日本医事新報No.4575特集(12/31)「低線量被曝といかに向き合うか」を読んでの感想。

日本医事新報は、12/31「低線量被曝といかに向き合うか」という特集を組みました。そのうち、主として鈴木元氏の「年間数mSvの被曝は絶対許容できないレベルなのか」を読んでの感想を書きました。
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  • 高岡 滋 @st7q 2012-01-14 23:21:59
    ①日本医事新報No.4575特集(12/31)「低線量被曝といかに向き合うか」:ネット公開されていないが、その感想。巻頭p.7。100mSv以下の健康影響の見解は専門家間で一致しないが、「科学的方法で検出できず」というのは、理論上も実際上も誤り。最初の問題設定の誤謬は気になる。
  • 高岡 滋 @st7q 2012-01-14 23:22:41
    ②医事新報特集。巻頭p.7「(鈴木元、崎山比早子)両執筆者の共通認識と相違点を通して、危険か安全かの二元論の先にある『我々は低線量被曝といかに向き合うべきか』を考えたい。」…「二元論」が何を意味するのか不明だが、ここでは主として鈴木元氏の見解について述べる。
  • 高岡 滋 @st7q 2012-01-14 23:23:09
    ③医事新報特集。鈴木元氏の論文のタイトルは「年間数mSvの被曝は絶対許容できないレベルなのか」このタイトル自体が、「リスクをSv単位を軸に語ろうとする」姿勢と、「問題設定を『危険の有無』ではなく、『許容の可否』に移行せざるをえない」ことを物語っている。
  • 高岡 滋 @st7q 2012-01-14 23:24:48
    ④医事新報特集。鈴木元氏「LNTモデルで、5mSv被曝した時の癌死の増加分が、交通事故で死亡する生涯確率(5000人/1億人/年×70年間で0.35%)、肥満BMI5増あたり癌死亡リスク増加の概数3%と比べたとき、絶対許容できないレベルなのかどうか」、「考えてもらいたい」との事。
  • 高岡 滋 @st7q 2012-01-14 23:25:19
    ⑤医事新報特集。ここで、鈴木氏はLNT仮説下ではリスクが存在することを認めた上で、それが小さいと主張したいということだろう。しかし、ここで語られているリスクは[急性][外部被曝]による[癌死]に限定、単純化されている。しかも、胎児・小児のリスク対策への言及がない。
  • 高岡 滋 @st7q 2012-01-14 23:25:41
    ⑥医事新報特集。鈴木元氏は、この論文で、低線量被曝のリスクについての諸説を紹介しつつ、結局LNT仮説を否定することはできず、事実上低線量でのリスクの存在を認めたものとなっている。要するに、「危険は存在するが、大したことはないのでは」ということである。
  • 高岡 滋 @st7q 2012-01-14 23:26:09
    ⑦医事新報特集。鈴木元氏は、100mSv未満で見解一致しない状況を示し、「これでは国民が混乱し」→チェルノブイリ後「堕胎が増加した苦い経験」、「旧ソ連でのアルコール依存症」、「被曝線量と全く相関のない心因性疾患の増加」が日本で起こりかねないと論点外しの「懸念」を表明。
  • 高岡 滋 @st7q 2012-01-14 23:30:10
    ⑧医事新報特集。汚染被害が報告されると、すぐに他の交絡要因を持ち出すのは、水俣病と同じ。カナダ水俣病は、真面目に調査もされずに、飲酒等のせいにされた。交絡要因があっても研究は可能。それをする金と力があるにもかかわらず、それもせず交絡要因の存在で言下に否定する「専門家」集団。
  • 高岡 滋 @st7q 2012-01-14 23:31:45
    ⑨医事新報特集。鈴木元氏は、他のICRP派の学者と同じく、内部被曝についてはさらっと流す。触れたのは、チェルノブイリ甲状腺癌とテチャ川流域汚染。それでもって、リスクの大きさを全体として原爆被爆者のリスクと同等と結論づけている。被爆者も内部被曝を軽視・無視されてきたが…。
  • 高岡 滋 @st7q 2012-01-14 23:36:44
    ⑩医事新報特集。しかし、この論文で、100mSv未満でのリスクを鈴木元氏自身さえ事実上否定できない。問題はその程度の評価ということになる。しかし、この「mSv単位」の話で、福島原発事故による胎児小児を含む健康リスクを、内部被曝等も含めた上で本当に評価できるのか?…無理では?
  • 高岡 滋 @st7q 2012-01-14 23:37:32
    ⑪医事新報特集。しかも、前述の「懸念」を払拭したければ、正しく調査することだ。特に小児、胎児に対する健康影響が、上述より大きく存在することは、鈴木元氏とて否定できないはず。その内容も問題だが、健康調査、被曝対策に言及するかどうかが、本物と偽物の学者の分かれ目。
  • 高岡 滋 @st7q 2012-01-14 23:39:33
    ⑫医事新報特集。水俣病の国側医学者も、メチル水銀の危険性を過小評価する意見は言うが、現場の調査はせず。原発放射線学者も同じ。リスクの有無や大小について、安全よりの意見は言うが、まともな調査をしない。意見が分かれているときは公平な条件で調査するのが「科学的」なはず。
  • 高岡 滋 @st7q 2012-01-14 23:43:27
    ⑬医事新報特集。巻頭の「二元論」とは何だろう。未知リスクについての医学・公衆衛生学の第一の課題は、従来手法で真面目に検討することだが、これは単純な二元論ではない。放射線分野では危険を否定できない時、(従来手法を二元論と揶揄・回避し)「リス・コミ」という蒙昧に持ち込むということ?

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