【ほうかご百物語】妖怪についてつらつらと(2、3巻)
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…といった辺りで概説メモとしたく。途中から単純に火を奪う妖怪の列挙になっていたが…。以下、『ほうかご百物語』3巻との比較。
2012-03-08 00:08:51まず、明かりを奪う怪異であるという点は原典通りですかね。提灯の火か、電灯や懐中電灯か、といった違いはありますけど。それから、明かりを奪った後は何もしないという点は、そもそも原典でも光を奪うだけの怪異ですし(明かりが少なかった当時はそれこそ怖かったでしょうけど)。
2012-03-08 00:10:01次に、顕現する際に場所にこだわる、という点もやはり原典で蟋蟀橋の近くのウバノホトコロというところで出た、という話の伝わり方が生きているのではないかと思います。
2012-03-08 00:10:43また、先輩が「温泉郷に出たって話もあるみたい」と言っていましたが、これは上記の「妖怪名彙」に記された「加賀山中温泉」のような事例を指しているのではないでしょうか。
2012-03-08 00:10:58光を発見すると光源に近寄って消そうとする習性は、文献では特に強性されていないようですが、そもそも妖怪の本質として光(提灯の火)を奪うことがあるわけですし、この点についてはあまり気にしなくても良いのかもしれません。ということで以上。
2012-03-08 00:11:20そういえば、他は婆や狐狸などのように犯人が「存在」ですが、火取魔は誰かの行為というよりそれ自体がそのまま怪異、つまり「現象」という感じがあります。
2012-03-08 00:30:18※白狼山求道丸について
サイト更新その1。ほうかご百物語3巻より、木の葉天狗のキャラ・白狼山求道丸についての雑考。> http://t.co/Vt3fq9mL 白狼山求道丸について - EwigLeere -Memorium-
2013-01-13 22:20:07サイト更新その2。ほうかご百物語3巻より、木の葉天狗のキャラ・白狼山求道丸についての雑考。> http://t.co/XqqkMZyY 白狼山求道丸について(2)・虚空太鼓 - EwigLeere -Memorium-
2013-01-13 22:20:31サイト更新その3。ほうかご百物語3巻より、木の葉天狗のキャラ・白狼山求道丸についての雑考。> http://t.co/0EANW4EG 白狼山求道丸について(3)・空木倒し - EwigLeere -Memorium-
2013-01-13 22:20:52ということで、昨年7~8月に手書きで書いた雑考をいまさらのようにようやく書き上げましたよー。書き上げたは良いけど長すぎるのでツイートではなく普通に雑記に書くというね。
2013-01-13 22:21:41※天邪鬼について
ああ、天邪鬼がゲーム好きっていうのはこの辺りが元かな…?ローカル伝承なのかどうかちょっと調べてみるか。> http://t.co/lMJR3d0m 神様のサイコロ遊び・双六岳
2012-02-05 15:17:27怪異・妖怪伝承データベースにもそれっぽいのがあった。> http://t.co/40liSjKw 神々,天女,天の邪鬼 | カミガミ,テンニョ,アマノジャク | 怪異・妖怪伝承データベース
2012-02-05 16:04:37http://t.co/tflejNK7 天狗,天の邪鬼,天女 | テング,アマノジャク,テンニョ | 怪異・妖怪伝承データベース / http://t.co/Iw9pqD92 盤の石 | バンノイシ | 怪異・妖怪伝承データベース
2012-02-05 16:29:39http://t.co/tBi4uYyg 天邪鬼 | アマノジャク | 怪異・妖怪伝承データベース / http://t.co/5lVTvvzJ 天の邪鬼,天人,盤の石 | アマノジャク,テンニン,バンノイシ | 怪異・妖怪伝承データベース
2012-02-05 16:29:01※迷い家について
※文献を基にした概説メモ
今日も引き続いて遠野地方関係を行きます。『ほうかご百物語』3巻より、「迷い家」。参考文献は[1]『遠野物語』(柳田 国男著、大和書房、1972)、[2]『〔口語訳〕遠野物語』(綾藤 総一郎監修、佐藤 誠輔訳、株式会社河出書房、1993年第4版)、
2012-07-01 11:51:50[3]『遠野物語小事典』(野村 純一/渋谷 勲/菊池 照雄/米屋 陽一編、株式会社ぎょうせい、H.4)、[4]「全国妖怪語辞典」『日本民俗文化資料集成 8 妖怪』(谷川 健一編纂、三一書房、1988)、[5]『定本 柳田國男集 第五巻』(柳田 國男著、筑摩書房、1962)。
2012-07-01 11:51:52ある女が蕗を採るために家の門の前の小川に沿って山へ入った。いつの間にかかなり山奥まで入っており、さらに進むと立派な黒い門を持つ家に辿り着いた。その家の広い庭には紅白の花が咲き誇り、鶏が遊んでいた。牛小屋には多くの牛が、馬屋には多くの馬がいた。
2012-07-01 11:52:37玄関から家に入ると広間には朱や黒の立派なお膳やお椀がたくさんあった。奥の座敷の火鉢には鉄瓶の湯が沸いている。しかし、一向に人影が見えない。これはもしや山男の家ではないかと恐ろしくなった女は慌てて家に戻っていった。
2012-07-01 11:52:42その後あくる日、女が家の門の前の川で洗い物をしていると、赤い立派なお椀が流れてきた。このお椀を拾った女はこれを食器ではなく、米や麦を計る器として使おうと考えてケセネギツの中に隠した。食器として使うと、きたないと怒られてしまうと考えたためだ。
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