ライスのディスクガイド#03:New Order

不定期ディスクガイド3回目。 英国ニューウェーブを代表するバンド、New Orderのディスコグラフティーです。 ダンスとロックの融合の軌跡は全てこのバンドから始まったと言っても過言ではないでしょう。
1
テリー・ライス @terry_rice88

今回はNew Orderのディスコグラフティーです。

2012-01-23 23:51:04

New Order

1980年イギリス、マンチェスターで結成されたバンド。
前身のポストパンク&ニューウェーブバンド、Joy divisionから発展。
(フロントマンだったイアン・カーティスが自殺した為)
ダンス×ロックの融合を標榜し、
UKクラブカルチャーにも多大な影響を残したグループでもある。
そして数少ないニューウェーブから生き残ったバンドの一つ。
2007年
ベーシストのピーター・フックとフロントマンのバーナード・サムナーの
かねてからの確執が決定的になり、事実上の解散。
しかし2011年チャリティーギグの為に、
フックを除くオリジナルメンバー&サポートメンバーで再結成。
今後の動向が注目される。

テリー・ライス @terry_rice88

New Order 「Movement」81年作の1stアルバム。Joy Divisionという名を捨て、新たなバンドとしてスタートした一枚。だがイアン・カーティスという不世出の人物を失った悲しみは大きく、そのサウンドも色濃く引き摺っている。お気に入り曲は1,4,5,8 #NO

2012-01-23 23:52:17
テリー・ライス @terry_rice88

とはいえ、個人的には残されたメンバーが陰鬱なサウンドの中に光を見出そうと必死にもがく姿が垣間見れるような気がする。サウンドはまだ借り物だけども、少しずつ光が差し始める瞬間を捉えた作品と言えるかなあと。全8曲。シングル曲は未収録。終わり方も断末魔みたいだけども。 #NO

2012-01-23 23:52:29
テリー・ライス @terry_rice88

それでもピーター・フックのベースはこの当時から健在だし、バーナード・サムナーの舌っ足らずなヴォーカルも聞ける。面白いのはドラムがパーカッション的な細かなリズムと取っていることか。個人的には彼らのディスコグラフィー中最もダークな作風で嫌いじゃなかったりする。 #NO

2012-01-23 23:52:50
テリー・ライス @terry_rice88

そのダークさというのにはイアン・カーティスの影が付きまとうわけだけども。Joy DivisonとNew Orderを繋ぐミッシングリング的役割な一枚。NO入門にはオススメできない一枚かな。メンバーからも評価が悪い作品らしいが、出しておかなかったら前に進めなかったと思う。 #NO

2012-01-23 23:53:02
テリー・ライス @terry_rice88

New Order 「Power,Corruption&Lies」(邦題:権力と美学)83年作の2nd。一般的に彼らの作風が確立された作品とも言われている。前作の陰鬱さが薄まり、キラキラしたシンセの音が多用されているのが本作。好きな曲は2以外全て。#NO

2012-01-23 23:53:16
テリー・ライス @terry_rice88

サウンドはまさしくニューウェーブサウンド。ほの暗いメロディーに鳴り響くシンセと電子リズム。そこにピーター・フックのベースが重なり、ニュー・オーダーサウンドと化す。初期の彼らはシングル曲をアルバム未収録にしてましたが、収録しなくてもこの出来だからすごいよなあ #NO

2012-01-23 23:53:32
テリー・ライス @terry_rice88

名実共に80年代の名盤ではあるけど、「まだ」イアン・カーティスの影を引き摺っているのと享楽的なダンスビートとの乖離がまだあって、未整理なとこがちらほらと見え隠れするのが玉に瑕ですかねえ。とはいえ、1stに感じられる停滞から見事に羽ばたいている。 #NO

2012-01-23 23:53:46
テリー・ライス @terry_rice88

作風が確立されたおかげで、クラブのほの暗い密室度が強まったのはあるかな。 ライヴハウスじゃなくてクラブやディスコの雰囲気。ニュー・オーダーというバンドの特質が良く表れている一枚だと思いますね。ダイヤの原石で洗練されていない魅力を秘めていて、それが次作へと繋がっていきます #NO

2012-01-23 23:53:59
テリー・ライス @terry_rice88

New Order 「Low-life」 85年作の3rd。彼らがついに独自の魅力を開花させた記念すべき一枚。捨て曲なしの代表作でしょう。本作からシングルが収録されるようになり、完全にJoy Divisionの影響から吹っ切れた作風に。 #NO

2012-01-23 23:54:13
テリー・ライス @terry_rice88

のっけから最後までクラブを意識した構成になっていて、特に5曲目のインストからの怒濤の流れなんて、完璧と言っていいくらい上手く出来ている。これで踊れなければ嘘だといって良いかも。 ベースは縦横無尽の大活躍で8曲目にはスラップまで披露。 #NO

2012-01-23 23:54:27
テリー・ライス @terry_rice88

バンドを特徴付けている高音ベースのみならず、きちんと土台づくりもこなしているのもまた憎い。バーナード・サムナーのボーカルも今までと比べて明らかに伸びやかに歌われているのが印象的だなあ。鬱々とした感じは払拭されて、カクテルライトというかミラーボールの下で歌う、儚さが。 #NO

2012-01-23 23:54:42
テリー・ライス @terry_rice88

2ndから参加のジリアン・ギルバートのシンセサイザーももちろん大活躍。バーナードのギターも良い塩梅に聞いていて、聞いていて気持ちの良い作品でもある。本当にいろんな意味で解き放たれた感のある傑作と言えるでしょう。 #NO

2012-01-23 23:54:55
テリー・ライス @terry_rice88

New Order 「Brotherhood」 86年作の4th。日本盤はCD再リリースの際にシングル曲だった「State of Nation」収録されて全10曲となっています。お気に入り曲は4,5,6かな。全体の構成も凄くいいアルバムですね。前作から引き続き好調です。 #NO

2012-01-23 23:55:11
テリー・ライス @terry_rice88

一般的にアコースティック楽器も取り入れて音楽性の幅が広がったと言われてもいるけど、3rdがクラブ指向に傾倒していたのに対して、ロック回帰しているのが本作といえるのでしょうね。ドラムのリズムもかなりスクエアな8ビートが多い気がします。そういう点では最も聞きやすいかも。 #NO

2012-01-23 23:56:05
テリー・ライス @terry_rice88

サウンドは全体的に硬質です。むしろ金属のような硬い演奏。クラブを通過して以降のロック、みたいな。現代のロックに直結しているようなサウンドだと言っていいかも。ここでの彼らの演奏の場はクラブではなく工場とか労働環境のようなイメージですかね #NO

2012-01-23 23:56:19