#おじプラス 萌えリレー第三弾！ バレンタイン企画 【CuteRed】

ものおき　ば @monooki_ba

#おじプラス #萌r 赤1)15も年上のおじさんと出会ったのはこの駅のホーム。向かい側にいる素敵な彼をいつも目で追っていた。あの出来事で親しくなってからそろそろ半年。もうメールだけのお付き合いから、恋人になりたい。数日後のバレンタインにどう告白すれば、女として見てくれるんだろう。

柳士智美＠奇行種 @toyanagishi

#おじプラス #萌r 赤2)ある日、私はいつものように駅のホームで彼を探す。しかし彼の姿は見当たらない。私は近くのベンチに腰を下ろした。「すみません」突然声を掛けられた。声の方に振り向くと彼が立っていた。「いつもご苦労様。これ良かったら」そう言い差し出されたのは1本の紅茶だった。

めぐみ @drawskyl1ne

#おじプラス #萌r 赤3)お礼を言って受け取ると彼はそれに微笑みで応えて隣に座る。「今日も寒いですね」本当ですね、と返すと彼は私の格好を見る。短いスカートにタイツ。お洒落は我慢ですからと笑うと彼は「女の子なのに」と眉根を寄せた。貴方のためのお洒落なのに。心の中だけで呟いた。

どぅー @Do7l9

#おじプラス #萌r 赤4)「そうだ、これ覚えてます？」マフラーを緩めると現れる見覚えのあるネクタイ。「そうです。もう半年も経つんですね。あのころは真夏だったから、ネクタイが暑くて仕方なかった」フフッと笑うおじさんも私も、あの日のネクタイを覚えていたなんて。紅茶を握りしめた。

むうらふらが 💫💫💫💫″40 @anti_ojiplus

#おじプラス #萌r 赤5)「人間我慢してみるものだ。このネクタイのお陰で君とこうして話せる」行き交う人波、鳴り響く発車ベル。そんな喧騒から、まるでここだけ空間を切り取られた様におじさんと私の刻がゆっくりと流れる。｢今向かいのホームから出た電車、実はあれに乗るはずだったんだ｣

ak1ru @ak1ru

#おじプラス #萌r 赤6)大変！仕事遅刻しちゃいますよ⁉「常に30分前行動なので一本遅れるくらい問題ないですよ」そうですか…「仕事は大切ですし約束は大切ですから。あの時だって、あの後大丈夫でしたよ？」あの時と言われ恥ずかしくなった私はおじさんのネクタイの結び目を見つめていた。

@aoi34_com

#おじプラス #萌r 赤7)このネクタイを見ると出逢ったあの日が甦る。私はいつもの電車に遅れそうで階段を駆け降りていた。けれど中腹で足を踏み外してしまい、恐怖に目を閉じた瞬間、力強く引き寄せる腕。怖々と目を開くと、綺麗な紺のネクタイ。そして顔を上げたその先にいたのが貴方だった。

@laby_rin

#おじプラス #萌r 赤8)大丈夫ですかと聞いてくる彼の顔が近くて恥ずかしさのあまり慌てて離れた「大丈夫です。あ、ありがとうございます」「よかった。電車行っちゃったね。私もあの電車に乗ろうと思ってたんだ」「すみません、私のせいで…」彼はいいんだよと言って微笑んだ。一目惚れだった。

夜さり @yosari__lambent

#おじプラス #萌r 赤9)お礼がしたいです、と言葉にするには、とてつもない勇気が必要だった。でもここで何も約束せずに別れてしまうと、もう二度とこんな風に話せないかもしれない。もっと知りたい。もっと知ってほしい。その思いは、私を駆り立てるには十分だった。

ぺぺこ @peko2_moyashi

#おじプラス #萌r 赤10) 「あの…」「何ですか」伝えたい想いを詰まらせてしまう。「どうしました。もしかして紅茶…気に入りませんでしたか?」あの時私を助けてくれた時とは違い慌てる姿。そんな姿に笑ってしまった。「やはり貴女は笑っていなきゃね。そうだ、何か言いかけたようですが?」

すもも @marumegane3070

#おじプラス #萌r 赤11)｢あっ…の｣『ん？』どうしよう…言わなきゃ…でも何をどう聞いたらいいのか…好きです？ご結婚は？違う…よね。あぁ…どうしよう…顔がどんどん熱くなる。｢…ぁ…甘いもの好きですか？｣苦しまぎれに出た言葉は第一歩。大人の男性は苦手かもしれないから…

遠子 @teto1375

#おじプラス #萌r 赤12)「甘い物･･･ですか」私の質問に彼が口元を覆いながら顔を逸らす。どうしよう、マズイこと聞いちゃったのかな？1人焦っていると、彼が頬を僅かに染めて恥ずかしそうに口を開いた。「実は･･･大好き、なんです。おかしいでしょう？こんな歳にもなって･･･」

椎名聡里＠オジプラス妄想狂 @shinasatori

#おじプラス #萌r 赤13）鞄から取り出す「これ…紅茶のお礼です」「ありがとう」この場は誤魔化せた？「イチゴミルク懐かしい…貴女みたいですね」「え？」「甘く見て舐めてると怪我させられる」見た事のない蠱惑的な微笑みが動悸を引き起こす中なんとか言う「次はもう少し良いお裾分けします」

絵里@ただいま本丸 @eri_10love

#おじプラス #萌r 赤14)「おや、それは楽しみですね」笑みを深くする彼。…私と会うのを楽しみにしている。そう言われているように錯覚してしまう。ダメ、煩い心臓、止まって「おや…？動かないで」おじさんが近づく。彼の香りに脳までクラクラする「髪にゴミが…」至近距離の笑顔に息が止まる

プルコサミン @Plucosamine

#おじプラス #萌r 赤15) 長い睫毛、目尻の深い皺。言い知れぬ色香に息が詰まる。彼は笑顔を崩さず髪を払う。手を離す間際、一房の髪を弄んだ。そしてその距離のまま急に真剣な眼差しをした。電車が強風と共にホームに滑り込む。「ゴミなんて嘘です。貴方に触れたかった」心臓が跳ね上がった。

ぼっちねさんの営業は終了しました @coccinea_plus

#おじプラス #萌r 赤16)無機質な風に紛れて僅かに頬に触れた唇は口づけには短く、風の悪戯にしては鮮明で。『いちごミルク、美味しかったです』上品な笑みを残し人波に吸い込まれる背中を追って乗り込んだ。『どうして？』「○○で乗換えます」遠回りでもいい、一秒でも長く傍に居たかった。

あり @xxxmy0903

#おじプラス #萌r 赤17）貴女こそ遅れてしまう､と心配そうに彼は言う｡｢大丈夫です｡それにもう少し話していたかったから｣と返せば貴方は嬉しそうに笑う｡丁度私も同じ気持ちでした､と

とむ @jerrrry68

#萌r #おじプラス 赤18)そこからはたわいもない話をしていた。ほんとになんでもない話だったけど彼と話せたのが幸せで同時に離れるのが切なくて仕方がなかった。次は○○、○○…そんな車内放送に背中を押され私は言った｢あの…よかったら…連絡先、教えてくださいっ…｣

@linexxy

#おじプラス #萌r 赤19) 『こんなおじさんの連絡先で良ければどうぞ。名刺でいいかな？』あの時と同じ微笑みを浮かべながら、おじさんは名刺を取り出す。「あ…ありがとうございます…！」そう言って、おじさんから名刺を受け取った。

かたるべ @reveal_Z

#おじプラス #萌r 赤20)受け取った名刺を見てふと気付く「あ、名前…」今まで幾度かメールを交わしていたと言うのに、私は初めて彼の名前を知ったのだ。弾かれたように顔をあげるのと、発車のベルが鳴るのはほぼ同時だった『もし良ければまたメールを頂けますか？私も貴女のお名前が知りたい』

🧸ながい🌗 @namine_07

#オジプラス #萌r 21)「あ！あの！」ガサゴソと鞄の中のメモ帳を取り出すと必死で自分の連絡先を書きなぐった。「これっ、」「…ありがとう、」優しく微笑む彼。「…＊＊ちゃん、またね。」スルリと私の頬を撫で彼は電車に乗り込んだ。「＊＊さん！絶対連絡しますっ！」また彼が微笑んだ。

するみ @overthemonitor

#オジプラス #萌r 22)大仰に閉まる電車の扉が恨めしい。ゆっくり遠ざかっていくおじさんを見送りながら、名刺の角をそっとなぞる。ほんの10センチ四方足らずの紙切れが、たった今自分の持ち物の中で一番重要なものになった。◯◯さん…◯、◯さん。愛おしさがこみ上げてそっと唇を寄せる。

†┏┛墓┗┓† @yukina1027

#オジプラス #萌r 赤23)きゅっと名刺を落とさないように抱き締めて、私は笑う。彼と私を繋ぐ物。「…好きです」小さく、本当に小さく呟いて私は歩を進めた。今度彼に会うのはいつになるだろう。いや、もう私の手の中には彼と会う約束が出来る物がある。次会った時に私は、彼に思いを告げたい。

うた @loveletterdearh

#オジプラス #萌r 赤24)あれから落ち着かなくて何度も名刺を見た。夜になったら連絡しようってうきうきして。でも、いざその時がきたらどうしていいかわからなくて。後は発信ボタンを押すだけなのに。その時、画面に写る番号と同じ番号からの着信。「はいっ」慌てて出たら、笑い声が聞こえた。

さやね @sayane_n

#おじプラス #萌r 赤25) 電話越しに笑う彼の声が心地よく耳に響く。「遅くにごめんね。さっき家に着いたばかりで」申し訳無さそうに言う彼に慌てて「いえっ、大丈夫です！お仕事お疲れ様です！」と返すと、「起こしてしまった訳ではなさそうだね、よかった」と安堵の声。