ニボシ企画「子ども短歌2011」vol.30

村井ニボシ @niboshi2000

父親が「はやく死にたい・・」と、家族に聞こえる程度の独り言を言っている。うざい（自分を棚に上げて）。そういうことは中学生のうちに言っておいたほうがいいということがわかった。

村井ニボシ @niboshi2000

家族の半数が自殺したがってるごく一般的な家庭から、生の希望あふれる子供短歌をお送りするよ。ライフイズビューティフル。

村井ニボシ @niboshi2000

天国で　愛犬ジャムは　元気かな　一度あいたい　もうあえない　（小四・莉璃）　評：はい、いきなり死んだー。小四なりに死に向き合ってるなあ。「（もう）一度あいたい、もうあえない」という、率直な事実の羅列が光る。小学生の時の作文って、「箇条書き」との戦いだったけど、やりかたにもよるね。

村井ニボシ @niboshi2000

弟よ　今どこにいる　夏空か　時が来たら　また会おう　（中二）　評はい、また死んだっぽいー。いい笑顔でサムズアップしてる弟が夏空にアップで映ってるイメージだが、ただ飛行機に乗ってどっか旅に行っただけかもしれないからなあ。中二病は、物事の大きさの遠近感をわかりづらくする効果があるね。

村井ニボシ @niboshi2000

消しゴムと　オレのデッキと　えんぴつと　友達いっぱい　いつものけしき　（中二）　評：インドア派、それも非電源派の友情。紙と鉛筆と、それからカードとかルールブックとかそういうゲームごと固有に必要なものと、あとなにより友達。それさえあれば、無限の世界が生まれるんだ。それが、いつも。

村井ニボシ @niboshi2000

えんぴつは　つかうとしんが　きえていく　きがつけばまた　きえてきている　（小四）　評：別に不思議ではないんだけれど、本当にちょびっとづつしか減っていかないものだから、減っていく過程が掴めなくて、いつも「気がつけば」なんだよなあ。「きえていく」とあるから、不思議なのかもしれない。

村井ニボシ @niboshi2000

えんぴつは　小さなときは　主役でも　大きくなれば　シャーペン主役　（中二・海）　評：小三あたりから、みんなだんだんシャーペンを使い出して、それと並行して、一人称を「おれ」「うち」に変え始めたんだよなあ、自分の場合。あれに違和感を感じるか感じないかで、その後の人生が変わる気がする。

村井ニボシ @niboshi2000

昼寝して　いつのまにかに　９時だった　ここから始る　不規則生活　（中二）　評：こうなると、もう午前3時まで眠れなくて、朝10時に起きることになる。この睡眠時間のズレって、一度ズレたら逆向きにズラして直すってことがむずかしいんだよなあ、どういうわけか。

村井ニボシ @niboshi2000

ぼくのゆめ　うちゅうひこうし　なんだけど　なるかなれぬか　まだわからない　（小四）　評：たしかに、それは、わからんね・・。狭き門なんだろうけれど、ひょっとしたらなれちゃうかもしれないから、まあ、「がんばれ」しか言えなくなる歌。ぼんやりした夢でも、持てるうちが華だね。

村井ニボシ @niboshi2000

夏休み　早くこないか　ずっとまつ　遊びたいよね　かくれんぼして　（小四・沙耶花）　評：夏休みになったら、やりたいことがあるのだが、何がやりたいのかというと、かくれんぼだという。そんなの普段でもできるだろう！　なんだろう。朝から晩まで、町全体をフルに使う超かくれんぼでもやる気か。

村井ニボシ @niboshi2000

夏休み　一番好きな　休みの日　毎日歩く　川の中まで　（小四・楓雅）　評：こっちの子は、夏休みが来たら、毎日川の中まで歩くという。な、なんかいじらしいなあ・・。子供＋川の組み合わせは、水難による死を連想させやすいから、はかなさもあるなあ。けど名前がDQNだなあ、フーガって。

村井ニボシ @niboshi2000

部活中　外部じゃないのに　日焼けする　なんだかそれが　めっちゃくやしい　（中二・さくら）　評：「外部」という語彙が中学生一本！　なんだかくやしいものなのか。バレーとか剣道とか、体育館内でやるやつは「内部」なのかなあ？　逆に鉄道研究部とかは外部なのだろうか。電車を見に外には出るし。

村井ニボシ @niboshi2000

部屋そうじ　タンスの中から　出てきたよ　それは何って　五千円♡　（中二）　評：前に、500円で人生が奇想天外だって言ってるやつがあったけど、これは額が10倍だ。そりゃゲーセン（5,000円）出てきたら、ハートマークぐらいつけちゃうよ。「それは何って」という引きがいやらしいね。

村井ニボシ @niboshi2000

おにごっこ　いもうと本気で　走ったよ　つかまりそうだ　いますぐにげろ　（小四）　評：妹だし、遊びだし、手抜きして後ろ見ながら走っていたら、あいつ本気出してんじゃねーか！　加減はするけど負けたくないからいますぐダッシュ！　一瞬の機微をとらえた。なんでこの瞬間を短歌にできるんだろ。

村井ニボシ @niboshi2000

次の短歌で今日は終わりそうだ、いますぐ逃げろ！

村井ニボシ @niboshi2000

宿題は　めんどくさいよ　どうすれば　よいのでしょう　おしえてください　（中二）　評：根本的なことを聞くなあ・・。宿題は、それ自体義務を意味に含んでいるが、だからと言ってそれに服するとは了解してないぞと。そんなこと言われてもなあ・・。地味に隙がなく、完成度の高い一首。

村井ニボシ @niboshi2000

おわりおわりー。なにもかも　めんどくさいよ　どうすれば　よいのでしょう　ふとんにもぐる。

てぃだ @Tida_pandany

ペットロスだねえ。喪に服す代わりに黒いオレオを食べよう。RT @niboshi2000 天国で　愛犬ジャムは　元気かな　一度あいたい　もうあえない　（小四・莉璃）　評：はい、いきなり死んだー。小学生の時の作文って、「箇条書き」との戦いだったけど、やりかたにもよるね。

てぃだ @Tida_pandany

死んだ「っぽい」ってなんだよ！ たしかに戦死した少年兵みたいな扱いだけども！RT @niboshi2000 弟よ　今どこにいる　夏空か　時が来たら　また会おう　（中二）　評はい、また死んだっぽいー。

てぃだ @Tida_pandany

いっぱいは、いないんじゃないかなあ(うがった見方)。RT @niboshi2000 消しゴムと　オレのデッキと　えんぴつと　友達いっぱい　いつものけしき　（中二）　評：インドア派、それも非電源派の友情。紙と鉛筆と、それからカードとかルールブックとかと、あとなにより友達。

てぃだ @Tida_pandany

こどもの頃なんか暇すぎて、時計の短針が動いているか見張る仕事とかできたもんなあ。RT @niboshi2000 えんぴつは　つかうとしんが　きえていく　きがつけばまた　きえてきている　（小四）　本当にちょびっとづつしか減っていかないものだから、いつも「気がつけば」なんだよなあ。

てぃだ @Tida_pandany

えんぴつ勇退。きみの勇姿は忘れない。オーオーオー。RT @niboshi2000 えんぴつは　小さなときは　主役でも　大きくなれば　シャーペン主役（中二・海）評：小三あたりからみんなシャーペンを使い出して、それと並行して一人称を「おれ」「うち」に変え始めたんだよなあ、自分の場合。

てぃだ @Tida_pandany

下の句に「怠惰ダメ！ ゼッタイ！」みたいなスローガンめいたものを感じるねえ。RT @niboshi2000 昼寝して　いつのまにかに　９時だった　ここから始る　不規則生活　（中二）　評：こうなると、もう午前3時まで眠れなくて、朝10時に起きることになる。

てぃだ @Tida_pandany

がんばってほしいねえ。RT @niboshi2000 ぼくのゆめ　うちゅうひこうし　なんだけど　なるかなれぬか　まだわからない　（小四）　評：まあ、「がんばれ」しか言えなくなる歌。ぼんやりした夢でも、持てるうちが華だね。

てぃだ @Tida_pandany

小4にしてこの無邪気さ！ いいなあ！RT @niboshi2000 夏休み　早くこないか　ずっとまつ　遊びたいよね　かくれんぼして　（小四・沙耶花）　評：夏休みになったら、やりたいことがあるのだが、何がやりたいのかというと、かくれんぼだという。そんなの普段でもできるだろう！