下山後、嫁さんの実家(富山)で2日ほどゆっくりしていました。今日から社会復帰です。黒部の概要も落ち着いたら、ちょっとずつツイートしようと思います。
2012-01-10 12:37:0712月23日(黒部1日目) 曇り時々晴れ7:00大谷原~15:30高千穂平1980m 30kgのザックとラッセルで非常に疲れた。予報に反し天気は良好。
2012-01-11 20:54:4412月25日(3日目) 地吹雪6:30冷池小屋~鹿島槍40m下トラバース~13:30牛首のコル~17:00雪洞 鹿島槍山頂へは行かず40m手前から牛首尾根にトラバース。鹿島槍山頂付近から風が強く牛首山上部ではホワイトアウトの中、苦労して下降。激しい吹雪の中、雪洞を掘る。
2012-01-11 20:56:3512月26日(4日目) 吹雪4:00起床~7:00雪洞整備 吹雪で降雪が激しく、雪洞の出口の横穴を3m以上掘って外界へ。ある程度、予想していたが、完全に地形が変わっている。停滞。
2012-01-11 20:57:0612月27日(5日目) 吹雪4:00起床~5:00雪洞整備 雪洞の横穴は5mに延長された。この日は昨日ほどの悪天ではないがガスで何も見えない。
2012-01-11 20:57:3312月28日(6日目) 晴れ牛首尾根下降~十字峡 標高が下がるにつれブッシュとズボリが激しくなりペースは上がらない。十字峡に着いた頃には夕方。裸になり渡渉偵察をすると胸まで没す水量だった。ザックを背負っての渡渉では泳がなければならないだろう。35kgを背負っての水泳は危険そう。
2012-01-11 20:59:4512月29日(7日目) 黒部川渡渉開始~剱沢つり橋付近 人間は空身で渡渉。チロリアンブリッジを張って荷物を渡す方法を取った。いつもながらテンション最高潮の裸祭りを無事に終える。イヤー渡れてよかった。これだけの水量でもなんとかなるもんだ。
2012-01-11 21:01:4712月30日(8日目) 剣沢懸垂ポイント偵察 昨日の降雪で剱沢を諦めてガンドウ尾根を登り始めたが時折晴れ間がのぞく天気となり、1時間ほど登った後諦めきれずに引き返す。剱沢へのアプローチにトレースを付けつり橋にごっそりと積もった雪を除雪して明日に備える。
2012-01-11 21:02:5512月31日(9日目) 晴れ 大滝尾根登攀開始 大滝尾根上のキノコ雪の発達が良く、その登攀と垂直のブッシュにとても時間がかかった。重荷を背負いそれらを越えることが非常に辛い。真っ暗の中、厳しい登攀を終えて就寝。今日の目標は「紅白歌合戦を聞けるところまで」だったが。。。
2012-01-11 21:04:041月1日(10日目) 小雪5:00起床~7:30出発~17:00 14P目Fix 傾斜が落ちてスピードも上がると思っていたが、厳しい登攀は続き今日もジリジリとしか進めない。激しいキノコの登攀はスコップ2丁使用が調子良いことに気が付いた。寒い。
2012-01-11 21:04:181月2日(11日目)激しい雪 4:00起床~6:30出発~6P登攀~16:3021P目終了 今日こそ少しは楽に進めるのではという期待は裏切られ激しい降雪の中、キノコ雪との戦いは終わることなかった。かなり頑張ったつもりだったが6Pを伸ばすのが精一杯。非常に寒い。
2012-01-11 21:04:261月3日(12日目) 曇り時々晴れ大滝尾根終了~ガンドウ尾根JP付近2000m 今日の後半には、傾斜が緩くなりキノコ登攀も散発的になった。コンテを交えながらスピードを上げガンドウ尾根JPに合流して、4日間充実の大滝尾根登攀が終了した。本当に嬉しい。
2012-01-11 21:05:091月4日(13日目) ガンドウ尾根~仙人山坊主方面で雪洞 ガンドウ尾根上を空身ラッセルで進む。天候の回復は見込めず雪崩の危険が高い池平山の大斜面へは入れない。残りの日数を考えると停滞して状態を待つ余裕もないので、剱岳を諦め欅平を目指すことにする。
2012-01-11 21:08:131月5日(14日目) 吹雪4:00起床~7:00停滞決定 標高2000m程度のこの尾根上なら、かなりの悪天でも動けるはずと鷹を括っていたが、雪洞を出てみると猛吹雪で強引に動いても無駄と判断。停滞に決定。腹が減る。
2012-01-11 21:08:371月6日(15日目)くもり雪 3:30起床~6:00出発~1600m付近 朝は時折晴れ間も見える中、いくつもの小ピークを越えながら坊主山へ到着。小ピークを越えるたびに空身でラッセルを続ける。坊主山からの急な猛烈ブッシュには強烈だった。アウターパンツに大きなこしらえて突破。
2012-01-11 21:09:561月7日(16日目) くもり4:00~7:00出発~13:00欅平~宇奈月18:30 最後のピークを越えてからは支尾根に入り込まないよう気をつけながら下降。欅平から軌道を20km歩き宇奈月へ下山。
2012-01-11 21:10:45来年こそ、黒部の厳しい尾根と八つ峰をつなげた末の剱岳に立ちたい。もう4敗退目。でも黒部で過ごした全ての日々は僕の宝物です。夢が叶わないっていうのも、追い続けられるなら、時に幸せな事なのかもしれないですね。
2012-01-11 21:12:42