そういえば「さよならジュピター」でブラックホールの針路が変化するのは、爆発の衝撃なの? それとも木星という巨大質量が消えたことで針路を変えたのか?
2010-05-25 09:49:40木星爆発の衝撃波でブラックホールの針路を変更できることは、理論的に可能という裏をとった上で執筆されたという話ではあるのですが、その理屈とは。調べてみよう。。
2010-05-25 09:56:19@J_kaliy 「これは、私のアイデアですが……あの仕様を、改良すると……木星を爆発させる事ができます……」「それに、カルロスは……中性微子工学(ニユートリニツクス)をうまくつかって、その爆発ガスのジェット流を、ある程度コントロールできる、と考えています……」と英二がつづけた。
2010-05-25 09:56:57@J_kaliy 「そうすると、木星の質量の三分の一乃至半分が、かなりな最終速度でもって、〃X点〃を、そのコースの直角方向からたたく事になります。
2010-05-25 09:57:32@J_kaliy あのブラックホールが、自転しているかどうか、その自転軸が、進行方向に対してどのくらいの角度をもっているか、その角運動量がどのくらいかは、まだもう一つはっきりしていませんが、オットーは、自転している、と確信しています。
2010-05-25 09:57:46@J_kaliy とすると、その回転面に対して、ある角度とタイミングで、木星ジェットをたたきつけてやれば――独楽(ジヤイロ)の回転面に力をくわえた場合と同じで、ブラックホールは、それまでの軌道から、大きくはね出すかも知れません……」
2010-05-25 09:57:53@J_kaliy あれは偏った爆発させることで木星をぶつける、という感じだったんじゃないかなあ。
2010-05-25 09:58:03@J_kaliy 福江純先生の『シネマ天文楽入門』でその辺に触れられています。木星に比べてブラックホールが無視出来るほど小さいので、実際は運動量をあまり受け取れずそのまま邁進するのでは、と。
2010-05-25 10:05:54@J_kaliy 原作には記述がないんですが、最終的にはマイクロブラックホールのまわりには吸収されきらなかった木星の残骸がガス雲となって取り囲み、MBHはゆっくりそれを吸い込みながら宇宙ジェットを噴射するようになって、肉眼で観測しやすくなったりしてて。
2010-05-25 10:07:04@sakaisampo 回転するブラックホールに粒子を投入すると、粒子がブラックホールからエネルギー(角運動量)を受け取ってより高速で飛び出す現象です。回転エネルギーまでブラックホールからエネルギーを抜き取れる。
2010-05-25 10:16:47@sakaisampo ブラックホールに対して特定方向から大量の質量が回転するブラックホールに投入されれば、特定方向から高速の木星質量が吐き出され、木星の軌道も変化するということじゃないでしょうか。
2010-05-25 10:19:10「さよならジュピター」の連載が1980年で、ペンローズ散乱の提唱が1969年って、発表後10年で小松左京はそれを小説の中核アイデアに織り込んだのか!
2010-05-25 10:24:27あのあたりの、たまたまピンポイントクラッシュで、たまたま軌道が木星の側をかすめてて、たまたま木星太陽化計画をやってるところで、たまたまそれが木星をぶつければわずかにコースを変えられる程度の質量のミニブラックホールで、というたまたま具合はすごい。いや、おもしろいからいいんだけど。
2010-05-25 10:12:19