国立環境研究所の研究者による放射性物質に汚染された廃棄物埋め立ての問題点
@y_morigucci 環境省が酷い要請をしているようです。再三、8,000 Ba/kg以下という基準では普通の埋立は無理です。もう彼らが何を考えてるか分かりません。Reading:NHKニュース 基準以下の廃棄物 処分を要請 http://t.co/A229L8J2
2012-01-21 11:05:13@y_morigucci はい、承知しています。しかし、さすがにここは黙っていられません。こういう事態を防ぐためにこれまでやってきましたので。メンションでは失礼なので、これから私のアカウントでなぜだめかをツィートします。
2012-01-21 11:41:36まず、前後して、環境省からの実際の通知文を入手しました。そこにはよく読まないとわかりにくいですが、8,000 Bq/kg以下の廃棄物の処分については放射能汚染対処特別措置法の特定一般廃棄物・特定産業廃棄物の上乗せ基準に従うように書いてありました。
2012-01-21 12:03:46もの凄い勢いでフォローされていますが(びっくり)、いろいろバタバタしており、少々、とぎれとぎれのツィートになりますことはお許しください。
2012-01-21 12:11:02ちょっと離れるので、予習として、特定一般廃棄物・特定産業廃棄物(8,000 Bq/kg)の埋め立てかたが書いてあるガイドラインは http://t.co/B8u4Hur5 にあります。
2012-01-21 12:25:03すこし戻ります。放射性物質を処分する基本は遮蔽(放射線を外に漏らさないこと)と隔離(放射性物質を外に漏らさないこと)です。それから埋め立てをする作業員の防護(重大な被ばくをしないようにすること)も大事です。
2012-01-21 13:22:33遮蔽については、元々埋立地ではごみの飛散や臭いや害虫の発生を防ぐために、ごみを埋めた後を土などで覆います(覆土)。この、覆土の厚さを放射線量に応じて厚くすることで、遮蔽の効果を持たせることができます。
2012-01-21 13:26:12なお、技術の具体的目標は埋立地からの排水(浸出水)の放射性セシウム濃度を放流水の線量限度(セシウム134だけだと60Bq/L、セシウム137だけだと90Bq/L、それぞれ半々ずつあると、合わせて75Bq/L)以下にすることです。
2012-01-21 13:49:25この放流水の基準は、70年間「直接」飲み続けて年間の被ばく線量が1mSv以下となることのようです。再び、ちょっと離れます。もったいつけているようですみません。
2012-01-21 13:56:07はいその通りです。フォローありがとうございます。@y_morigucci: 「放流水」の基準としていますが、この数値は元は放流水の基準ではなく施設周辺の水域に当てはめるもので、それを放流水にあてはめることで保守的な(安全側の)基準としていると理解しています。
2012-01-21 14:11:47しばし戻ります。放射性セシウムを埋立地の中に隔離する(排水として出さない)方法には、水と触れさせない(溶かさない)、溶けたものを埋立地の中で止める、排水処理施設で除去するの三つがあります。
2012-01-21 15:22:54放射線が十分に減衰する長い期間(元々の濃度により数十年から数百年)、隔離の機能を保つためには、どれかひとつが壊れても残りでカバーできるように、これら三つの方法を同時に持たせることが理想的です。
2012-01-21 15:27:10水に触れさせない方法には、埋立地に屋根をかけたり、地表面を水が通らない材料で覆ったりして、そもそも雨水が埋立地の中に入らないようにすること、また、廃棄物をコンクリートなどでがっしり固めて水が通らないようにすることがあります。
2012-01-21 15:30:22(水に)溶けたものを埋立地の中で止めるには、埋立地の中に土壌やゼオライト等の層を作って、そこを通る水に溶けた放射性セシウムを捕捉する方法があります。
2012-01-21 15:36:40浸出水が外に出る前に処理施設で除去するためには、ゼオライトやイオン交換樹脂によるフィルター(吸着塔)や逆浸透(海水を真水にする膜)を設置する必要があります。
2012-01-21 15:43:30