自分の頭で考える人材と新しい組織形態の自分のまとめ

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弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

人から言われたことをひたすらやる、ということが嫌いな人が起業することを志向したりするけど、知識を吸収して自分の頭で考えて創造することができないと、起業は無理だと思う。向いてるかもしれないから選択肢として持つことはありだと思うけど。

2012-01-14 16:08:22
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

日本の小中高等学校の教育というのは、基本的に自分の頭で考えずに言われたことをひたすらこなせる人が評価されるように設計されていると思う。戦後の教育改革がなされた時代において、国のために必要な人材はまさにそういう人たちだった。

2012-01-14 16:15:01
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

3.11以後現地にボランティアに行ってみた人はわかると思うけれど、復興するときというのはとにかく膨大な単純労働が発生する。ひたすら物資を運び、整理し、配り、土砂をかき分けるだけの仕事が大量にある。そういう現場では自分の頭で考える人はほとんど必要ない。

2012-01-14 16:17:11
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

高度経済成長期を支えたのも、自分の頭で考えずにひたすら言われたことを確実にこなす教育を受けた人たちだった。工場でひたすら人が機械を作る製造業が日本を支えた。しかし工場が機械化され、日本の産業のうち知識労働の割合が増えてくると、だんだん自分の頭で考えない人が困る時代になっていく。

2012-01-14 16:44:17
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

別に今書いてることは、全然目新しいものじゃない。四半世紀前に外山滋比古先生が『思考の整理学』においてグライダー人間と飛行機人間という比喩で看破していたこと。http://t.co/nenEGTRq

2012-01-14 16:49:05
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

いや、埋める必要は今の時代においてもあまりないと思うのです。言われたことをひたすらこなす人材は膨大に必要ですから。ただ、そういう人たちの待遇は確実に悪くなっていく。RT @rashita2: @igaki そのギャップをどう埋めるか。誰が埋めうるか。難しい問題ですな。

2012-01-14 16:55:44
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

それはこれからももっと進む(というか現状でもまだ不十分な領域がたくさんある)と思いますし、僕自身進めようと思っています。RT @kazstar: @igaki もしくはマニュアルサービス業務の拡大…ですが、これも限界かな 

2012-01-14 17:02:04
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

今のところの自分の考えとしては、まず労働契約という雇用形態自体がもう時代遅れだということ。指揮命令に従い、労働力を提供する代わりに賃金を得るというスタイルはもう古い。世の中に仕事は大量にあるが、それをこなすためには労働契約である必要はない。契約ではなく仕事をベースにすべきだ。

2012-01-14 17:09:06
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

そういう問題もありますね。使用者労働者双方にとって効率の悪いシステムだと思います。RT @nan5o: @igaki 人を使う側だと、成果と無関係に時間の拘束で対価が発生するシステムは受け入れがたいですよね。ダラダラやられると対価が高くなる。解雇も難しい…

2012-01-14 17:12:11
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

労働契約というのは博打みたいなもの。採用するとき、雇い主は採用する人が期待通りに仕事をしてくれるかわからないし、応募者も自分のやりたい仕事ができる職場かはわからない。双方何もわからない状態でいきなり強固な契約関係に入るのが労働契約。これだけ流動的な今の時代にうまくいくわけがない。

2012-01-14 17:14:54
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

最近流行りのノマドやコワーキングという言葉は、そういう労働契約の博打性・非効率性が徐々に顧みられ始めた結果だろう。ただ、今はまだ仕事ベースで安定的に収入を得る仕組みがない。ノマドやコワーキングというスタイルは、あと何年も保たないだろうと思う。

2012-01-14 17:18:26
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

というわけで、俺が5年後までにやりたいことというのは、そういう仕事ベースのシステムを作り上げることなのです。ノマドやコワーキングが死滅してしまう前にね。たぶん2015年頃には労働契約の非効率性がもっと社会的に表面化し、労働という概念の節目になると思う。それまでに間に合いたいなあ。

2012-01-14 17:22:02
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

ベーシックインカムという考え方は面白いとは思うんだけど、大きな欠点はそれだけで生きていけるとほとんどの人間は堕落し、社会との関わりを絶ってしまうだろうということ。それは人間の可能性をむざむざ放棄することで、とてももったいない。

2012-01-14 17:25:55
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

ベーシックインカムだけでは生きていけない程度の額を支給しつつ、労働契約に入らずに自分のやりたい仕事をやればそこそこの収入が手に入り、社会との関わりを保ちながら生きていけるという仕組みを作ってみたい。そのためには仕事ベースで収入が得られるシステムが必須。

2012-01-14 17:28:11
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

仕事ベースのシステムでは、誰でもできる仕事ほど単価が安く、特定のスキルや知識や能力を持った人しかできない仕事ほど単価が高い。また指揮命令関係はないから、誰もやりたがらない仕事ほど単価は上がる。需要と供給の一致する点が単価になるというシンプルな原理。ただ実現のハードルはかなり高い。

2012-01-14 17:37:45
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

こういう考えに至った経緯と考えの具体的内容はもっともっとあるんだけど、まあそれはいずれどこかでまとめよう。実は経緯としては労働契約ではなく、既存の会社の組織形態自体の非効率性の方を重視してたりする。

2012-01-14 17:43:07
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

@rashita2 という感じでつらつらとツイートしてみましたがいかがでしょうか

2012-01-14 17:52:19
倉下 忠憲 @rashita2

@igaki つらつらと読みました。ノマドとかコワーキングは孵化器のようなものかな、と捉えてます。スキルを持った異業種の人の交流から仕事が生まれる場所、みたいな。なので廃れるよりは違った方向に発展・進化していく可能性はあるかと。

2012-01-14 17:55:24
倉下 忠憲 @rashita2

@igaki BIはまあおいといて、会社の効率性と労働形態はまったく同感。現状、会社にとっても労働者にとってもハッピーでない形になっていると思います。

2012-01-14 17:55:59
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

@rashita2 ノマドとかコワーキングに関してはぼくもそんなイメージですね。確かに廃れるというのはやや語弊がありました。僕自身それらを発展させるというか体系しようとしてるので。

2012-01-14 17:59:21
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

@rashita2 BIは貧すれば鈍するの予防措置みたいなイメージですね。最低限衣食住の安心感がないと人間は心の余裕をなくしますから。会社に関しては法人という法制度を活用しつつ、そこで働く人たちの「精神的な意味での」効率を高められないか模索中です。

2012-01-14 18:04:04
倉下 忠憲 @rashita2

@igaki ノマドとかの言葉が流通して、「へぇ〜 そういうのもあるんだ」と既存の労働契約とは別の「仕事」のやり方がある、と周知されるのが、社会的な変化の第一歩かと思います。スキルある人が会社から「抜けて」いけば、会社の側も対応を変えざるを得ない、みたいな流れになったらが面白い。

2012-01-14 18:04:33
倉下 忠憲 @rashita2

@igaki BIは一種の「賭け」みたいな印象を感じます。ものすごい面白いものが生まれるかもしれないが、・・・という感じ。まあ、今の日本の社会制度はどのみち「リメイク」する必要があるので、その議論の土台にはなるかと思いますが。

2012-01-14 18:07:07
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

@rashita2 そこは僕はちょっと違うんですよね。会社から個人が抜けると、個人がバラバラになってしまう。やっぱり個人でできることはたいしたことないと思うんです。会社対個人ではなく、今までの会社とは違う緩やかな組織インフラの中で自由に能力ある人が動ける環境を作りたいと思ってます

2012-01-14 18:07:50