今日の哲学における二つの潮流-しゅごキャラ派とプリキュア派-

@ClothSackさんによる哲学論です(とぅぎゃりは本人の承認を得ています)。
8
zutabukuro @ClothSack

今日の哲学において、二つの潮流が存在していると考えられる。その二つの潮流とは、しゅごキャラ派とプリキュア派である。哲学者個々人のサブカルに対する好みではなく、その思想の根本がしゅごキャラ的とプリキュア的に分かれるということである。

2010-05-27 21:48:47
zutabukuro @ClothSack

思想というより、思索かな~。

2010-05-27 21:51:39
ふかくさ @fukaxa

興味深い見解だ。 QT @ClothSack: 今日の哲学において、二つの潮流が存在していると考えられる。その二つの潮流とは、しゅごキャラ派とプリキュア派である。哲学者個々人のサブカルに対する好みではなく、その思想の根本がしゅごキャラ的とプリキュア的に分かれるということである。

2010-05-27 21:53:07
zutabukuro @ClothSack

「しゅごキャラ」と「プリキュア」は双方ともに、「セーラームーン」の流れをくむ美少女変身モノであるが、その変身の性質は大きく異なる。「プリキュア」シリーズの大まかな流れは、異世界からやってきた仲介者(異世界の支配者からの)に与えられた力によって変身し、敵を倒すというものだ。

2010-05-27 22:09:58
zutabukuro @ClothSack

対して、「しゅごキャラ」の大まかな流れは自身が生み出した存在(作品名と同じ、しゅごキャラ)の力によって変身し、敵を倒すというものだ。つまり、「プリキュア」シリーズにおける変身とは他者が作り上げた衣装を纏うのに対し、「しゅごキャラ」における変身では、自己が作り上げた衣装を纏うのだ。

2010-05-27 22:19:56
zutabukuro @ClothSack

加えて、「しゅごキャラ」における、自身が生み出した存在(しゅごキャラ)とは、登場人物の本源的自己、真なる自己、抑圧されている自己(作中では、なりたい自分)の姿(性格も含めて)であり、変身とはその存在の姿に自身を変化されることである。

2010-05-27 22:32:28
zutabukuro @ClothSack

先程は、「しゅごキャラ」における変身は自己が作り上げた衣装を纏うとツイートしたが、正確にはペルソナ(仮面)や衣装を脱ぎ捨て、自己の裸体(真なる自己)を晒す行為なのである。

2010-05-27 22:36:26
zutabukuro @ClothSack

ここで重要なのは、二つの作品ともに変身によって敵を倒すという目的を達成しているという点だ。

2010-05-27 22:39:40
zutabukuro @ClothSack

以上の話が、欲望論に繋がってくる。つまり、先ほどツイートしたように二つの作品ともに変身によって敵を倒すという目的を達成、言い換えれば欲望を充足させているのだが(登場人物が実際に欲望を充足しているわけではない)その達成の過程(変身)が「しゅごキャラ」と「プリキュア」では異なるのだ。

2010-05-27 22:44:50
zutabukuro @ClothSack

「プリキュア」では他者の作り出したモノを纏うことで、言い換えれば他者の作り上げた欲望の(満足させる)装置にコミットすることで、欲望を満足させている。それに対して、「しゅごキャラ」では真なる自己を曝け出すこと、言い換えれば真に自己の欲望を追求することで欲望を満足させているのである。

2010-05-27 22:55:07
zutabukuro @ClothSack

ここで、最初の二つの哲学の潮流の話に戻ろう。最初のツイートで述べたプリキュア派の哲学者とは、つまり、他者の作り上げた欲望の装置にコミットすることで、欲望を満足させてもよいという立場の人々である。例を挙げれば、何かのブームにすぐ乗ってもよいということである。

2010-05-27 23:02:19
zutabukuro @ClothSack

対して、しゅごキャラ派の哲学者とは、真に自己の欲望を追求することで欲望を満足させるべきとする立場の人々である。例えば、何かのブームにすぐ乗のではなく、真に自分が求めるべきということである。

2010-05-27 23:09:44
zutabukuro @ClothSack

まとめる。プリキュア派の哲学者にとっては欲望の満足が問題であり、真の自己はそれほど問題にしない。対して、しゅごキャラ派の哲学者にとっては真の自己が問題であり、欲望の満足は真の自己の満足を目指しているのである。 以上終了

2010-05-27 23:17:30
zutabukuro @ClothSack

おまけ。実は、「プリキュア」シリーズの最新作における敵対関係は、まさにこの他者の作り上げた欲望の装置の使用(プリキュア)VS真の自己(敵)の関係である。

2010-05-27 23:21:59
zutabukuro @ClothSack

@goodmad 先ほどまでのツイートが詳しい内容です。おかしな部分もあると思いますが、そこはご容赦を。

2010-05-27 23:24:12
アブラクサス・アイオーン @Abraxas_Aeon

「今日の哲学における二つの潮流-しゅごキャラ派とプリキュア派-」をトゥギャりました。 http://togetter.com/li/24689

2010-05-28 02:38:51
ふかくさ @fukaxa

@ClothSack ありがとうございます。哲学上では大雑把に言って非実在論と実在論、形式主義と内容主義との対立にパラレルなのかなと思いました。また、物語論では「3匹のモンスター理論」に近い部分があるなと感じました。http://bit.ly/bALiyf

2010-05-28 03:02:01
zutabukuro @ClothSack

ありがとうございます。よろしければ、この件に関するAbraxas_Aeon さんの意見をお聞かせくださいRT @Abraxas_Aeon 「今日の哲学における二つの潮流-しゅごキャラ派とプリキュア派-」をトゥギャりました。 http://togetter.com/li/24689

2010-05-28 22:03:19
アブラクサス・アイオーン @Abraxas_Aeon

@ClothSackさんのツイートだけを参考にした見解しか出せませんが、まず、面白かったです。私の読みではClothSackさんの見解はその表現に基づいての解釈だと思いますが、ただちょっと気になったのは、「自己が作り上げた衣装を纏う=真の自己を曝け出す」というところでした。

2010-05-28 22:14:22
アブラクサス・アイオーン @Abraxas_Aeon

@ClothSack ああ、でもこの読みはちと読みが浅かったかもしれませんね…。しゅごキャラに即した言葉の使い方だから私が慣れてないだけかも。私の場合、真の自己ってなに?と考えると、すぐに自我の認識の範疇を常に超えていくものと考えてしまう癖があるので(汗。

2010-05-28 22:29:33
zutabukuro @ClothSack

@Abraxas_Aeon 変身が遅くなって申し訳ありません。先ほどまで入浴していました。「自己が作り上げた衣装を纏う=真の自己を曝け出す」ですが、これは自分でも少し言葉が足りなかったと思っています。

2010-05-28 22:42:33
zutabukuro @ClothSack

@Abraxas_Aeon 正確には、自己が作り上げた衣装という名の自己が作り上げた欲望の装置を使用することで、自己の真の欲望を達成するといった感じです。自己が作り上げた衣装という名の道が、真の自己の通り道になるといったイメージでしょうか。

2010-05-28 22:45:31
アブラクサス・アイオーン @Abraxas_Aeon

@ClothSack なるほど。うーん、そう考えると、それもまたやはり衣装(ペルソナ)ということになるのではないかなぁ。と、文脈からしてそう見て取ってしまっていたのですが。

2010-05-28 22:50:48
zutabukuro @ClothSack

@Abraxas_Aeon 衣装は衣装なのですが、この場合の衣装とは欲望の装置であり、端的に言えば道具ですので、衣装(ペルソナ)とは少し違います。例えば、~味の料理を食べたいという欲望を、~の料理という名の欲望の装置を製作し使用することで満足するようなものです。

2010-05-28 22:55:30
zutabukuro @ClothSack

自身が真に食べたい~味の料理は、自分自身にしか作れない。

2010-05-28 22:57:03