救急現場からみる子どもの虐待 講演録メモ

hazuki_chekeさんが作成して下さった講演録メモと前後の関連するツイートをまとめさせていただきました。 感謝です!
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hazki @hazki_cheke

今日は、昨年いけなかった講演会にきてます。なんか事情で延期になってたのだ。ラッキー。すぐ隣で託児つき。初、家族以外の託児だー!ドキドキ。北九州市立八幡病院の市川先生。救急現場からみる子どもの虐待。

2012-01-14 14:01:35
hazki @hazki_cheke

【講演会メモ】「虐待通告数はH22年で約55000件。H18年の時点で、累積では学童期に2%の割合。H22年、近隣や警察からの通告は過去5年(H16〜20)より増加。しかし医療機関からの通告数は変化なし、全体の5%にとどまる。」

2012-01-15 09:32:20
hazki @hazki_cheke

【講演会メモ】「救急現場での虐待診断の問題点として、患者家族との信頼関係を構築しながらも虐待を疑い通報する、ということの難しさがある。北九州市では、開業医から基幹病院に連絡するルートを作っている。」

2012-01-15 09:35:59
hazki @hazki_cheke

【講演会メモ】「2009年、心中を除く虐待死亡事例78件の中では望まない妊娠、若年妊娠の占める割合が多い。H22年では日齢0で16人が虐待死している。望まない子に親による子殺しがおこっている。」

2012-01-15 09:40:11
hazki @hazki_cheke

【講演会メモ】「重症度にあわない家族の言動には十分注意すべき。コメディカルの知識向上も必要。待合室での様子や会話なども重要、事務が見聞きする場面。」

2012-01-15 09:44:02
hazki @hazki_cheke

訂正、通告数じゃなくて通告割合は変化なし、だな。たぶん数は増えてるけど、他がもっと増えたから割合は変わらずなんだと。RT @hazuki_cheke: 【講演会メモ】「しかし医療機関からの通告数は変化なし、全体の5%にとどまる。」

2012-01-15 09:52:15
hazki @hazki_cheke

【講演会メモ】「(事例)無熱性けいれん主訴で救急受診。MRI所見から硬膜下水腫、古い硬膜下血腫→SBS揺さぶられっ子症候群を疑い親に確認。過去にも揺さぶったことを認める。」

2012-01-15 10:03:02
hazki @hazki_cheke

【講演会メモ】「(事例へのコメント)頭部外傷でも、それを主訴に受診しないということも少なくない。何か変、と丸投げの場合も。呼吸障害、けいれんなどで受診する←片親が頭部外傷のことを全く知らないことも。」

2012-01-15 14:28:52
hazki @hazki_cheke

【講演会メモ】「(事例)習い事の先生に連れられて受診するも、親の話は一切せず。ころんだ、ぶつけた、わからない、など本人が言う。保護後10日ほどして、ようやく親から毎日暴力を受けていると話し出す。安全が保証されなければ、子どもは話さない。」

2012-01-15 14:33:46
hazki @hazki_cheke

【講演会メモ】「自然外傷との違い、事例からわかること。肩甲骨など凹とつのある所に一律にできている外傷、90度違う面にわたってできる外傷、鎖骨骨折などで中央ではなく骨端や骨幹端が折れている、らせん状骨折などは、自然外傷にはあまりない。」

2012-01-15 14:42:51
hazki @hazki_cheke

【講演会メモ】「非常に強い力とスピードで叩くと、叩いた直下の血管が逃げるので、二重条痕になる。子どもが身体をよじったりしていない、逃げられない状態で叩かれているため、そのような痕がはっきりと残る。たばこの押しつけ、熱したハンガーの押しつけなども同様、子どもは逃げられない。」

2012-01-15 14:48:38
hazki @hazki_cheke

【講演会メモ】「(事例)長男が顔にアザを作っていると学校からの通告。児相は水痘痕のようにも見える、と緊急性の判断はなく、保護なし。数日後、その妹が頭部外傷によるけいれんで救急搬送。長男の水痘痕とみられたものは、エアーガンの弾痕であった。」

2012-01-15 14:54:29
hazki @hazki_cheke

【講演会メモ】「顔にアザがあるという時点で、重症と判断してよいレベル。(身体的)虐待は普通、お尻など見えないところからはじまる。」

2012-01-15 14:57:23
hazki @hazki_cheke

【講演会メモ】「身体的虐待の疑われる2歳未満の子どもには全身骨スクリーニング検査を実施している。2〜5歳は、虐待による骨折があった場合に全身骨検査をする。5歳以上は外見からでも判断可能。」

2012-01-15 15:03:02
hazki @hazki_cheke

【講演会メモ】「学齢期に別の怪我で受診してMRIをとった所、かなり古い受傷が判明したケースもある。3歳のときに母が失踪しており、その母によるものか?脳の受傷、知的な遅れや顕著な視力低下がみとめられていた。」

2012-01-15 15:07:04
hazki @hazki_cheke

【講演会メモ】「自然外傷との違い、やけどの場合。境界が明瞭でほぼ一様のやけど、splash burn 飛び散り がない→虐待によるやけどを疑う」

2012-01-15 15:09:16
hazki @hazki_cheke

【講演会メモ】「メディカルネグレクト。宗教上の理由で受診しない。受診すれば救命できたケースがほとんど。小児の突然死では医療機関と検視官との連携がとれておらず、病気による死亡と判断されてしまい虐待とされないことも多い。」

2012-01-15 15:14:32
hazki @hazki_cheke

【講演会メモ】「医療機関の初期対応で重要なことは、虐待の見逃しを防止すること、見逃せば重篤な救急疾患であるという意識を持つこと。要支援児童を診療した場合は、子ども達の心身の治療を最優先しながら、関連機関への連携を迅速に行い、単独行動を慎み、組織的対応に努めること。」

2012-01-15 15:24:03
hazki @hazki_cheke

【講演会メモ】「グレーゾーンにさしかかっている育児自信を無くした母親への、医療関係者、保育関係者の働きかけが求められる時代。周産期等の早期から母子に関われる職業人として、強く意識して、細かい配慮を健全そうに見える母子にも行うことが重要。」

2012-01-15 15:27:43
hazki @hazki_cheke

【講演会メモ】以上、北九州市立八幡病院、市川院長の講演会「小児救急現場で遭遇する子ども虐待。いかに見抜き、いかに向きあい、いかにつなぐか!」より、メモ抜粋でした。

2012-01-15 15:29:50
hazki @hazki_cheke

講演会では、事例はほぼ全部カラー写真つき。メモにはのせなかったが、性的虐待では11歳女児の妊娠例で15週堕胎児の写真まで見せてくれて、正直、趣味悪いなあ〜と思った(^^;; インパクトを与えて虐待への関心を持たせるのだろうけど、そういうエモーショナルな働きかけって効果あるのかな。

2012-01-15 15:35:17
hazki @hazki_cheke

一応、一般市民向けの講演会だったのだけど、内容としては医療従事者向けな感じではあった。河野Drの虐待研修と、やり方が似てたなあ。河野Drも写真多いんだよね。漫画の、凍りついた瞳、にも確かとりあげられているよね。

2012-01-15 15:40:48
hazki @hazki_cheke

また、院長独特の想いの熱さもひしひしと感じる言動が多々あったのだけれど、そのあたりはざっくり省いてます。

2012-01-15 15:45:26
hazki @hazki_cheke

今回、講演会の資料には、「いかに見抜き、いかに対応し、いかにつなぐか」とあり、講演スライドでは対応のところが「向きあい」と変更されてあって、いいなあと思った。対応する前に向き合う覚悟や意識がまず必要なのが、虐待事案だもんなあ、と思った。

2012-01-15 15:50:23