:50:35
森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

放射能汚染食品の歴史⑦福島原発事故前まで厚労省は輸入食品規制値(370Bq/kg) のセシウムが含まれる可能性が高い欧州の国および食品を全ロット検査していた。輸入食品にセシウムが含まれていても日本人が食べる割合は全体の10分の1として37Bq/kg より低い摂取が想定されていた。

2011-12-24 18:03:16
森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

放射能汚染食品の歴史⑧検査ではセシウムが高い国の食品を重点的に調べて中で、50Bq/kg 以上の割合は2%であった。以上から福島原発事故以前に、日本人がセシウム137を摂取することはほとんどなく、たとえ輸入食品を通して摂取したとしても平均で数ベクレル以下であったことが推定される

2011-12-24 18:26:55
森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

放射能汚染食品の歴史⑨(終)つまり、現在は日本史上、日本人が初めて多くのセシウム137を摂取するリスクがある状態である。セシウムは食べてもOKというような楽観論ではなく、同じ経験をしたウクライナやベラルーシの研究をぜひ参考にしてほしい。http://t.co/G8vdfMmf 

2011-12-24 18:32:48
森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

放射能汚染食品の歴史 補足 ① 先日、「放射能はいらない」という20年ほど前に日本で作られた番組の動画を見ました。BGMや脚色が余計でしたが、内容がほとんど古くないのは驚きでしたし、放射線検査を1か月で打ち切るなど、当時の日本政府の対応が今と同じなのも改めて驚きました。

2012-01-10 08:51:36
森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

②Youtube の動画は4つに分かれていたので、メモを付記しながらお伝えします。既にみられた方はスルーしてください。動画 (1/4) http://t.co/243Txe91 冒頭から三重県わたらい茶から1986年5月7日にセシウムなど合計1269.1 Bq/kgが検出される

2012-01-10 08:55:07
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森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

③ 以下、趣味の悪いBGMが流れますが我慢して聞いてください^^; 動画(2/4)http://t.co/MXgFibzh 冒頭から市川定夫先生の講義 1分10秒 1986年4月26日にチェルノブイリ事故が起こり、日本でも5月3日に環境放射線が観測されはじめたが、ヨーロッパで

2012-01-10 08:59:14
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森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

④動画(3/4) http://t.co/6RINf81h 1分17秒 パンフレット:「1kgあたり370ベクレル(輸入食品の暫定基準値)の食事を1年間食べても、年間被曝線量は4ミリレム(0.04mSv)であり、全く心配のないレベルです。」☞市川先生コメント:「それは全身の

2012-01-10 09:01:38
森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

⑤平均被曝であり臓器に蓄積するリスクは考えていない。女性の卵巣に蓄積するリスクが重要。」  3分57秒 パンフレット:自然と人工放射線の比較による安全説」⇒市川先生が生物学や自然史からの考察からの反論。14分25秒 がんは核実験以来上昇←これは年齢調整死亡率で示してほしかった。 

2012-01-10 09:04:57
森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

⑥動画(4/4) http://t.co/JVfSaImQ 5分58秒 原発下請け労働者(70年代から被曝量は増加傾向(被曝線量が100mSv以上の図) 5分58秒 毎日新聞 1989年1月30日 原発労働者から2倍近い染色体異常。6分50秒 放射能の遺伝障害 マラーの研究  

2012-01-10 09:07:51
森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

⑦ 有名なマラーの研究の解説。突然変異は照射線量と正比例の関係で増加すること、生殖腺への蓄積性を発見。女性の卵巣にセシウムが蓄積しやすい。以上です。  

2012-01-10 09:09:17