クオリティー=創造性?

@maki_a_loki(東京芸術史)さんの2月号(2012)の美術手帳「松井冬子×青柳正規(国立西洋美術館館長)対談」を読んで、つぶやいたこと。
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アラマキワタル arawata @aramakiwataru

美術手帳2月号を読んでおります。今年の抱負は食わず嫌いです。まずは見方がさっぱり分からない「絵画」というものを興味深く見ることができるように訓練しようかと思い、松井冬子特集を購入しました。

2012-01-18 17:05:31
アラマキワタル arawata @aramakiwataru

美術手帳の松井冬子×青柳正規(国立西洋美術館館長)対談で、興味深い箇所あり。青柳「少し荒っぽい言い方になりますが、美術が美術であるためには三つの要素が必要(略)。一つはクリエイティビティー(略)次に主題または主張(略)最後にクオリティー(略)…(→次のツイートに続く)

2012-01-18 17:10:25
アラマキワタル arawata @aramakiwataru

続き)日本画の世界は(略)クオリティーの維持にかなり執着し続け(略)結果、それが現状ではユニークな存在に、つまりクリエイティビティーとも捉えられると言えそうです」。クオリティーの徹底が、創造性に(青柳さんは言っていないが、もしかすると、ある種の主張にも)転化されると。

2012-01-18 17:16:07
アラマキワタル arawata @aramakiwataru

続き2)同じ美術手帳の別のコーナーで、ギャラリストの横井さんの紹介があって、本人の言葉としてこうある。「現在の目標は、海外への進出。日本人作家が持つ、技術へのこだわりや精神性を武器に…」。日本画ではないけども、日本人作家の特徴としてやはり「技術≒クオリティ」が挙げられている。

2012-01-18 17:22:59
アラマキワタル arawata @aramakiwataru

続き3)日本では頭でっかちで一見軽薄なコンセプチュアルアートの評判が悪くて(少なくとも隆盛ではなく)、一方で、見方によっては技術≒クオリティーそれ自体が創造性として受け止められるほどに技術≒クオリティーへの信頼が厚い。日本画に限らず、国内のアート界の一般論として言えそう。以上。

2012-01-18 17:29:13
アラマキワタル arawata @aramakiwataru

続き4)これまで個人的にクオリティに無関心だったが、クオリティ自体が創造性だ!という観点を持つことで、今後は無闇にクオリティの高い作品を興味深く受け止めることができそうな気がして勇気がわいてきた。その技量に感心するではなく、日本人的偏執≒変態性に着目するということ。

2012-01-18 17:38:17
アラマキワタル arawata @aramakiwataru

続き5)その偏執は精神分析を誘発しそうな反復強迫症状じゃなくて、ある種の美学というか矜持というか、そういうものを伴ったクオリティへの偏執で、その制作姿勢を賛美するのではなく一つの傾向・特徴としてフラットに捉えると。で、だから何なの、と自分に突っ込んだところで思考停止。家帰ろ。

2012-01-18 17:49:21