@UC_HIDEさんによる「臨床消化器内科 Vol27.No.1 2012 1月号 IBD最近の治療」1と2

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臨床消化器内科 Vol27.No.1 2012 1月号 IBD最近の治療 (今日は1.2.の内容について私見を交えて呟きますw)

2012-01-11 22:24:59
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1.潰瘍性大腸炎、クローン病における5-ASA製剤の使い方 平田一郎(藤田保健衛生大学消化管内科) 2.潰瘍性大腸炎における注腸療法の使い方 長沼誠(東京医科歯科大学消化器内科)他

2012-01-11 22:25:04
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1.潰瘍性大腸炎、クローン病における5-ASA製剤の使い方 平田一郎(藤田保健衛生大学消化管内科) ●5-ASAの種類 日本で認可されているのはサラゾピリン、ペンタサ、アサコールのみ 海外ではSalofalk顆粒、Lialdaがある

2012-01-11 22:25:28
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●5-ASAの抗炎症作用順序 炎症惹起物質の産生抑制、フリーラジカルの消去、炎症性サイトカインの合成阻害など ●5-ASA製剤の副作用 発赤、発熱、頭痛、嘔気、白血球減少、肝機能障害、肺炎、膵炎、腎炎等々 ただしSASP(サラゾピリン)のSP成分には他にもある

2012-01-11 22:25:50
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●5-ASAの違い -SASP 経口投与量の90%は大腸に届く 副作用発現率は他の5-ASAに比べて優位に高い -ペンタサ 直腸では5-ASAの濃度が薄くなって効き難いと思われているが臨床効果では違いはない(理由は不明)

2012-01-11 22:26:22
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-アサコール、Lialda、Salofalk顆粒 アサコール、Lialdaは回盲部から、Salofalkは回腸から5-ASAが放出される アサコールは2009年12月から日本で保険適応

2012-01-11 22:26:43
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●UCにおける5-ASAの使い方 -寛解導入 軽症~中等症までは基本5-ASA、量はペンタサ4g、アサコール3.6gがMAXで、寛解導入にはMAX投与 重症例でも5-ASA服用併用は基本、経口MAX+ペンタサ注腸1gが望ましい

2012-01-11 22:27:02
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-寛解維持 ペンタサ1.5g~2.25g、アサコール2.4g、サラゾ2gいずれも/day ステロイド抵抗例・依存例には免疫調節薬

2012-01-11 22:27:31
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●服薬コンプライアンス、colitic cancerの化学予防 一日一回投与の方がコンプライアンスが高く、有効性も高い(飲み忘れが少ない) UC関連性大腸癌の予防にもなる

2012-01-11 22:27:44
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●CDにおける5-ASA製剤の使い方 軽症~中等症のCDに対する5-ASAの有効性はSASP以外は認められていない CDに対する寛解維持効果はSASPもメサラジンも有意な効果が認められていない 術後CDの寛解維持効果は有効性が認められているが今後の解析が必要

2012-01-11 22:28:00
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2.潰瘍性大腸炎における注腸療法の使い方 長沼誠(東京医科歯科大学消化器内科) 他 ●注腸療法の有用性 全大腸炎型潰瘍性大腸炎に対しては5-ASA製剤の経口薬と注腸の併用が経口薬単独より有効 注腸は海外で1g、2g、4gで治療成績に差がなかったから日本では1g

2012-01-11 22:28:20
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ステロイド注腸と比較しても5-ASA注腸の方が成績が良い 全大腸炎型でも経口と注腸の併用を行う事で成績は有意にあがる

2012-01-11 22:28:34
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●罹患範囲からみた注腸製剤の適応 -直腸炎型 注腸の方がよいと考えられるがコンプライアンスの問題からまずは経口で、となっている 海外だと注腸よりも座薬の方がよいかも、という結果がある 直腸型だと経口メサラジン単独の投与は効果が低い

2012-01-11 22:28:51
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-左側大腸炎 注腸で5-ASAの効果増強が期待できる 経口4gと注腸1gの併用が望ましい、ただし嫌がる患者もいるけど 左側の場合にはステロイド注腸の方が効果が高い場合もある 第一選択は5-ASA注腸だがプレドネマ・ステロネマの方が効果が出る場合もある

2012-01-11 22:29:10
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寛解維持においても経口のみよりも注腸を週二回(週末のみ)追加すると再燃率が違う

2012-01-11 22:29:29
h i d e @ u c @hide_uc

●注腸療法の実際の使い方 チューブ挿入でいたいならキシロカイン なるべく長時間腸管にためておくことが望ましいが、排出されてしまっても「大丈夫だよ」と患者に精神的なサポートをすることも必要w 温めるとよい、寝る前がよい

2012-01-11 22:29:53
h i d e @ u c @hide_uc

中止については見解はない、可能ならやり続けるのが望ましいと思われるが継続はQOLが下がるので使用間隔をあける、週末のみ継続等を患者個々 について検討する必要あり ●まとめ 海外と日本では利用指針に違いがあるが、積極的に使って問題はないよ

2012-01-11 22:30:12
h i d e @ u c @hide_uc

以上、ハローキティーまんが見つからなかったのが悔やまれます、関係ないけど

2012-01-11 22:30:48
h i d e @ u c @hide_uc

臨床消化器内科 Vol27No1 2012 1月号 IBD最近の治療 (今日は3.4.の内容) 3.潰瘍性大腸炎におけるステロイドの使い方 蘆田知史(札幌東徳州会病院IBDセンター) 他 4.クローン病におけるステロイドの使い方 杉本健(浜松医科大学第一内科・消化器内科) 他

2012-01-17 07:51:03
h i d e @ u c @hide_uc

3.潰瘍性大腸炎におけるステロイドの使い方 蘆田知史(札幌東徳州会病院IBDセンター) 他 -ステロイドが使用される以前はUC死亡率が8-55%あった、ステロイドが使用されるようになり6.9%に減少した(海外の話)  現在では1%以下

2012-01-17 07:51:29
h i d e @ u c @hide_uc

UCにおけるステロイドの治療は重症例に対する強力静注療法、中等症への経口投与 (局所製剤についてはここでは述べない)

2012-01-17 07:51:53
h i d e @ u c @hide_uc

I.強力静注療法 -重症例の6-7割を寛解導入 -プレドニゾロン60mg/日 or(1-1.5mg/kg/日) -要全身管理

2012-01-17 07:52:18
h i d e @ u c @hide_uc

・概要 多くの場合IVH管理下 投与期間は7-10日 ・手術適応の判定 7-10日経過しても好転しない場合はCyA(シクロスポリン)、IFX(インフリキシマブ)、TAC(タクロリムス)の適応を考慮

2012-01-17 07:52:43
h i d e @ u c @hide_uc

・寛解導入後の投与量 10mg/週 or 30%/週で減じる 欧米の基準だと治療開始後3日目の排便回数8回以上 or 排便回数3-8回+CRP4.5mg/l以上の症例の85%は手術の可能性高い

2012-01-17 07:53:09
h i d e @ u c @hide_uc

II.ステロイド経口投与 -SASP、5-ASAで改善しない症例且つ軽症・中等症 -20-40mg/日 -少量のステロイドの持続投与は寛解期間の延長には寄与しない

2012-01-17 07:53:26