柿沢未途代議士、ラハマノフ大使、コゼミヤキン社長の会談まとめ
昨日の日本サードパーティー株式会社「放射能プレミアムドックセンター」開設式の後、私の議員会館にベラルーシのラハマノフ大使、内部被曝測定機器メーカーATOMTEX社のコゼミヤキン社長が面会に来られた。重要な話だったので書いておきたい。 http://t.co/cDlxH4F1
2012-01-17 23:00:58ベラルーシのATOMTEX社、コゼミヤキン社長。ホールボディカウンターはじめ放射線測定機材のメーカーとして世界72ヵ国に輸出、原発、医療、研究機関等で利用されている。輸出が9割以上という。会社は40年以上の歴史があり、チェルノブイリ事故以前は軍事関連、宇宙関連が顧客だったと。
2012-01-17 23:10:04チェルノブイリ以降、ATOMTEX社は民生用の放射線測定機器の開発を始める。事故後5、6年間は核種が多岐にわたり複雑で高価な測定機器が必要だが、その後はセシウム137が圧倒的になる。そこでセシウム137に特化した測定機器を1993年以降の5年間で4500台提供したと。
2012-01-17 23:19:24測定機器4500台は、水・食品の検査機器が1500台、ホールボディカウンターが60台以上、βγスペクトルメーターが100台以上と。βγスペクトルメーターはストロンチウム90の水や食品への混入が見られたため。これらがベラルーシにおけるモニタリングネットワークの基礎となった。
2012-01-17 23:25:09そして、測定結果は全て国際的に通用するサーティフィケート(証明書)として発行される。証明書のない食品は市場に流通できない仕組み。ATOMTEX社のコゼミヤキン社長「日本の方々には当初から食品の検査と体内の被曝検査が重要と言ってきた。ようやくそれに目を向けてくれるようになった」
2012-01-17 23:41:25ATOMTEX社のコゼミヤキン社長「当初、日本では、一部の企業が、携帯線量計で牛乳を測定して安全性を判断できるかのようなデモンストレーションがあったと聞く」「その場で土壌検査をして地図上にプロットできる機器を開発、廃棄物の検査、鉄くずの検査等、全ての実績がある」
2012-01-17 23:48:14ATOMTEX社のコゼミヤキン社長「当初、日本では、一部の企業が、携帯線量計で牛乳を測定して安全性を判断できるかのようなデモンストレーションがあったと聞く」「その場で土壌検査をして地図上にプロットできる機器を開発、廃棄物の検査、鉄くずの検査等、全ての実績がある」
2012-01-17 23:48:14ATOMTEX社のコゼミヤキン社長は測定・検査体制の整備を何度も強調した。日本は食品ですらサンプル検査、それでも500Bq/kgという甘い暫定規制値を超える食品が次々に出ている。政府は全量検査は不可能と考えているはず、と言ったら、「なぜですか?人の健康がかかっているのに」と。
2012-01-17 23:59:28ATOMTEX社のコゼミヤキン社長は、「金属の検査」を何度も強調した。瓦礫の検査は日本でも言われるが、なぜ「金属」について特に言うのか。「鉄くず、金属くずは、溶解してリサイクルされ、再利用されるからだ。放射性物質の付着した鉄くずが再利用され、大問題になった経験から言っているのだ」
2012-01-18 00:06:35それに近いケースが最近、日本でもあった。新築マンションから高い放射線が測定され、調べてみたら3月下旬に浪江町の採石場で採掘された石を使っていて、その石は建設会社19社に5200トンも販売されていたという。コゼミヤキン社長「建材の検査は重要だ。わが国には建材の基準もある」
2012-01-18 00:12:04コゼミヤキン社長「廃棄物についてもATOMTEX社はトラックに乗せた状態のままゲートをくぐると総重量とセシウム含有量が自動的に測定されるシステムを開発している。私達の過去の経験から、このような鉄くず、金属くずの検査、建材の検査、廃棄物の検査が必要になってくるはずだ。」
2012-01-18 00:20:47チェルノブイリの経験があり、それに対応するために測定機器を開発し、食品、金属、建材、廃棄物、あらゆるものの検査体制を整備したベラルーシという国があるのに、日本政府はその経験から学んでいないように見える。それどころか完璧な検査体制を整えるのは無理だと最初から諦めている節さえある。
2012-01-18 00:26:29きちんとした検査体制も整えないまま、直接、口に入る食品ですらサンプル検査でお茶を濁して、そのサンプル検査ですら甘い暫定規制値を超過する事例が相次いでいる。NHKスペシャルの魚の汚染を見るにつけ、汚染された食品がサンプル検査をすり抜けてどれだけ流通しているのか、考えてしまう。
2012-01-18 00:38:56ラハマノフ大使「日本政府にどのような協力も情報提供もする。日本政府は米国のアドバイスを重視しているようだが、ベラルーシの経験と知見は活かせるはずだし、活かしてほしい」。結局、「日本がベラルーシより遅れているはずがない」という思い込みで目が曇っているだけなのではないか。
2012-01-18 00:32:42こうした中、政府は1兆円以上の巨額の費用をかけて除染の活動を進める。除染が不要だとは思わないが、国民の健康を守り安心を確保するには、それ以外に費用をかけてやるべき事があるのではないか。チェルノブイリを経験したベラルーシやウクライナに学べばその事が見えてくるのに、なぜこうなるのか。
2012-01-18 00:43:56最後に。「チェルノブイリ・ハート」というドキュメンタリー映画がある。チェルノブイリ後のベラルーシで子どもの甲状腺癌だけでなく、先天性の重度障害を持って生まれる子が激増し、生まれつき心臓に穴があいている子が生まれるようになったと、衝撃的な映像とともに紹介されている。
2012-01-18 00:49:37