映画「恋の罪」感想

「恋の罪」を見た感想を書きました。 アジア的、女性観満載だと思った。 こうあってほしい女性の破綻についての物語。 そんなに女のひとはかわいらしくないんだけどね、本当はね。
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山田あかね @aka720

「恋の罪」昔のロマンポルノみたいだった。昔は、女の人ってこういう風に、捉えられてたんだなー。貞淑さと売春を対立構造で描く。女の敵は女の内部にありという方法。後ろに隠れた男のロマン。

2012-01-24 23:02:46
山田あかね @aka720

「恋の罪」なぜ、女の人がお金でも愛でもなく、漠然とセックスしたら、それが人生の大問題になっちゃう、なるはず…という前提があるんだろう。女は愛かお金が理由じゃないとむやみにやったりしない…という神話をまだ信じたい殿方が多いんだなあ。これって、アジア限定だよね。

2012-01-24 23:30:49
山田あかね @aka720

「恋の罪」内容からいうと、「女の性の罪」というテーマだ。まず、最初から罪深きものという前提があり、それに疑問はさしはさまれない。その罪深さの上で苦しむ女たちの物語だ。大学教授のお母さんが良かったなー。あのひとのリアリティはわかる。前世紀の女性だから。

2012-01-24 23:33:05
山田あかね @aka720

『恋の罪」その前世紀の女性たちが縛られた価値観から抜け出せないままに死んで行くのではなくて、ちがう突破口を見せてほしかった。少なくとも自分は常にそうあってほしいと思っている。だって、そうじゃなかったら、何のために作るの。やっぱり女ってこうだよね…っていう安心感のためじゃないよね。

2012-01-24 23:34:43
山田あかね @aka720

「恋の罪」大学教授の女性が売春する理由を、父親との関係の喪失、母親との確執に求めていた。家族関係の破綻。それはある種優しい答えだと思う。殺された女性を救うような。でもそこには、「そうあってほしい」という願いが感じられる。ただやりたかっただけ…という答えが一番怖いんだよね、きっと。

2012-01-24 23:44:52
山田あかね @aka720

「恋の罪」なぜ、「ただやりたかったから、売春してました」という答えを恐れるかといえば、それは男と同じになってしまうから。愛かお金か喪失感か、なんらかのわかりやすい理由なくして、女のひとに欲望に走ってほしくないという願望。そうなったら、彼女たちを制御できなくなる不安があるんだろう。

2012-01-24 23:46:24
山田あかね @aka720

『恋の罪」男も女も生き物なので、一夫一婦制神話と愛情神話から解き放たれたらいいのに、と思う。愛情もつがいで生きることも好きだし、信じるけど、時にはずれることもある…というゆるやかさがほしいよね。大丈夫、AV出ても、愛人いても、売春しても、失われるものなんて、実はない。

2012-01-24 23:49:55
山田あかね @aka720

そういうことをいつも言いたいのに、なかなかうまくいかん。愛情神話や一夫一婦神話や女の罪説や、母性大会に負かされてしまうの。最近だと、だんだん無力感さえ感じる。その巨大な壁を越えることなんて、できないんじゃないかと思ったり。はあ。

2012-01-24 23:52:17
山田あかね @aka720

「恋の罪」自分にとって、この映画の元になったであろう、東電OL殺人事件は衝撃的だったので、黙っていられないというか。事件の起こったその日、私は円山町でロケしてた。衝撃的というか、とても他人事とは思えなかったからだ。

2012-01-24 23:59:29