1月22日水俣病不知火患者会による一斉検診。高岡医師によるその報告

高岡　滋 @st7q

本日の水俣病大検診、396名受診。集計できた377名中344名（91%）に、四肢末梢優位または全身性の表在感覚障害（触覚または痛覚）があった。この受診者の9割前後に症状があるというのは、1987年、2009年の1000人検診の時と同様の数字。

高岡　滋 @st7q

検診受診者のなかで、水俣病特措法対象地域外の住民の症状も、対象地域内の住民のそれと何ら変わりはない。海に境界線はないし、魚も人も移動する。60歳未満の対象地域外住民のなかにも、視野狭窄、全身性感覚障害、失調などのハンター・ラッセル症状がそろっている人がいる。

高岡　滋 @st7q

検診受診者のなかで、水俣病特措法対象地域外の住民の症状も、対象地域内の住民のそれと何ら変わりはない。海に境界線はないし、魚も人も移動する。60歳未満の対象地域外住民のなかにも、視野狭窄、全身性感覚障害、失調などのハンター・ラッセル症状がそろっている人がいる。

高岡　滋 @st7q

水俣病での経験。住民に健康被害をもたらす事態が生じても、被害者が何も言われなければ、行政は誰も救済しないし、企業に責任をとらせようともしない。救済するとしても、その費用が膨大になると予想される時は、調査に基づく実態把握をすることなく、その費用を小さくする理屈を見つけようとする。

高岡　滋 @st7q

水俣病での経験。住民に健康被害をもたらす事態が生じても、被害者が何も言われなければ、行政は誰も救済しないし、企業に責任をとらせようともしない。救済するとしても、その費用が膨大になると予想される時は、調査に基づく実態把握をすることなく、その費用を小さくする理屈を見つけようとする。

高岡　滋 @st7q

行政の「被害実態よりも救済費用を考慮する政策」から、「被害が大きければ大きいほど、環境被害を起こした企業が守られる」結果が導き出される。水俣病の場合、チッソがなくなったら補償もできなくなると言われた。その結果、原因企業の責任は曖昧となり、より大きな被害が起こってしまう。

高岡　滋 @st7q

資本主義あるいは社会が健全でありたければ、利益を生み出す能力と、道義的責任を果たす能力の両方が、同時に存在する必要がある。責任を果たせない企業は淘汰されるべき。一国経済の先端をいく企業（当時のチッソ、現在の東電）の横暴が許される事態は、いずれ経済・社会システムの破綻を招く。

yoko oshita @oshichan_nanana

@st7q 先生お疲れ様でした。せめて正直に「お金あらへんねん。だから歳いった人、生活に困ってる人、症状の重い人、キツい人から順番に補償していきますわ。すんません」って正直に言ってくれたらまだ納得がいくのに、なんて思っちゃいます。そんな軽々しいもんではないのだけれど。

yoko oshita @oshichan_nanana

きっとまだまだ名乗り出ていない人はいる。うちの親戚でさえまだいる。関西に出てきているから、声をかけるかどうか迷った。だけど、迷った末やめた。同年代のいとこが胎児性水俣病で亡くなった。友達にもそれらしい症状の人はいた。その人達を思うと、自分なんかが“名乗り出る“のは

yoko oshita @oshichan_nanana

(続き)おこがましい、と彼女(叔母)はいう。口に出しては言わないけれど、彼女も自分でも整理できない色んなもやもやを抱えているのだ。その複雑な思いが申請や検査さえも二の足を踏ませる。きっと色々なものを見てきて、心を痛めてきたのではないか。

yoko oshita @oshichan_nanana

申請だけが答えではない。でも私自身の前の高い高い「１９６８年の壁」を超えるためには、叔母のような方こそ名乗り出てほしい、と思ってしまう。地域社会全体が被害者であること示すために。でもあくまでそれは私の不確定な希望に基づく願望でしかない。複雑な思いを残したまま今日は暮れていった。

yoko oshita @oshichan_nanana

歴史は繰り返されつづける。戦争。公害や薬害。差別や暴力...。「こんな体験は自分達で最後にしたい」と人は立ち上がるが必ず何度も絶望する。歴史は変えられないかもしれない。だけど目の前の１人の心にだけでも風が吹けば、いつか大きなうねりになるかもしれない。その希望に懸けるしかない。

yoko oshita @oshichan_nanana

ここ数日ずっと口と手足は痺れっぱなし。やっぱり私の頭の中のアイツが検診を前にゴソゴソしていやがるのだ。なだめるために羽生ー阿久津戦を見て寝る努力しよう。検診に携わった方、検診を受けた方、皆様本当にお疲れ様でした。おやすみなさい。